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学びの面白さを伝える場、体感する場

1年ぶりに生涯学習の英会話をお手伝いしています。
前任のALTジュリーが積み重ねてくれた、「教えない」「子どもが自ら感じて学ぶ」学習スタイルを、引き継いで実践しています。

前任のALTジュリーと子どもたち。言葉と子どもの面白さを熟知した人でした。


教えないで、どうやって英語がわかるの?


生まれたばかりの赤ちゃんが言葉を理解するのと同じで、ある状況のもとで生じる対話を繰り返しながら、子どもたちが正しい英語を習得する過程を伴走します。

ある日の様子


Walking in the Jungle.という歌に合わせて、動作とセリフを真似ていきます。単語や文章を、日本語に訳してそのまま教えることはありません。動作や状況を繰り返し、そこで起きている状況や会話について、子どもたちに質問をしながら、その日のキーとなる文章の理解へたどり着けるようサポートします。

Walking in the Jungle の一コマ。Listen!の場面。


絵本Where’s Spot?も同様です。絵本をただ読むだけではなく、その内容にまつわる質問を投げかけ、聞き手がこれまでに習得した英語で答える形で、参加している子ども一人ひとりと話す機会を作ります。

そこから、絵本や動画と同じ状況を作り実際に対話する練習を、ゲームを通して行います。この日は、Where's Spot?(スポットはどこ?)という絵本なので、実際に子どもたちがSpotになっていろんな場所に隠れてみたり、今度はいろんな動物を隠して、どこにあるか探しながら、対話を繰り返します。

Spotはどこ?椅子のon?in?behind?

アウトプットを繰り返しながら修正していく

ここに来ている子たちは、英語をいわゆる「勉強」とは思っていない気がします。教えてもらったことをそのまま丸々覚えるインプットではないからです。
その代わり、どちらかというとスポーツに近い体感として、アウトプットしてみて「惜しい!これじゃなかった!」「正しく言えて伝わった!嬉しい!」というゲーム感覚なのだと思います。そこには「間違って恥ずかしいから嫌」という感情はなさそうです。
また、他の子が出したアウトプットが正解であっても間違いであっても、聞いている周りの子にとって学びとなっていて、マンツーマンでなく集団で学ぶ効果があります。

学びの面白さを感じられる設定づくり


学びとは、脳の神経回路を書き換えることであり、楽しいときに分泌されるドーパミンがその作用を促進するそうです。
すなわち、学び(英語習得)そのものの面白さ(通じた!わかった!)をどのように学習環境として作りこめるか、学ぶって面白い!という子どもの本来の感覚をいかに殺さず生かせるか、大人の設定しだいだなあと、サポーター側も毎回勉強になっています。

私自身、学生時代は英語があまり好きではなく、必要にかられて最低限習得しただけでした。今英会話に来ている子どもたちを見ていると、英語を好きになってくれて嬉しいなあ、この子たちの将来が楽しみだなあ、そんな風に感じています。

一緒に学びたい子どもも大人も、お待ちしています。

動物を隠す間。どちらも真剣!


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