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1300円の中古靴をリメイクしてると泣けてきた話

こんにちは。先月リサイクルショップで購入したクラークスの分解、そしてリメイクの過程を書きます。

トップの写真は右足の釣り込みが終わった段階でのビフォーアフターです。

この写真をTwitterに載せた時「本当に同じ靴?」と嬉しい反応を頂きました。
同じ靴です。

興味をもたれた方は、靴作りやリメイクを始めるチャンスです。
詳しく知りたい方は後述のMSYサイトの問い合わせページかTwitterでご連絡頂ければと思います。

リメイクする靴はこちら

2018/07/28に近所のリサイクルショップで購入したクラークス。1300円。

これを選んだ理由は、

ここ。

あからさまに本底がゴム。(かかとには、革風のテープ貼ってる)
ここまでは普通。

ポイントは、写真の指部分。
「ウェルト」と呼ばれる帯状の革と思しきものがつけられている。。

手に取った感覚からいくと、この靴は一カ所も縫われていない、「セメンテッド製法」の靴。
しかしこのウェルト(っぽい部分)が妙に気になる。

ウェルトを模すだけなら、こんな立ち上がったノルウィージャン風ウェルトにする必要ないです。(個人的見解)

単にデザインの問題か。
いやしかし、万が一縫ってたら?いやいや、ないない。このようなゴム底でノルウィージャンは考えにくい。値段的にも。
ブランドは、クラークス。

ウェルトの縫い目もどこかダミーっぽい。
しかし、本物のノルウィージャンのウェルトをじっくり眺めた事がない。。悩む。

そうだ、分解(バラ)そう。

確認の意味も含め購入。

身を清める

中古靴だから、というだけではなく外靴ですから。自宅に持ち込むにはそれなりの洗浄が必要です。

しっかり丸洗いしたときの表情がこちらです。
濡れて黒ーくなります。
乾けば戻ります。

分解開始

まずはヒールから。ゴム一体型とはいえ油断はできません。
メインの包丁が欠けると悲しいので、ダイソーのスクレーパーでジャブをいれます。よし、釘はない。

ざくざく進めました

問題のウェルトはというと、

やはりダミーだった!

しかも、半端じゃない接着力。
アッパーと一体化しとる。
え、こういうことだったのか。。

リメイクは諦めようか?

引き返せと言われてるような気すらする。
こんなん、アッパーが耐えられない。
手間もかかる。仕上がりも汚くなる。

しかし、経験にはなるし、今後のリメイカーのためにナレッジ(こいつには手を出すな)も残しておきたかったし、楽しいので続けることに。

製法は、
つま先とかかとに芯もいれない、セメンテッド製法のカジュアル靴に決めました。

流れは前回のリメイクとほぼ共通なので省略しますが、違う点はやはりダミーウェルトの除去。
というかきれいに除去はできませんでした。

ゆっくり時間をかけてシンナーと歯ブラシで除去してアッパーを抽出。

でもほんと、全然とれなくて
泣けてきました。

その後いろいろして、保湿や油分補給もして、

右足の本底接着まで完了。

なんとなく、それっぽくなりました。

比較

こんな感じで左足につづきます。

今回は特別大変ですが、楽しすぎる趣味。
必要な工具や材料や手順は、下記MSYサイトに載せます。(まだ未完成です。お待ちくださいすみません!)

なお、今回の分解リメイクもTwitterで実況していました。興味を持たれたらぜひフォロー頂けると嬉しいです。

Make Shoes Yourself
https://shoemaking-pj.com

Twitter
https://twitter.com/Wani_Fumihiro

note
https://note.mu/bunwani

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