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BIRDER12月号の見どころ

特集【辞書や図鑑が教えない 「鳥の名前」の秘密】

名は体を表す?鳥の名前から識別してみよう

図鑑などを見て、名前から鳥を新しく知ったという経験のある読者も多いと思います。では、その鳥の名前はどこから来ているのでしょうか?大きさや体の特徴をもとにしたもの、さらには生息場所や環境がヒントになっているものから行動が手がかりになっているものまで、由来はさまざま。今回はその中でも「名前から識別ができそうな鳥たち」を集めてみました。意外にも、英名のほうが由来がわかりやすい鳥もいます。和名ではピンとこなくても、英名を覚えておくと識別に役立つことがあるかもしれませんよ。

鳥の名前が変わるとき 〜種が増えたり、減ったりする仕組みとは?

「日本の鳥はおよそ10年ごとに見直されている」といったら驚くでしょうか?これは本当の話です。多くの図鑑に「日本の鳥」として書かれている鳥は、日本鳥学会が作る「日本鳥類目録」というリストにだいたい従っています。この目録はおよそ10年ごとに改訂されていて、そのたびに新しく日本の鳥に追加されたり、逆に外れたり、呼び名(種名や学名)が変わったりして、バードウォッチャーは一喜一憂します。そして2024年9月にも目録の改訂が予定されていて、新しく日本の鳥になる予定のリストが先行公開されました。この記事ではそのリストを掲載、どんな鳥が新しく日本の鳥になるのか、気になる人は要チェックです。

連載などの記事の見どころ

【最終回】パフィンの仲間たち

今年1月から毎号ウミスズメ科の海鳥を紹介してきた本連載もいよいよ最終回。今回は、天売島で40年鳥と関わりつづけてきた著者の寺沢孝毅さんにとって特に思い入れの深い鳥、ケイマフリを紹介します。ケイマフリの最大の特徴は名前の由来にもなった鮮やかな赤い足ですが、この鳥の魅力はそれだけではないのです。水面滑走しながら飛び立つ姿、海中での巧みな羽ばたき潜水……そして寺沢さんがこの美しい鳥の「究極の一瞬」に出会うために重ねてきた準備とは? 詳しくはぜひ本編でお楽しみください。

韓国南部、クロハゲワシ越冬地の現在

広げた翼の端から端までの長さが2.5〜3m、嘴から尾羽の先までおよそ1m……例えるならば畳を縦に2枚つなげた大きさに匹敵する黒い鳥が、しかも大群になって空を飛んでいる。著者の戸塚学さんが韓国のクロハゲワシの越冬地で見た光景はそんな感じです。日本では滅多に見られない鳥ですが、韓国ではおよそ四半世紀にわたる保全活動が実って、現在では400~800羽が飛来するといいます。もともと地元の学校教師だったキムさんという人が始めた保全活動は、今や国にまで広がり、地域経済の活性化にもつながっています。韓国の人たちがこの巨大な鳥とどう向き合っているのか、現地からのレポートです。


BIRDER2023年11月号特集目次

●和名って誰がつけたの?(一日一種)
●名は体を表す? 鳥の名前から識別してみよう(大橋弘一)
●鳥の名前 雑学(トリビア)(柴田佳秀)
●鳥名漢字の起源(BIRDER)
●小翼羽、雨覆——— 羽根の“ちょっと変わった”名前の由来を考える(藤井 幹)
●鳥の名前が変わるとき 〜種が増えたり、減ったりする仕組みとは?(西海 功)
●食品から重機まで 巷に潜む「鳥の名前」(細川博昭)

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文一総合出版


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