カルロス・ゴーンをわざと逃がした?説

2020年1月18日作成

カルロス・ゴーン被告が関西国際空港からプライベートジェット機に乗ってレバノンへ逃げた。

プライベートジェットのセキュリティー体制にいくら甘い面があったとはいえ、これほどまでに簡単に警察や検察が大物を逃がすなんてことがあり得るのだろうか。

警察や検察がゴーン被告を積極的に逃したというわけではないと思うが、あえてスキをつくったのかと思えるほどの失態である。
智謀に長けたゴーン被告が逃げるとすれば、どのような手段で逃げるかぐらいは想定できるのではないか。
ゴーン被告自身が保釈されるときに「GPS付けなくていいのか?」と尋ねたようだが、GPSを付けなくても、これほどの大物であれば普通監視をするだろうし、防犯カメラ等も入念にチェックするだろう。

ゴーン被告が犯罪人引渡し条約が結ばれていないレバノンへ逃げてしまえばゴーン被告を日本の法律で裁くことは難しくなるかもしれないが、逃げてくれれば保釈金の15億円は没収となるし、ゴーン被告とフランスのルノーの立場はますます悪くなる。
ルノーが日産を吸収合併するなどという話もあったようだが、もともとトップにいたゴーン被告がこのような有り様であれば、合併など認められるはずもない。少なくとも、ルノーの人間であったゴーン被告がこのような逃亡劇を起こしたことはルノーにとっても、ルノーの筆頭株主であるフランス政府にとっても不名誉で旗色を悪くする出来事であるに違いない。
日産がルノーとの提携を解消するという話も漏れ伝わってきているが、実際に解消することはなかったとしても、このゴーン被告の逃亡はルノーにとって引け目となり、お互いの関係において、日産よりも優位に立つことは難しくなるのではないか。言うなればルノーは日産に貸しを作ったのである。
これからルノーが独自に利益を上げ続けていけば話は変わってくるかもしれないが、日産の力がなければルノーも順調に利益を挙げることなどにわかにはできないだろう。

ゴーンがいくら日本の司法制度が悪いと述べ立てていても自分の罪が消えるわけでもない。保釈中に逃亡すれば、どこの国で逃げたとしても逃亡犯になるだろう。しかもゴーン被告はマネーロンダリングをしていたという話も聞く。それがあったので、ルノーもフランス政府もゴーンをかばいきれなくなったようだ。

結果的にゴーンはレバノンから他国への渡航が禁止となり、自由に他の国へ行き来ができなくなった。
レバノンは政情が不安定な国らしく、大統領が変われば、ゴーンの身柄が今後どうなるかもわからない。
ゴーンもレバノン国内にいるだけでは退屈でしょうがないのではないのかという話も聞く。
ゴーン被告には、日本の法律で裁かれるよりも悲惨な未来が待ち受けているかもしれない。

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