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スタートアップ・プロダクトまとめ

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スタートアップ・プロダクト開発に関する良記事まとめ
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#musically

TikTok誕生前夜。ショートムービーの軌跡

2013年1月、6秒間のショートムービーサービスのVineがローンチされ、一世を風靡した。これは日本でも馴染みが深いだろう。人気インフルエンサーのkemioさんやブライアンさんが高校生だった時に、最初に世間から注目を集めた舞台もこのVineだ。 VineはTwitterに買収され、そのあとInstagramも15秒の動画を投稿できるようにし、追随する動きを見せた。 Attention Factory: The Story of TikTok and China's Byt

これがバイトダンス流。Douyin(抖音)の誕生と初期グロース

2016年までに、グローバル各国でショートムービーサービスが勃興し、Douyin(中国版TikTok)の原型が出来上がりつつあった。当時の状況はこちらのnoteを。 2016年前半の中国インターネットはライブストリーミングに最も花を咲かせていたが、動画も依然としてホットだった。バイトダンスが既に成功させていたニュースアプリToutiao内でも、動画の視聴時間が伸びていた。バイトダンスはこの領域に足を踏み入れることに決める。 一番良いものを模倣するNetflixやHuluの

TikTok前身musicallyの初期グロース戦略およびコミュニティの作り方

ByteDanceは2017年に米国のmusical.lyを買収し、これをTikTokに改名した。このTikTokの前身とも言えるmusical.lyの創業者にして、現在ByteDanceでプロダクトのトップを務めるAlex Zhuさんが2016年に4つのインタビューで語った内容から、プロダクトについての思想やグロースの方法について見ていきたい。 B2BからB2CへQ. あなたは上海に戻る前に米国でSAPに勤めていて、エンタープライズ(企業)向けソフトウェアに携わっていたと