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「都会にフジを咲かせましょう」展開催中!(開催中〜5月24日まで)

 来年発行される五〇〇〇円札の裏面に、フジの絵が採用されているのをご存じでしょうか?
 それに合わせて、身近でフジを楽しんでみませんか?
 フジは咲かせるのが難しい花木と言われているそうですが、そこは日本在来の植物。じょうずに管理すれば、藤棚がなくても、鉢植えでも、立派な花をつけてくれます。コツは一つ、水を絶やさないこと! 実践から生まれた咲かせるノウハウから、文化史、一度は訪れたい名所をまとめた単行本『都会にフジを咲かせましょう』の概要を紹介する展示会が、東京都内の書店で開かれています。

「藤伝記絵巻」と牧野博士の写真など

 目を引くのは、大阪・福島区の玉川春日神社を守ってきた藤家に伝わる、「藤伝記絵巻」の原寸大プリント。幅60cm、長さ2メートルの掛け軸3幅です。古文書「藤伝記」のシーンを描いたもので、「畿内天文の一向一揆」として知られる戦で、この地の人々が本願寺第10代宗主の教如を救ったシーンや、豊臣秀吉が訪れた際のようす(第3幅にあります。どこでしょう)などが描かれています。
 また、日本一長い藤棚などの名所、玉川春日神社に「野田の藤」の調査に訪れた牧野富太郎博士の貴重なスナップなど、植物好きなら見ておきたい写真も多数展示されています。

豊臣秀吉は第3幅にいます

 フジのお花見シーズンは終わってしまいましたが、来年花を咲かせるには、これからの管理が大切。瑞兆の紫雲にも喩えられる花房を育てて、初夏の幸運を呼び込みましょう!

会場 農文協・農業書センター
   東京都千代田区神田神保町3-1-6 日建ビル2F
   東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄新宿線 神保町駅A1出口より徒歩1分
日程 開催中(5月24日まで)
   月〜金 10:00〜19:00
   土曜  11:00〜17:00
   日・祝日 休業

都会にフジを咲かせましょう!
A5判 224ページ 並製(オールカラー)
定価3,080円(税込)
 平安時代からフジの名所として知られていた「野田の玉川」(大阪市福島区)で、玉川春日神社を守ってきた藤家第18代当主、藤三郎氏による、栽培から文化史、名所案内まで網羅した「フジのなんでもガイド」。数々の戦乱や第二次世界大戦の空襲で絶えてしまった名代の藤を復活させるべく、地域の人と尽力した経験から生まれた「咲かせるノウハウ」を惜しみなく公開しています。


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