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弓と胡弓と折り返し

2024年9月10日

今日のお稽古では師匠が胡弓で演奏されている
「かぎやで風節」の録画をさせていただきました。

正面で撮影させていただいたので、
弓の動かし方から左手の弦の押さえ方、
胡弓の回し方をそれこそ最高の場所で拝見ができました。

弓の動かし方や胡弓本体の動かし方(回し方)にほぼくぎ付けでした。
また改めて不思議に思ったことが、音が一切途切れないことです。

胡弓は弓で弾くので、例えば弓を弾いてもそれを折り返して、
それを繰り返していかなければなりません。
その弓の押し返しで音は途切れるのが普通ですよね。

しかし師匠は音が途切れないのです。
仮に目をつぶって聞いているとどこまでも押し返さず、
ずーっと引きっぱなし(押しっぱなしでも良いのですが)なのです。
敢えて言うならオルガンの鍵盤おしっぱなし、
トランペット吹きっぱなし、みたいなものです。
(たとえが悪いか・・・)

それに加えて弦を抑える位置を変えるときはともかく、
違う弦に移るため胡弓を回すのですが、
その時でも音は全く途切れて聞こえないのです。


例えば歌もち(イントロ)では
師匠 工―五―四―工―四―乙―四
 (ドーレーファードーファーレーファー)

私  工・五!四!(工と四)・・四!!合乙・・・合四・
  (この世の音とは思えない音が続く・・・)
となるわけですよ。

加えて弓の使う部分が思ったより短い(半分ぐらい?)とか
かなりゆっくりと弓を動かしていらっしゃるとか。

改めて胡弓の奥深さと道のりの険しさを
体感した今日のお稽古でした。


胡弓一言メモ(初めてのわたしが「へーっ」って思ったこと。)

勘所(弦を抑えるところ)が
胡弓は意外と狭いと以前書きました。

どれくらい狭いかというと
中弦(真ん中の弦)の「中(ラ)」を
三線と比べてみたいと思います。

三線ではだいたい歌口(左端の弦が出ているところ)から 
5cmぐらいの位置だと思います。

ところが胡弓では2cmぐらいになります。
(タイトル写真ですね)

それぐらい違うと抑える指も違ってきて
「尺」を抑える場合基本三線では「小指」を使います。
ですが胡弓は「薬指」を使います。

「三線では薬指は使いません!」と言われていたのですが
胡弓は使ってよいそうです。

確かに小指で、出来ないことはないのですが
小指はちょっと無理があると思うのです。

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