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芥 緋水

私の所有するアサルトリリィ=カスタムリリィの設定です。
アサルトリリィの公式世界設定を元に勝手な妄想を繰り広げた「二次創作」なのでその点をご了承ください。
バリバリにオリジナルなスキルもあります。
なんらか公式設定に反する部分は私に文責があり、判明次第なるべく修正などするつもりではありますがあくまで二次創作に過ぎない事を明記しておきます。

”壊れる精密機械”芥 緋水

芥 緋水(あくた ひすい)
年 齢:16歳(2年生)
誕生日: 3月9日(魚座)
血液型:A型
所 属:(とある超有名一流ガーデン)→桐加賀隊(フリーランス)
ポジション:AZ/TZ
桐加賀隊での役割:応急医療・シールド担当、兼スパルタ軍曹

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献身的な精密機械

高名なガーデンに入学、トップではないながらもそれなりのレギオンに所属。やや慎重ながらも思慮深く、いざというときには果断に前へ出られる心構え。そして基本に忠実で正確な攻撃能力は、緋水をいつのまにか”精密機械”にも例えさせていた。

また一方、自分よりもチームメイトを大事にし、戦闘においてもバックアップや殿を進んで引き受け、万一のために率先して応急医療も学んでいた。

攻撃能力的には地味ながら。
その献身的な行動から、今後のレギオンの柱として期待されていた彼女。それがなぜ、ガーデンを出奔するほど思い詰めてしまったのか。

その理由は、後述する彼女のレアスキルにある。

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レアスキル:ルナティックトランス・オーバーライド

未成熟なルナティックトランサーが変貌した、亜種のレアスキル。
本人のルナティックトランサー発動と共に、周囲一定範囲内のリリィに感応波を飛ばす。これを受けたリリィもまた、ルナティックトランサー発動に近い状態になる。

つまり、彼女を中心に周囲のリリィが一斉にバーサーク化する。

本来のルナティックトランサー所有者は、精神と肉体を制御する術を学んでいる。しかしそうでないリリィ、特にまだ未熟でレアスキル発現未満のリリィはひとたまりもない。マギと体力の尽きるまで狂乱状態に陥り、敵味方もなく戦い続ける。

もうおわかりだろう。

始めてそのレアスキルが発現した際、3名のリリィを巻き込んで暴走。
上級生の介入により最悪の事態は避けられたが、一歩間違えば4人のリリィがお互いを殺しあう凄惨な事故に発展するところであった。

被害にあったリリィも、レギオンメンバーも、誰も彼女を責めなかった。
いや、教導官や上級生が彼女に謝罪したほどだった。
防げる事故だったと。ティーチング・プログラムを見直すと。
彼女を含め、皆のメンタルケアもしっかり行うと。
そう、約束してくれた。

だが、周囲が優しくしてくれればくれるほど、緋水は己を許せなくなっていく

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サブスキル:聖域転換

聖域転換は本来彼女が志向したスキルであり、彼女なりに修練を積んでいる。
通常の戦闘においてはシールド型CHARMを媒体に発動、極めて高い防御を実現するほか、自身を中心にある程度の範囲をバリアー的に覆い、ヒュージの活動を阻害することもやってのける。


「…許せない。私は許せない。…私自身が」

もともと彼女のスキルセットは「狂乱の閫」と「聖域転換」の二つで、見事に相反する性格のスキル構成に驚かれたものだった。

しかし彼女自身はその理由がなんとなく、わかっていた。

緋水は自分の周囲、仲間と思う人々を愛し、尊び、守りたいという「欲」がある。それがサブスキル「聖域転換」に現れている。

一方。それを愛するからこそ。

愛するものを傷つけるものは、許せない
彼女はまだ小等部のころ、友達に対するちょっとしたいたずら―いじめっ子のからかいに対して、相手が気を失うほど拳で殴りつける、という事件を起こしている。

もちろん、それが正しいことだったとは思わない。
でも、自分の中に、尊いものを守りたい欲の裏側に、激しい怒りをたたえた闇があるのも自覚しているのだ。

聖域転換がヘリオスフィアへと育つ前に、狂乱の閫がルナティックトランサーへと育つ。

周囲が彼女の意を汲んだように慰め励ましてくれる中、ひとり、納得もしていたのだ。―私にはこれが相応しいのかも、と。

しかしまさか、そのスキルが、何より大切なものを、傷つけるなんて!


仲間のことを誰よりも大切に思うからこそ、緋水は自分が許せなかった。

簡単な書き置き一枚でガーデンを出奔。
それだけではない。
彼女はその足で、西へ向かう。
自分の抜けた穴を埋められる人材として、「奥多摩の狂乱メガネゴリラ」と噂される、とあるフリーランスのリリィに会うために。
その力量を自ら確かめるために。
そして、その能力と人格が期待通りなら、己の身を引き替えにしてでもー

自分の抜けてしまったあのレギオンに、スカウトするために。


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緋水のために、忍が用意したシールド型CHARM「攻性防盾”穿山甲”」
全身が隠れるほどの大型のシールドで裏側に速射砲を装備。
最大の特徴はシールドパネルが変形、鋭いエッジを展開して斬撃・刺突が可能なこと。
ルナティックトランサー発動時の彼女は、エッジを展開しながら左腕一本で軽々これを振り回す。

交友関係

あのレギオンの、ガーデンの、すべての人たち
とてもとても申し訳なくて、顔など見せられない。

桐加賀琉子
抗え、と教えてくれた人。

琉子、沙那女、零依
彼女のルナティックトランサーにオーバーライドされても、笑って耐えた、桐加賀隊のAZ。
そんな能力、大したことはないぜ、と笑い飛ばしてくれた。
・・・笑い顔は正直恐ろしかったが。

佳那、らいね、カノン、弁天、ジュリエッタ
緋水が己に課した新たな任務は、彼女たちがどんな状況下でも生き残れるよう、力の限り鍛え上げること。
そう、あのガーデンで学んだ、軍隊式訓練術が役立つ時が来たのだ。

「も、もうダメ、もうダメです!し、死にます!わたし死にます!」
「む、むり、絶対無理。も、ゆびいっぽん動かないから!」
「おなかすいたぁ…」
「(こえがでない)」
「に、逃げるっすよ… こんなん命がいくつあっても足りない、逃げるっす…!!」

柔らかな笑みを浮かべながら、彼女は言う。

「それだけの声が出せるうちは、人間、いいえリリィは、死にません。
 さぁ立ちましょう。今のセットをあと3回こなしたら休憩にします」

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他人のために、いや何よりチームのために、何かをするのが大好き。

思い込みの激しさと運命のいたずらが。
彼女から何より大切な仲間を奪い。
そして新たな仲間を与えた。
今度は奪わせない。
たとえ、その相手が、自分自身であろうとも。

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