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【今日コレ受けvol.047】10秒先と、10年先のバトン

朝7時に更新、24時間で消えてしまうショートエッセイ「CORECOLOR編集長 さとゆみの今日もコレカラ」。これを読んで、「朝ドラ受け」のようにそれぞれが自由に書くマガジン【今日コレ受け】に参加しています。

まずは1行書いてみる。1行目を書いた自分が2行目を書いてくれることを信じて書き始める。数秒先の未来の私が、過去の私からバトンを受け取って走る。走った私はまた、未来の私を信じてバトンを渡す。

全く信用できない自分との付き合い方【さとゆみの今日もコレカラ/052】|CORECOLOR


「書くバトンを未来の自分へ渡す」とは、自分で言うとどんな作業になるのかしら。と思って、いくつか、書くパターンから考えてみた。

ビジネス記事は、まず原稿全体の輪郭をつかむためにリードを書く。
書けば、それが水先案内人になって原稿の方角を指し示してくれるからだ。リードを書くのにはとても時間がかかるけれど、そこさえ書ければスルスルと筆が進むことがよくある。
すなわち、リードがバトン?

コピーライティングは、資料をしっかり読み込み、書店などでたくさんの言葉に触れた後で、とにかく頭に浮かんだ言葉をまず書き出してみる。
そこに足したり、引いたり、つなげてみたり。なるべく数を出したら、どんどん削って最終候補だけを残す。
だから、最初に浮かんだ言葉たちが、バトンかもしれない。

このnoteは、「今日もコレカラ」を読んで、気づいたことを探す。みつけたら、それを書いてみる。
どんどん書いているうちに、最初に考えてもみなかった気づきや考えが出てきたら、「書けているのかも」と思う。
ということはたぶん、気づきがバトン。

同じ「書く」作業でも、こうして見ると全く違うバトンとつなぎ方だ。
案件ごとに、もっと細かくいろいろ違う。

先日、ライターの友人と食事をしていて、「10年先の自分がどうしているか、全くわからないね」という話がでた。「書く仕事のゴールをイメージして進まないと、そこに最短距離でたどり着けない」という話題も。

目先のバトンだけでなく、10年先の自分にも毎日バトンを渡さなければ、きっと思った未来にはつながらないだろう。

数秒先の自分は少し信じられる気がするけれど、10年先の自分は今、全く信じられない。信じられるようにするには、その姿を具体的に思い描き、バトンを渡し続けるしかない。

仕事だけでなく、10年先の健康や、家族へのバトンも。

50mリレーを走っているようで、実は800m走と、1,500m走と、5kmマラソンと、42,195kmを同時に走っているのだ。

10秒先のバトンも、10年先のバトンも携えて。
つい一心不乱になりがちな性分だが、周囲を、行き先をよく見て走りたい。

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