スーパー銭湯に行ってみた。
乳がん術後で右胸は真っ平。
ねこがつむった目みたいな傷がある。
まだ少し放射線の当てたところが
黒っぽくなっている。
あとは抗がん剤で抜けた髪の毛が
伸びて野球少年状態。
胸よりも頭の方が目立ちそう。
友人についてきてもらった。
時間は若者が少なさそうな昼間に。
夏休みシーズンなこともあって
いつもよりちびっ子たちが多かったけど、
ご年配な方がおおむね占めていた。
頭に寝るときに使ってたナイトキャップ
薄手だしそれっぽいかな?とつけてみた。
術創のとこは入浴着は持っていないし、
施設に使えるか聞くのも億劫で、タオルで隠しながら。
ついてきてもらった友人は看護師で
何かと連絡していた子。
治療のことも色々知ってくれていたし
副作用のことなども理解もしてくれていたり。
周りに乳がんの当事者が何人かいて
傷も見たことあるならびっくりはしないかな。
よく一緒にお風呂屋さんに行ってたので、
どちらかというと浮腫みで大きくなった体つきの方が
びっくりするかもなあ、と思いつつ。笑
見た目の見られたらどうしようという不安は
思っていたより大丈夫だった。
一瞬、「もし男と思われたらどうしよう。」と思ったけど
友人がそれは絶対大丈夫だよ〜と言ってくれて
安心して銭湯を楽しむことができた。
暑い日だったけど、おしゃべりしながら
露天風呂にも入って。
なんだか少しのぼせてきて
いつもより早めに切り上げてもらった。
今までの日常が少しずつ戻ってきているようで
すごく嬉しくて、楽しかった。
脱衣所のところまで来て、
いきなりぐらっとめまいがきた。
目の前が白っぽくかすんで
手が指先までビリビリ痺れてきた。
水分取らなきゃ。
自販機のとこまで行って、
最近のお風呂屋さんはロッカーの鍵で
ピッとしてお金を支払う。
腕についていたロッカーの鍵では
何してもどうしてもピッができない。
どんどん血の気が引く感じと
頭に血がのぼる感じとよくわからない感じが
強くなっていく。
なかなかピッができなくて
不安になってきてややパニックぽくなる。
ここまできて「ちょっっとやばいかも…。」
と友人に伝える。
ボタン押すと飲み水が出るやつを
見つけてとりあえず冷たい水を飲んでも
ぐらぐらしている。
友人がロッカーの鍵を脱衣所のじゃなくて
はじめにもらった方の鍵なら買えるんじゃと
気づいてくれてアクエリアスを手に入れれた。
これで大丈夫だろうと、すごくほっとした。
こういう時に焦らずに対応してくれる
友人に本当に感謝した。
髪の毛乾かしてくる!と
その間に飲めるだけアクエリアスを飲んで
首の後ろをそのペットボトルで冷やして
椅子に座ってロッカーにもたれて
大きく深呼吸をした。
その友人が戻ってくる頃には
ほぼほぼ状態は戻っていた。
いやびっくりした。
体力落ちてるとは思ってたけど、
心肺機能の衰えを実感せざるおえなかった。
お風呂屋さんで倒れてしまった。
バタン!とではないけど、
立ち上がれないくらい意識もうろうとした。
なんか前の日常に早く戻りたい?
気持ちで焦っている気がした。
気をつけなければ。
少しずつだな。
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