わが青春想い出の記 15 洋子との婚約を両親に告白
その日の晩ご飯は、自分の為にと数々のご馳走を並べてくれた。食事が済んだ後、自分は、父に「卒業して帰って来たら、洋子さんと結婚しようと思っている」と、はっきりと言った。父は突飛だったのか、しばらく黙っていたが、
「卒業して帰って来てからでも遅くはないだろう」
「そんな気持ちでいることだけでもお父さんも判っていて欲しいと思いまして」
「わかった。いい娘らしいね」。
「お母さんはどうですか」
「はじめのころ気にしていたようだが、今はそうなればいいのだが・・・・・と言っていた」。
自分は泣きたいほど嬉しかった。そして洋子が聞いたらどんなに喜ぶだろうと思い、そのことをすぐに知らせたくなった。
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