選択的夫婦別姓反対派ブログへのツッコミ(1)

選択的夫婦別姓で検索すると上のブログが出てきた。

ブログ主さんは反対派であり、その理由となる意見が書かれていた。
読んでみたところ、理解できないところが複数あった。引用しつつ、ここに書き記す。

まず、ブログ主は反対派の意見を3つに大分していた。
一つずつ見ていく。

夫婦別姓の場合、親子が別姓になると言う意見である。
ただし、上の表現は誤解を与える。ブログ主のイメージが成り立つのは以下の追加条件も満たされているときだ。

・夫婦別姓を選んだ夫婦に子供がいる
・その子供が、自分は両親のどちらとも同じ姓が良いと考えている

逆に言えば上2つの条件を満たしてなければ、この反対理由は意味がない。
ブログ主は、条件が限られるような、ごく少数の家庭の子供の気持ちを考える優しい人なのだろう。

ただ、よその家庭になんでこれほど口だししたいのかな?という疑問は残る。
家族はみんな同じ姓がいい!というのはブログ主の「個人的な思い」である。気づいていないようだが。
※この人に限らず、子どもはすべて同姓を望むという前提で話しがち。その一方、選択的夫婦別姓が導入されたらみんな別姓を選ぶと考えている節もある。不思議だ。

では、仮に別姓を選んだ夫婦に子どもが生まれて、その子が成長して「親と同姓がいい!」と主張したとしよう。
ありえないケースではないと思う。嫌な言い方をすると、「私は家族は共通の姓を持つべきだと思う。そして子供の意見が最優先されるべきであり、そのためには父母どちらかの都合なんて知らない!」と子どもが主張する場合だ。ありえなくはない。
こういう場合は各家庭で話し合ったほうがいいだろう。もちろん、よそが口出しする問題ではない。
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「何とも言えない気持ちになった」そうだ。
よくわからんが、過去との繋がりを知れて感動したんだろう。ブログ主はかなりお墓とか先祖にこだわりのある人のようだ。
これも、ブログ冒頭で書かれていた「個人的な思い」そのものではないか。
田村さんに対して、個人的な思いで賛成するなと言っていることと矛盾してる気がする。

あと、戸籍制度が破壊されるかどうかについてはほぼ書かれていない。タイトルに「?」がついているくらいだから、よく知らないのだろう。
選択的夫婦別姓のデメリットをよく考えて!と主張していながら、戸籍制度が破壊されるかどうかはなんとなくのイメージしかもたずに論を展開するブログ主はもっと証拠を揃えたほうがいい。これでは「なんとなく賛成」している人と対して変わらない。
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なお、3つ目の反対理由は、歴史について詳しくないのでツッコミは割愛する。
わかったら書く。

次からは、選択的夫婦別姓のメリット、デメリットについて述べているところから再開。


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