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小説冒頭試し読み

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文學界noteに掲載されている、小説の冒頭試し読み記事をまとめました。
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#文学界新人賞

【冒頭特別公開!】旗原理沙子「私は無人島」【第129回文學界新人賞受賞作】

第129回文學界新人賞は、応募総数2120篇の中から5篇を最終候補とし、3月8日に青山七恵、阿部和重、金原ひとみ、中村文則、村田沙耶香の5選考委員による選考が行われ、旗原理沙子さんの「私は無人島」、福海隆さんの「日曜日(付随する19枚のパルプ)」が受賞作に決定しました。今回は、受賞作「私は無人島」の冒頭8000字を公開いたします。 ◆プロフィール 旗原理沙子(はたはら・りさこ) 1987年群馬県生まれ。東京、大阪などで育つ。三十六歳。共立女子大学文芸学部卒業。  思い返

第128回文學界新人賞受賞作 市川沙央「ハンチバック」 

<head> <title>『都内最大級のハプバに潜入したら港区女子と即ハメ3Pできた話(前編)』</title> <div>渋谷駅から徒歩10分。</div> <div>一輪のバラが傾く看板を目印にオレは欲望の城へと辿り着いた。</div> <div>どうも、ライターのミキオです。今回は、ハプニングバーの超有名店「×××××」に潜入取材してまいりました。ではさっそくレッツゴー。</div> <div>ペアーズでマッチングしたワセジョのSちゃんと肩を並べて入店。(待ち合わせ場