息子を抱えて
いつも電車に乗ると、おりこうさんにひざの上に座ってくれていた息子。
だけど、昨日はちょっと違った。
母親の抱っこを求めて泣き声を出した。
混んでる車内。妊婦の妻に抱っこさせるのもなぁ。と思い、息子を抱えて別の車両に移ってみた。
ガタンゴトン
泣き声と共に入った車両。こっちの車両もなかなかの混み具合。泣き止まない息子。
まいったなぁ。
でも、周りの目は優しかったように思う。
息子に笑いかけてくれるおばあちゃん。
手をひらひらさせて笑わそうとしてくれるおじいちゃん。
何もしなくても、嫌な顔をしない大勢の人たち。
ありがとう。助かります。
駅に停まるたびにホームに響く息子の声を聞きながら、暖かい視線を背中に受け、僕は息子を泣き止ませようと色々声を掛けていた。
ガタンゴトン
結局、目的の駅につくまで泣き止まなかった。
だけど、その後のお出掛けはとっても楽しかったね。
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