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老婆心ながら

再びの門出に

残念ながらあたしはお勤めをしたことがない。だからあたしの言葉は的外れで、ちっとも現実的でないかもしれないけど、それなりに長く生きてきて、あれこれ見聞きしてかたから、少しは役にたつこともあるかもしれない。

老婆心ながら、書いておくね。

優しさ

君が優しいことを一番よく知ってるのはあたしだと思う。おだやかで、相手の立場に立つことができて、抱える痛みも共感できるすごくいいやつだと思う。

けど、その優しさがときにしんどくなることも知ってる。

頼まれれば嫌と言えないのもそのひとつ。

喜んでもらえたらうれしいし、自分が少し我慢すればいいんだ、って思ってしまうし、揉め事はいやだから、強く主張することがないんだよね。

今、NOと言ったら相手が気を悪くするんじゃないか、そのことで自分が嫌われるんじゃないか、とも思うんだよね。よく似てるよ。

しんどさ

けど、それがあたりまえになって、なんでも押し付けられてしまうことになる事態にもなったりして、いずれしんどいことになるんだよね。

相手にとって便利な存在になって、その状態に慣れてきたら、あつかましいひとはどんどん図に乗ってエスカレートしていくからね。

自分の能力、体力でなんとかできることなら引き受けられるけど、自分には難しいとか、かなり無理しないとできないこと、なにかを犠牲にしなければならないことは、長い目で見て、引き受けないほうがいいんだよ。

たいせつ

なにより自分を大切にしてね。無理しなくていいんだよ。

自分だけが我慢すれば良いっていうのは、一種のわがままなんだよ。我慢という鎧で生身の自分を守っているんだろうけど、それはイーブンの関係ではないよ。

自分を好きだと思ってくれるひとは、全体の二割で、嫌う人も必ず二割いて、残りの六割はなんとも思ってないらしいよ。

だから、生身の自分を好きだと思ってくれる二割のひとを大切にすればいい。あとの八割のひとのために自分をすり減らすことはない。

自分にだって好き嫌いはあるしね。争う必要はないけど、すり寄る必要もないよ。

誰かにお願いしたり、甘えたりすることが得意でないのは、親譲りかもしれない、と責任を感じたりするが、自分の限界を知るとそれができるようになるなと実感している。それでものごとがスムーズに進むなら、ひとに頼むことは恥ずかしいことじゃないよ。

ありのまま

ひとは得体の知れないものを敵視する傾向がある。八方美人は掴みどころがないから、時間がたつと見抜かれてしまう。

自分を飾る必要はないし、卑下することもない。

遠回りする人生は人の思いを深くする。傷ついた分だけ強くなる。そう信じている。

転んだら立ち上がる。失敗したら、その原因を探り、次に生かす。その繰り返しだから、君はずいぶんと強くなったよ。

とはいえ、緊張すると力はでないよ。リラックスした君はとても魅力的だよ。ありのままがいい。君がそこにいるだけのあったかさは、わかるひとにはわかるよ。

ただ、誰にでも欠点はある。君にもね。早とちりやうっかりミスは時に大きな問題になる。

それを防ぐのは、最終確認というやつだ。めんどくさいけど、最後にもう一度だけ確かめておこう、といくクセをつけるといい。遠回りは危機回避もできる。

そんな日

仕事はたいくつな繰り返しの場面が多い。朝起きて、夜寝るまで、昨日とよく似た今日の繰り返し。いつしか倦むこともあるだろうし、モチベーションが上がらないこととあるだろうと思う。

誰にでもそんな日はあるんだよ。何のために?と自問したり、自分でなくてもと思えてきたりするんだよ。足元が薄寒くなることもあるんだよ。

そんな日は自分を甘やかしてやればいい。そんな自分をヨシヨシと認めてやればいい。人生は自分のための時間なのだから。

未来を思い悩むことはないよ。未来は今日の重なりだから、今日を楽しめれば、それでいい。

とびらがあく

ずっと閉められていた扉が開く。その扉に護られていた時間があった。そんな風に癒やさなければならない傷があった。

開いた扉から踏み出して行くと決めた君の勇気と努力に敬意を払う。がんばったね。すごいね。こんな風に切り開いていくんだね。

取り止めのない言葉になってしまったね。ごめん。でも、覚えといてね、いつだって応援団だよ。がんばれ!








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