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マスコミ その1

マスコミ その1
 
「佐橋さん、この度は良くやっていただきました。
さぞ、自〇党政権も肝を冷やしたことでしょう。」

先頃行われたN市補選、H市再選挙のことである。

「これも偏に、御社の巧みな偏向報道のおかげです。
連日、反政府、反国家報道を我々の希望通り実行していただき感謝しております。
この分だとk国同様、再び左派政権の誕生も現実のものとなるでしょう。
そうなれば、日本もk国の現状そのもの、三流破綻国家へまっしぐらです。
我がC国共〇党への忠誠を心から感謝します。
定期報酬に、特別ボーナスを含めて、ケイマンの口座に振り込んでおきます。
それにしても、〇術会議の方々も良くやっていただいておりますよ。
若い研究者の芽を摘み、 研究情報は全て我が党に報告していただく。
やがて、日本が学術方面で世界に名を馳せるなどということは無くなるでしょう。
極東の安定の為には、日本が三流国家でなければなりません。
皇室報道についても実に巧みに印象操作されてますな。見事な手並です。
直接的な天皇批判を避け、女性皇族を遠回しに批判し週刊誌を煽る手並みは実に見事です。
もはや次世代において、皇室に好意を持ち、天皇を中心に国がまとまることは無くなるでしょう。好ましいことです。
アハハ・・・これからの世界は、我が共〇党が支配しなければ人類に未来はありません。
世界がC国にひれ伏すことこそが肝要なのです。
そして、習〇平主席は、大漢帝国の皇帝となるのです。
R国も大R帝国を目指し、プー〇ンはその皇帝にならんとしていますが、我らが必ず阻止しますので安心して下さい。
とりあえずは、日本をk国化することです。 なにしろ、日本人に本気を出されては怖いですからな。
ハハハ・・・』

中園国男、よく喋るこの男の名前である。

佐橋は男の話を聞きながら、ほぞを噛む思いであった。
 
つづく

※作品は数年前のものです。勿論全てフィクション。
                           
 

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