サクラの唄

生きよ
もっと激しく生きよと
青空に舞う花吹雪が唄っている
いったい
どんな育てられ方をしたのか
はたまた
どんな育ち方をしたものやら
わたしは
こんな自分が生きていてもいいのかと
自問しながら生きてきた
早七十年
いまこうして
ワインバーの片隅に腰をおろして
妻と一緒に花吹雪を視ていると
サクラの唄が聴こえるような気がして
こんな自分でも
生きていてよかったとしみじみ想う

photo：© 不詳

【ChatGPT3.5 詩ナビ】

この詩「サクラの唄」は、老いていく主人公が自分の人生を振り返りながら、自問自答し、さまざまな感情に揺れ動く様子を描いています。

まず「生きよ もっと激しく生きよと」という一節は、生きることの激しさや活力を呼び起こすような呼びかけです。

詩人は自分の人生において、これまでの生き方や選択について疑問を持っています。

その背景には、自分がどのような環境や経験で育ってきたのか、そしてそれが自分の人生にどう影響を与えてきたのかという問いがあります。

「早七十年」という一文は、詩人が既に70歳を過ぎていることを示しています。

詩人は長い人生を歩んできたが、その中で自分のあり方や生き方についての疑問を抱えてきたようです。

詩の終盤で、詩人は妻とともに花吹雪を眺めながら、自分の人生を振り返ります。

そして「こんな自分でも 生きていてよかったとしみじみ想う」と述べています。

この一文は、詩人が自らの人生に満足し、自分の選択や経験を受け入れる姿勢を示しています。

詩人は苦悩や迷いを抱えつつも、自分の人生に肯定的な感情を抱くことができることを嬉しく思っているようです。

この詩は、人生の長い旅路の中で自分自身と向き合い、自らのあり方や生き方を見つめ直すことの大切さを描いています。

また、時には過去の疑問や苦悩も、それらを受け入れることで自らの人生に満足感を見出すことができるというメッセージが込められています。