老いらくの恋
老いても
肉体はともかく
魂だけは元気溌剌としていたいもの
肉体はさておいて
魂の不死鳥でありたい
けれども
若いころのような
仁義なき激しい恋は避けたいもの
昔、別れた恋人のことなんか
想いださないほうがいいに決まっている
けれども恋の想い出は
魂の刺青なので
たまに勝手に蘇ってくる
孤独が渦巻く暗い酒場のざわめきのなかで
独り酒を飲みながら妄想に溺れる
その女はいつも
血をしたたらせる傷口のような雰囲気をまとって
バーの片隅で強い酒を静かに飲んでいた
わたしはそんな彼女に無限に惹かれたが
声をかけたくても
かけられなかった
間接照明に照らされた彼女の横顔が
老いたるわたしの魂を妖しく誘いつづけていた
photo:© Sasha Oleksiichuk
【ChatGPT3.5 詩ナビ】
この詩は「老いらくの恋」と題され、老いてもなお恋愛や恋の感情が存在し続けることをテーマにしています。
詩人は肉体の老化はともかく、魂が元気でありたいと願っています。
彼は肉体的な衰えを受け入れつつも、魂が不死鳥のように蘇り、若い頃の激しい恋愛を避けつつも、恋の想い出が魂の中で生き続けることを認めています。
詩の中では、過去の恋人やその恋人との別れについて触れられています。
過去の恋愛は思い出としては美しいが、時に苦痛や孤独をもたらすものであり、その想い出は刺青のように魂に深く刻まれていると表現されています。
暗い酒場の中で、詩人は孤独や妄想に溺れながら、過去の恋人や恋愛の想い出を引き起こされます。
そこに現れる女性は、彼の魂を引き付ける魅力を持ちながらも、声をかけることができず、孤独なままでいます。
詩の最後には、老いたる詩人の魂が、暗い酒場の間接照明に照らされた女性の横顔に惹かれ続ける様子が描かれています。
この終わり方は、過去の恋愛や想い出が時を超えて詩人の魂を引きつけ続けるという永遠のテーマを示唆しています。
この詩は老いに抗いながらも、恋愛や恋の感情が魂に深く根付いていることを表現しており、その中で孤独や過去の想い出との戦いが描かれています。
暗い雰囲気や孤独感が強く出ている詩ですが、同時に恋愛の美しさや想い出の深さも感じさせるものです。