見出し画像

AmehuraShi

先日、雨の夜に出会ったんです。

こんな感じの存在が、闇に馴染んで
歩いて来たんです。

因みに、傘は一本でしたし、
お供はわたしの想像の生きものではありますが。

画像1

はじめ、6m向こうからやって来る感じは、
金田一耕助かと思う輪郭でした。

2mでは、下駄を履き着物を着ていて
目深にバンダナ?を巻いているという、

雨の日に出会うにはなかなか個性的な存在でした。

すれ違うときに、既にドキドキで、
意識は横に流れて、

存在と共にうしろへ張り付いて行ったのですが、
大股にあっという間に闇の町へと

消えてしまったんです。

一度、振り返りました。
わたしが。

下駄の音がしていたと思います。

雨の歩道を歩く下駄の音は湿っぽくて、
やけに響くんです。

そして、アメフラシは行ってしまいました。

視線は感じませんでした。
恐らく、わたしには全く興味がなかったと思います。

雨の夜に急ぐ理由があったと思います。

存在が消えていった先には、
コンビニが一軒あります。

直感で、アメフラシ、と感じたのです。。


(決して、オニギリを買いに行く和服の人、ではなかったと。)

bunjac 2021.2.3
★たまぁにですが、この人は⁉という存在に出会いますが、あの感覚って何なんでしょう。自分に無い、周囲に無い空気の層みたいなのがあります。その瞬間、恐くもあり、見たくもあり、好奇心と小心で戦っているうちに好機は去ってしまっているのが殆どですけど。


かねてより絵本を出版することが夢でした。サポートして頂いた際には、出版するための費用とさせていただきます。そしていつか必ず絵本としてお返しさせていただきたく、よろしくお願いします。ひとりでも多くのこどもたちの夢見る力を応援したい。それがストーリーテラーとしての役目です。