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ルミックスGX-7mark2とソニーWX-500のモノクロモードを使って愕然とする描写力の違い

デジカメの進化はまことに凄まじいものである。何年も続く長期プロジェクトで、何台ものデジカメを使うと、それぞれの差がはっきりしてしまう。

とはいえ私が作品用に使っているのは1:1の正方形で、モノクロームでの撮影だから、普通のカタログ上のスペックではあまり表に出てこない部分である。

現在のデジカメでモノクローム撮影をすること自体が、マイナーな作業なので、そんな切り口だけで比較をしていいものだろうか?とも思う。

今回、インディペンデント東京に出展する「なむしばられぼさつまんだら」では、数年にわたる撮影=素材作りが続いていたため、機材もフジフィルムXF-1、ルミックスGX7-mark2、ルミックスFZ-300、ソニーWX-500といった雑多な機材を使っている。カメラ選びの条件は「軽くて持ち歩きしやすいこと、いろんなものが撮れること」ぐらいなので、高級機、超高級機は必要ないのである。

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その作例だが、これはGX-7での撮影。レンズはルミックスのG-Varioだから普通のレンズ。モノクロームでの撮影である。

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こちらはソニーWX-500での撮影。コンパクトデジカメである。レンズはツアイスのVario-Sonnar. 撮影モードはリッチトーンモノクロである。ていねいで細かな描写である。モノクロのグラデーションもねっとりした感じだ。拡大して見て、その違いに愕然としてしまった。さらにこのデジカメにはハイコントラストモノクロというモードもある。

とてもとてもつまらないことだが、モノクロームにまで、いろんなモードを設定するのは、そのメーカーや開発者に余裕がある、ということなのだろう。あるいはモノクローム撮影にこだわりを持った開発者がいるということなのだろう。

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2016年登場のルミックスGX-7 mark2と2015年登場のソニーGW-500を並べて、色々と考えてしまったのである。

といいながら8月7日~8日の「インディペンデント東京2021」への出展準備は、粛々と続けている私である。

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