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学習塾、始めました。

十分なお知らせが出来ていないのですが、今年度から小さな学習塾を(も?)始めています。

始めに、私は受験勉強そのもののエキスパートではありません。
でも、子どもたちと「学ぶ力」とその後に続く希望を一緒に共有できたらいいなあ、と思っています。

学ぶって面白いこと。

上に書いた「学ぶ力」は、学ぶ人自身の「おもしろい!!」(単純に「好き!」とか「なるほど!」とか、でもいいです。)から学習の動機が生まれ、学ぶことが日常的活動となっているという意味で書きました。

私は、少々遅めの高校2年生の時に、勉強が「おもしろい!!」ものだと知ることができました。偶然でしたが、よい先生、よい授業、よい学びの場(仲間)と出会えたからです。

生徒を対等に見てくれ、「こんな見方もできるし、こんな考えもあるよね。あなたはどう思う?」と問い続け、一緒にいろいろな答えを探すのを楽しんでくれた大人との出会いでした。

そこからは、学びの種類は様々でしたが、人生の折々で学ぶことによって道を選んできました。勉強しながら自分や世の中を知り、失敗も多めながらも、学ぶことの楽しさを知らなかった時より、自分で選んで面白い人生を送っていると感じています(人がどう思うかはおいておきます💦)。
何より、学ぶ中で出会う人たちとの繋がりが私の宝物にもなっています。

大人がキライにさせている。

20代半ばくらいから、「勉強なんて、きらい」「頭悪いからやってもイミないしー」と言う10代の若者たちの勉強を見るようになりました。

家庭教師、学習塾、学童、学習支援団体を渡りあるき、勉強が嫌いな子どもたちと向き合っていくと、合わない学習レベル・タイミングを強制されたり、勉強=辛抱するしかないものだと刷り込まれるから嫌になるんだなあ、ということがわかりました。
(そして、その子たちの多くは、勉強以外の面でも主体的な生活を確立しにくい環境にいるということも。)

保育士として、子どもの育ちにも関わってきたので、低年齢の発達には集団活動や、友だち同士の関わりが大事だと感じていますが、就学後のいわゆる「お勉強」的な学びについては、その子その子の取り組み方があってもいいのに、、と思っていました。

椎葉村に移住してからも、細々とボランティアで学習支援をしていました。
学校以外に学ぶ場がない椎葉村。
学校で勉強(運動も)が苦手になってしまうと、なかなか積極的には勉強する気になれないよね、、と中3生が中1の学習内容につまづいているのを見て、感じていました。

「学習塾ブランチ」との出会い

そんな時、福岡で地域の親子に「遊び」を届けているスーパー元気な子育て支援の先輩に「学習塾ブランチ」を教えてもらいました。
最初は運営面を見て、過疎地域でも開催者・利用者負担が少なく、また地域の事情に配慮できるスタイルであったことから興味を持ちました。
(その前に大手の英会話教室の契約を破棄していました。。。)

やがて、「個別学習」「地域で学び場を作る」という塾の理念に共感しました。そして代表の西原さんの言葉が、それまでの私の経験を見てくれていたのでは?という気がするほど、ぴったりきました。少し紹介します。

「きれいな設備も、スター講師も、多くの子ども達には必須ではないということです。もちろんトップ層を狙う子ども達はそういった環境が必要だと思います。
しかし、学校の勉強でちょっと躓いてしまい、自信を失いかけている子ども達にはそれよりも大事なことがあります。

①習慣をつくるための場があること
②本人にあった学習計画が組まれており、自分のペースで進められること
③隣で伴走してくれる大人がいること

その子のための「場」があることが重要だと思うのです。」
(西原さんのnoteより)


私は、改めて、勉強がそれほど得意でない子どもたちにも学びの場を届けられたらいいなあと思いました。
一番になれなくても、学んで自分が変われたり、選べるようになったりすることに気づいてほしい、それはかつての幼い自分自身に向けての思いかもしれません。

というわけで、「学習塾ブランチ椎葉校」が誕生しました。

週1回、本部が学習計画や教材を作成してくれ、私は副業として空いた時間に場を提供して授業を開催しています。ささやかな場づくりですが、試行錯誤しながら一緒に勉強もしています。

個人で活動しており、かつ教えることに専念できない私でも、山間地にいながら都市部と同じように授業内容を提供できることがとてもありがたく、いい時代になったなあと思います。

日本三大秘境と言われる宮崎県椎葉村。
このような山の中で塾を開けるとは思ってもいませんでした。


長くなりました。


学習塾と並行して、未就学児や小学生にも関わっていることから見えてくる「学び」の段階的な在り方についても、いつかまとめてみたいと思います。

(この写真は2018年埼玉での仕事先の子どもたちの様子。地域の子どもたちへ学びの場と居場所を作ってくれていた社協さんに感謝して。


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