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【今日コレ受けvol.045】「書く」の行き止まり

朝7時に更新、24時間で消えてしまうショートエッセイ「CORECOLOR編集長 さとゆみの今日もコレカラ」。これを読んで、「朝ドラ受け」のようにそれぞれが自由に書くマガジン【今日コレ受け】に参加しています。


「自分のなかにある問いについて考え、その答えを書く。僕はそれが楽しくてしょうがないんです。だから毎日、ほぼそれしかしていません」

今日(もう昨日だが)、サポートスタッフとしてお手伝いしているビジネス書のライティング講座で、ベストセラーを連発する経営学者 楠木建さんが言われた言葉だ。


そう聞いて、ホッとした。
なぜなら、「書く筋肉」の鍛錬のため、このnoteを続けて45日。

「考えて書く」だけのことが、なんでこんなに楽しいんだろう。でも、それでいいんだっけ? 
と、ちょっと自分を疑いはじめていたからだ。

いやもちろん、書くネタが見つからなくてもがき苦しむときもあるのだが、それを乗り越え、書き上げられたときにまた楽しい。

楠木さんは、「推敲が一番好きだ」とも言っていた。「こうしたらもっと伝わるのでは」と、ずっと修正を続けていると。

本当に本当に! 
とても比べられるレベルの話ではないけれど、私もいつもnoteをアップしてから、ちまちまと推敲しては直している。直し続けている。

その時間が、書くに輪をかけて楽しいのだ。
頭の隅には「なんて踏ん切りが悪い」と自己嫌悪する自分がいたのだが、全肯定された気がした。


ところで。
45日間書き続けて、肝心な「書く筋肉」はついているのだろうか?

仕事では、原稿の構成を考えたり、記事を書くスピードが、少しだけれど上がった気がする。一方このnoteでは、「これで落ちた」と思えるようになったことが大きいと思う。
「これで落ちた」とはすなわち、「これでもう終わり」。何度も推敲を重ねた結果、「完成」だと納得できる瞬間が訪れるようになったのだ。
コツン、と壁に当たる感じ。

ではそれは、「考えたことを全部書けた」からなのか、「歪めずに正直に書けた」からなのか。はたまた、「思考が自分なりのゴールに辿り着いた」瞬間だからなのか? 

そこはまだ解像度が低い。

「もうこれで完成だ」と推敲を止める瞬間、自分は何に納得しているのだろう。

新しい問いが生まれた。
また書く。書いて考える。

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