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文鳥通院日記②フンが赤くてとても臭い

こんにちわ。文鳥初心者飼い主による通院記録。前回は初めての健康診断を突破し、何も問題は見つからず安心していましたが、約1週間後に2回目の通院をすることになりました。

今回気になった症状と、獣医さんに質問した内容

  • フンから異臭がする(ヒトや犬などのフンを連想するような、ひどく嫌な匂い)

  • フンに赤い色がついている

  • 左目ばかり瞑りがちで、すこし腫れてるように見えることがある?

  • 一度だけ鼻から鼻水シャボンを出した

  • 引き続き多飲多尿でフンはゆるい

  • ペレットの相性について

  • 整腸剤や乳酸菌のサプリについて

通院の経緯

前回通院後も、ずっとフンがゆるいことを気にしていて、食事内容を少しずつ変えてみたりしながら、改善方法を模索していました。うちの子はどうもズプリームメインだと緩くなる傾向があり、ハリソンに変えてから少し改善。でもまだちょっと緩いし、溜めフン傾向なのも変わらないしで、ちょうど持っていた整腸剤や乳酸菌を与えてみたりしながら観察を続けることに。

そんなある日、朝のフンが物凄く臭くなりました。もう本当に「ウ◯コ」と聞いて想像する嫌な臭い。通常の文鳥のフンは臭いが気になるようなものではないので、元気そうではあるものの、完全に警戒体勢です。その夜も少し臭いがあり、でも改善してきてるかな?と思っていたら、翌朝のフンがまたさらに臭い。衝撃的に臭い。しかもその後にしたフンは、どうも赤みがかっていて、赤いものが付いている。赤いものは食べさせていないのに。ただ臭いだけでも続くようなら病院に連れて行こうと思っていたのに、「臭い+赤い」のコンボになってしまったので、めでたく通院決定です。仕事?今日なら半休とれる、大丈夫!

病状の仮説:排泄腔炎?

初代文鳥を亡くした時は、こちらに病気の知識が無さすぎて適切な治療を頼めなかったという反省がありました。いまお世話になってる病院はそことは別の専門病院ですが、やっぱり自分でも仮説を持っておきたいと思い、手元の「コンパニオンバードの病気百科」で該当するかもしれない症状を探してみることにしました。フンの臭い…フンの臭い…

ありました。怪しいと思ったのは「排泄腔炎」で、p.176に次のような記載がありました。

  • 便の排泄腔内の滞留時間が長くなると、悪玉菌が増殖して排泄腔炎が起きやすくなる

  • 重度になると、排泄腔の痛みから、排泄のシブりが見られたり、血液の付着した便が見られることもある

  • 細菌性の場合、異臭を伴うことが多い

完全に思い当たる節ばかりです。もしかして、溜めフン傾向なのも、排泄が痛いせいだったりするのかしら?などと心配しながら、病院に電話します。

電話口のやりとり

受付の方に、症状を聞かれ、順に答えます。
フンが臭いこと。とにかく臭いこと。
そして、フンが赤みかがっており、血便を心配していること。赤いものは食べさせていないこと。
(臭いの話を強調しすぎて、受付さんがちょっと笑ってました。いま振り返るとすこし恥ずかしい)

受付の方からは、フンの色について、「フンそのものの色なのか、それとも周囲に付着しているのか」という確認がありました。どちらとも取れる状態で、正直わからない、でも拭き取ったティッシュにもフンの周りに赤いものが移っていたり、周囲についているようにも見える旨を伝えました。

結論として、「症状の内容によっては、早期治療が必要になるかもしれない。今日は来院できるか」ということになり、通院決定!

このあたりの進め方は病院次第だと思いますが、こちらの病院では緊急性等の判断のために、電話口で症状の概要を把握する方法をとっているようです。通常、医師1人だけの病院などでは、電話口での相談は受けていないことも多いと思います。体制がしっかりした専門病院のありがたさを噛み締めます。

検査に使うサンプルの確保

必要になるかわからなかったものの、一応、自宅からフンを1つラップにくるんで持参することに。いつもは移動中にキャリー内でしたフンを使って検査することが多いけど、今回は「臭い」と「赤み」が続くかどうかわからなかったので。朝に「これはまずい!」ってなった、問題のフンそのものは残念ながら捨ててしまっていましたが、辛うじて、赤い付着物がついているらしきフンを確保。臭いはだいぶ薄くなっているけど、検査に使えるかしら。。

獣医の先生に確認したところ、フンに異常を見つけた時は、可能であれば「そのフン」そのものを持ってきて検査するのがやはりベストではあるそう。もし次回があったら捨てないようにしようと思います。(異常に気付いたのが遅かったりして、フンが乾いてしまうと検査に使えないらしいのでご注意ください)

心配したとおり、キャリー内にあったフンからは「臭い」も「赤み」も見られなかったので、持ち込んだフンを検査することに。役立ってよかった。

オレンジ色のフンは定期イベント!

先生からは、改めて「フンそのものが赤いのか、赤いものが周囲に付着しているのか」によって病状が違うことの説明がありました。

フンそのものが赤い場合、多くは食事由来の色だそうです。また、内臓の粘膜が剥がれて排泄されることで、オレンジ色のフンになることがあり、これは文鳥ではよく見られることで、異常ではないとのこと。朝早い時間のフンによく見られるそうです。知らなかったのでびっくり。(その後、観察していると、確かに毎朝していることに気づきました)

一方、フンの周囲に赤いものが付着している場合は、血便など、体内のどこかで出血を起こしているという可能性があり、より危険度が増すそうです。

【検査結果】臭いの原因が判明

糞便検査の結果、「芽胞菌」という悪玉菌が検出されました。フンを溜めると、その間に悪玉菌が増殖し、臭くなるのだろうという説明でした。腸に悪玉菌がいるような場合はフンが常に臭くなるそうで、今回は当てはまらないので、おそらく排泄腔にいるのだろうとの予想。

また、もう一つ、ごく少量ながら、フンから白血球が見つかりました。これは、体内のどこかで炎症を起こしていることを意味するそうです。
そのう検査からは何も出なかったそうなので、消化・排泄系のどこかだろうとのこと。

2週間薬を出してもらって、様子見をすることになりました。

【質疑応答】その他の質問

診断の後は、気になってたことや、わからないことなどを質問。先生は、素人の質問にもとても丁寧に回答してくれました。良い病院は、患者側と医師側の相性の問題があると言われますが、こうしてまっすぐ質問に答えてくれて、かつ信頼のおける先生たちと出会えて本当によかったなあと思います。

●左目がちょっと腫れてる? 鼻水しゃぼんの目撃談あり

→動いてるとわかりにくいので、先生が鳥を保定し、写真撮影。左目は腫れなどの所見なし。
鼻水しゃぼんも、その後続いてないので気にしてない様子でした。

●ペレットの相性はあるのか

→個体によって相性はある。相性次第で臭くなることもある。

●整腸剤について

→私が使用した商品については、成分を確認した上で、「果糖が入っているのは消化器系の細菌環境に影響する可能性があるためおすすめしない」とのコメントでした。果糖は遺伝子組み換えとうもろこしから作るが、つまり除草剤を使用している。人間や生体に影響しないとしても、細菌には影響する可能性があり、菌のバランスを崩してしまう恐れがあるとのこと。

●乳酸菌はどうか?

→乳酸菌も動物によって種類が違うので、その商品は鳥用かどうか?が大事。
鳥の場合、乳酸菌そのものよりも、乳酸菌生成物を与える方がよいと言われている。ただし、これも相性や個体差があり、必須というものではない。
相性があるという意味で、試すなら一度に色々ではなく、一つずつ変えて試すのがよい。これはペレットを試す場合も同様。

いずれも医師個人の見解ですが、参考になりました。やっぱり乳酸菌は生成物エキスが良いっぽいのか…と、事前に調べて気になってた商品をポチりながら帰宅しました。

また不要に長くなってしまった気がしますが、今回の通院日記は以上でおしまいです。
帰宅後は薬を飲ませつつ、整腸剤や乳酸菌のサプリを止めてみたところ、フンの臭いは落ち着きました。

めでたしめでたし。


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