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[作品紹介]爆走兄弟レッツ&ゴー考察③(WGP編)[予選リーグ戦の成績]

※ネタバレありです

アニメ版の爆走兄弟レッツ&ゴー(WGP編)の考察です(これが一番やりたかった)。WGP編は10か国がそれぞれ5人1組の代表チームを組んで、年間のリーグ戦+上位4チームでの最終決戦で競う世界大会です。当時は1年間かけていろんな国と戦うのがワクワクしたし、「今、日本代表チームが何勝で何位なんだろう」と毎週楽しみながら見ていました。

しかし大人になってから見返した時に、「リーグ戦の各チームの成績ってどうなっているのだろう」と疑問に感じたので、各チーム何勝何敗だったのか考察したいと思います。

アニメ内の描写から判断できるリーグ戦成績

・イタリア/アメリカチームは同率1位(20勝)
・ドイツチームは1勝差の3位(19勝)
・日本/ロシア/中国はドイツと1勝差で同率の4位(18勝)

1位:ロッソストラーダ@イタリア    :20勝?負
1位:NAアストロレンジャーズ@アメリカ:20勝?負
3位:アイゼンヴォルフ@ドイツ     :19勝?負
4位:TRFビクトリーズ@日本     :18勝?負
4位:CCPシルバーフォックス@ロシア :18勝?負
4位:小四駆走行団光蠍@中国      :18勝?負
?位:サバンナソルジャーズ@アフリカ  :?勝?負
?位:オーディンズ@北欧        :?勝?負
9位:ARブーメランズ@オーストラリア :?勝?負
10位:クールカリビアンズ@ジャマイカ   :?勝?負
アニメ内の描写から確定している勝敗数

 一方で、アニメ内で描写される日本チームの試合勝敗は17勝8敗(※五か国対抗の特別試合の1勝1敗含む)です。そのため、アニメ内では描写されていない試合が存在すると考えられます。
 リーグ戦であることを踏まえれば、自チーム以外の9チームと同じ回数対戦すると考えるのが妥当です。

ちなみに日本チームのアニメ内で描写されるリーグ戦での対戦回数は以下の通りです。

・0試合:ジャマイカ
・2試合:中国、オーストラリア
・3試合:アメリカ、イタリア、ドイツ、アフリカ、ロシア
・4試合:北欧

アニメで描写される日本チームのリーグ戦勝敗は以下の通り。
(以下を参考にさせていただきました:http://skbluedqx.blog.fc2.com/blog-entry-99.html

1戦目 ドイツ(勝ち)
2戦目 ロシア(負け)
3戦目 アメリカ(勝ち)
4戦目 オーストラリア(勝ち)
5戦目 北欧(勝ち)
6戦目 アメリカ(負け)
7戦目 ロシア(負け)
8戦目 アフリカ(負け)
9戦目 中国(勝ち)
10戦目 オーストラリア(勝ち)
11戦目 北欧(勝ち)
12戦目 ドイツ(勝ち)
 第1回五か国対抗試合(負け)
13戦目 ロシア(勝ち) 
14戦目 イタリア(負け)
15戦目 アフリカ(勝ち)
16戦目 北欧(勝ち)
17戦目 イタリア(負け)
 第2回五か国対抗試合(勝ち)
18戦目 イタリア(勝ち)
19戦目 ドイツ(勝ち)
20戦目 アメリカ(勝ち)
21戦目 北欧(負け)
22戦目 中国(勝ち)
23戦目 アフリカ(勝ち)
http://skbluedqx.blog.fc2.com/blog-entry-99.html

最も試合数の多い北欧チームに合わせると【4試合×9チーム+2試合(5か国対抗試合)=38試合】を行うことになります。しかし確定している勝数と合わせて考えると、1位のイタリア・アメリカでも【20勝18勝】となり、4位以降は全チーム負け越しとなってしまい、リーグ戦として矛盾することがわかります。

リーグ戦の仕組みに関する考察

そこで以下のように考えてみます。

【仮定】5か国対抗試合を含めて、各チームと4試合ずつ行う

5か国対抗試合はアニメ内で2回開催されています(便宜上、それぞれ第1回・第2回と呼びます)。通常のリーグ戦と異なり、参加10チームを、5チームずつの2つのブロックに分けて、それぞれでレースを行い、各ブロックで1つの勝利チームを決定します(残りのチームは敗戦扱い)。リーグ戦成績への反映の仕方は、以下のようになっています。

・第1回:勝利チームには4勝、敗戦チームには1敗
・第2回:勝利チームには1勝、敗戦チームには1敗

第1回の対抗試合は「ドリームチャンスレース」と銘打っており、序盤に出遅れたチームへの救済措置として、勝利チームには4勝が与えられるようになっており、一軍合流直後のドイツチームが勝利し、一気に上位進出してきました。

そえぞれの勝利チームは以下の通りですが、第2回のBチームはアニメ内で名言されていません。
・第1回
  Aグループ:イタリア
  Bグループ:ドイツ
・第2回
  Aグループ:日本
  Bグループ:?

図1_5か国対抗試合のグループ分け
図2_5か国対抗試合の総当たり確認

5か国対抗試合には、各チームとも2回ずつ参加することになるため、最大でも8チームとしか対戦できず、日本はオーディンズ@北欧とだけは、5か国対抗試合では対戦していません。そのため、5か国対抗試合を除いた、リーグ本線で北欧とだけ4試合(他チームとは3試合)となっても、前述の以下の仮説とも辻褄があります(多少ご都合主義ですが。。。)。

【仮定】5か国対抗試合を含めて、各チームと4試合ずつ行う

結果:リーグ戦の最終成績(仮説)

 これまでの考察を踏まえて、先の仮定と、アニメで確定している勝利数と辻褄が合うように、各チームのリーグ戦の最終成績を仮説としてまとめたものが図3になります(もっと納得感のあるパターンもあるかもしれませんが、あくまで仮説です)。
 各チームとも通常リーグ戦で28試合、5か国対抗試合で2試合の、計30試合を1年間に戦うことになります。参加者は全員小学生ですので、週末に各チーム1試合ずつこなしていくと考えれば試合数は妥当かなと思います。
 またこの結果では日本のリーグ戦成績(5か国対抗試合含む)が【18勝12敗】、アニメで描写される試合だけで【17勝8敗】となり、未描写の試合が【1勝4敗】程度であれば納得できる範囲かなと思います。

図3_リーグ戦の最終成績に関する仮説

あくまで私の都合の良い仮定に基づく結果ですが、納得感があるかチーム毎にコメントしてみたいと思います。

①NAアストロレンジャーズ@アメリカ(20勝10敗)
  
5か国対抗試合を除いた、純粋なリーグ戦の勝利数はトップの19勝。アニメ内でも盤石な戦いが多かったです。負越しは対日本のみで、下位チームには大きく勝ち越しており、ある程度は納得感のある結果かと思います。

②ロッソストラーダ@イタリア(20勝13敗)
アニメ内でも序盤は、圧倒的な成績を残しており、第1回対抗試合の前までで無傷の12連勝、対抗試合の勝利と合わせて【16勝0敗】と描写されています。しかし最終的な成績は【20勝13敗】となっており、第1回対抗試合以降は【4勝13敗】ということになりますが、アニメ内でも第1回対抗試合以降に、ドイツに1敗、日本に2敗(通常リーグ戦+5か国対抗試合@第2回)が描写されていること、終盤2か月の出場停止(毎週試合が予定されていたとして8敗程度加算と想定)であることを踏まえると妥当なところかと思います。

③アイゼンヴォルフ@ドイツ(19勝14敗)
ドイツに関しては、多少の違和感が残ります。5か国対抗試合@第1回で4勝分が積みあげられているため、通常リーグ戦に限れば【15勝13敗】となり、中国/ロシア等よりも下の成績となります。
また5か国対抗試合@第1回の前までは2軍が参戦しており、通常リーグ戦の成績は以下のようになり、1軍と2軍で大差ない成績となっています。
 2軍:5勝4敗(対抗試合時のオーロラビジョンの映像から)
 1軍:10勝9敗
しかしアニメでの試合描写等を見ると、1軍が9敗もしているとは考えにくいため、上述のオーロラビジョンの映像は無視して考える必要があるかもしれません。各チームとも5か国対抗試合@第1回までで12試合こなしているため、実際は【2軍:5勝7敗】であるとすれば【1軍:10勝6敗】となりますが、それでも通常リーグ戦に限ると、ロシア/中国よりも勝率で下回るため若干違和感は残るかもしれません(アメリカ:勝率67%、ドイツ1軍:勝率63%、中国/ロシア:勝率64%)。

④TRFビクトリーズ@日本(18勝12敗)
イタリア/ロシアに負け越しているのはアニメ内の描写通りですが、辻褄を合わせようとすると、アニメ内で試合描写のない最下位のジャマイカに負け越している必要が出てきます(そうしないと他チームの順位や勝利数の整合性がとれないので。。。)。
 ジャマイカは終盤のアメリカからの勝星が初勝利のような描写があったと思うので、その後日本から2勝している必要があるのですが、その際の日本のチーム状態を考えると、なかなかジャマイカから2敗はしないと思うので、可能性としては、アニメで未描写の部分で日本の不戦敗等があり、ジャマイカのアメリカ戦勝利は、不戦敗を除いた初勝利だったとかなのかな。。。(そこまで真面目に考えても仕方ないとは思うのですがw)。

⑤CCPシルバーフォックス@ロシア(18勝12敗)
上位のアメリカ/イタリアにも負け越しておらず、負け越しは対中国のみ。チームとしての総合力は高く描写されていたので、連携ミスなどでの勝ちの取りこぼしがないのだろうと思います。もっとマシン開発技術があれば、アニメでなく現実世界では、こういったチームが優勝するんじゃないかなーという印象です。

⑥小四駆走行団光蠍@中国(18勝12敗)
エースのホワン加入までは、大きく負け越していた描写を考えると、大健闘の成績。上位のアメリカ/ドイツとは、五か国対抗試合で2試合あたっている都合上、通常リーグ戦では2試合ずつしか試合しておらず、下位のオーストラリア/ジャマイカと4試合ずつできて【7勝1敗】と大きく勝ち越せたのが影響しているのかも。

⑦オーディンズ@北欧(14勝16敗)
日本チームのそれぞれのメンバーのミラーとなるようなキャラ付けがされていたチーム。他の多くのチームのように、性能をそろえたマシンでのフォーメーションではなく、日本と同様に個々に尖った性能のマシンを使っていて、日本チームの活躍を際立たせる役割になってしまっていた印象。

⑧サバンナソルジャーズ@アフリカ(13勝17敗)
北欧より下の順位なのは、少し以外でしたが、沖田カイがコーチとして加入するまでは大きく負け越していたのを考えると、仕方ないのかもしれません。終盤までは、最終決戦(4位以内)進出の可能性を残しているとファイターが言っていた気がするので、ラスト失速してしまったのかも。

⑨ARブーメランズ@オーストラリア(7勝23敗)
アニメの描写でも中々活躍出来てなかったですが、こんなに負け越しているとは想定外だったので、どこかに矛盾があるかも。
 アメリカと共同で新型モーターを開発しているような描写もあったので、本来はもう少し勝率が良いような気がします。

⑩クールカリビアンズ@ジャマイカ(3勝27敗)
勝率としては、アニメ内の描写通りのイメージで、ジャマイカが大きく黒星を抱え込んだことで、上位6チームまでが総合成績として勝ち越しとなる結果になっています。
 マシンも自分たちでの自作だったり、技術・開発のサポート面などで他チームに大きく後れを取っていたので、そこは仕方ないかと。それにしてもサバンナソルジャーズは「アフリカ」ってざっくりしたくくりなのに、ジャマイカは中南米のそれほど大きくない国でピンポイントですねw。

まとめ
 ということで、WGP編のリーグ戦の成績を考察してみました。自分の中では、ある程度納得できたかなと思っています。実際のアニメ放映も1年間(50話)という長丁場なので、設定に多少矛盾があっても仕方ないですし、そんなことは抜きにして子供ながらに熱くなれる作品だったと思います。試合のルールも実際のF1レースに模したものがあったり毎回工夫されていて、そのあたりの設定に凝ってリメイクしてもヒットしそうな気がします(レースシーンの作画は、凄く大変そうなので難しそうですが。。。)。最近は2021年でアニメ化25周年ということもあって、再放送などの機会も多かったり、ミニ四駆界隈も盛り上がっているみたいなので、陰ながら応援したいと思います。

↓ 過去のレッツ&ゴー関連の考察も良ければどうぞ。


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