Bunbaba

大学卒業間近。駄文の塊なのでお菓子の裏の成分表見るような生暖かい目で読んでくれると嬉し…

Bunbaba

大学卒業間近。駄文の塊なのでお菓子の裏の成分表見るような生暖かい目で読んでくれると嬉しいです。 主にはてなブログで書いた記事を挙げていきます。

最近の記事

葬式と肩パッド

 私の祖父が亡くなったのは私が高校生の時だった。祖父は大腸癌だったため入院しており、ステージもかなり進んでいたため心の準備はある程度できていた。亡くなったちょうどその日、私はたまたま実家に帰省しており朝方早くに母が病院から呼び出しがあったと血相を変えて出ていったことをよく覚えている。  そして葬式が開かれることになったのだが、母の喪服の様子がおかしい。肩パッドの主張がやたら強いのだ。当時の母は葬式の準備やら心労やらで疲れ果て痩せていたため細身だったのだが、それも相まって肩パッ

    • あの青春の.4

       なんだか最近一気に気温が下がって非常に肌寒い。秋とは本当に一瞬なものである。今回は三つほど。 「6/6 今日は午後、姉とテニスをやりました。ボールだけ本格的なやつでラケットはおもちゃだったのですがサーブを打ったら真っ二つに折れちゃいました。プラスチックだったからでしょうか…」  プラスチックどうこう以前の問題である。ちなみに我が家にはテニスコートはない。ではどこでやっていたかというと、庭である。車が二台分駐車できるほどのスペースしかない庭で、私と姉はよくバレーボールやらバド

      • 茶色のあいつ

        我が家には猫が2匹いる。1匹は、数ヶ月前に保護した子猫。もう1匹は私が高校1年生の時に、姉が愛護団体から引き取ってきた猫。今回は先住猫について書いていく。  先住猫はMIXの茶トラ。我が家に来た時はとても小さくて、ちょこまかちょこまかと部屋のあちこちを行ったり来たりと忙しなかった。母が留守の間に、油の張った中華鍋に足を突っ込んで油まみれになったと聞いた時は、思わず笑ってしまった。(鍋は床に置いてあり加熱はしていなかったため、怪我を負わずに済んだのは幸いだった)  我が家に

        • あの青春の.3

           このシリーズも早3回目。どこまで書き残せるのか楽しみでもあり若干の恐怖もある。今回は2つ。 「5/18 今日は部活で声を出してがんばれました。ハードルではなんとか飛べました。本当の話なので聞いてください。今日10:00くらいに母の車に乗り道路を走っていたら子猫が丸まって睡眠していました。可愛かったです。」  実は睡眠の睡の字を書き間違えていたのだがこの世には存在しない漢字で書かれていたため再現できなかった。そして跳ぶ、を飛ぶに間違えている。本当に驚いているのがこの漢字ミスの

        葬式と肩パッド

          あの青春の.2

           このシリーズ、ひとつずつ挙げて言ったらキリがないので自分が気になった部分を中心に挙げていくことにする。今回は3つほど。 「5/3 今日は○○先生がバイクできました。とてもびっくりしました。今日は自分のポジションがぐらつきました。こわかったです。こわいぐらい、自分がそのポジションから放れたくないのか…自分よ…笑」  離れたくない、を放れたくないに誤字してるのがまず1点。漢字が苦手だった覚えはないがどうやら記憶違いだったらしい。当時、バレーボール部に所属しており、小学校からやっ

          あの青春の.2

          あの青春の.1

           まずは四月辺りの記録から見ていく。 「4月6日 今日は入学式でとても緊張しました。太鼓クラブや水そう楽の人達の演奏がとてもすごくてかんしんしました。これからは中学生なので自覚をもって何ごとにも取り組みたいです。」 簡単な漢字を面倒くさがって書かないあたりがまさに中学生らしい。吹奏楽の「吹」を「水」に書き間違えているあたり、詰めが甘いというか当時の自分のポンコツさが滲み出ている。内容に関しては平々凡々といったところであろう。 「4月9日 今日は国語の時間がとても楽しかったで

          あの青春の.1

          あの青春の

           中学1年生の時、「毎日の記録」という代物を毎日提出していた。これは時間割をメモするものであり、それと共にその日に何があったか等を3行程度でまとめて書く云わば簡単な日記のようなやつで、毎日提出するのが掟だった。  小学校~高校生の時に使用した教科書や友人と交換していた手紙類など、私は大学生になる時に部屋を整理するついでに殆ど捨ててしまった。が、唯一残っていてなおかつずっと自分の手元にあるのが先述した「毎日の記録」である。「毎日の記録」にコメントを書いてくれていたのは当時の学級

          あの青春の

          車とムンクになった母と

           車。免許を取得する前の人間は、その快適さに憧れ、悠々自適にスムーズに運転する我姿を思い浮かべたことが多かれ少なかれ1度はあるのではないだろうか。少なくとも私はある。多々ある。現在免許を取得しているため正確にはあった、となる。  免許をとる以前は、運転ができる人はカッコイイ、等といった安直な憧れを抱き、おっさんであれおばさんであれ女関係でだらしない側面を持つ先輩であれパチンコ好き兼ヘビースモーカーな友人であれ、つまり普段無難に生きている、もしくは倫理的にマイナスに振り切れそう

          車とムンクになった母と

          深夜の吐露

           昨夜1時頃、深夜にも関わらず私はスポンジ片手に台所に立っていた。何故か。理由は明確で、私のとある悩みを解消するためである。あまり詳しく書くと身内に非難されそうなのだが引越し時にどうせバレるので、書いたとしても何ら支障はないだろう。  実は台所の流し台の錆が、かれこれ二年以上落ちないのだ。地味ではあるが深刻な悩みの一つである。皿や手を洗う度にきったない錆が視界に入り、否応なしに私のテンションは急下降する。気分が落ち込んでいる時などはもう最悪で、錆を見ただけで涙が出そうになるの

          深夜の吐露

          偽マーライオン

           それはどこにでも、そして突如現れる。少なくともうちの実家には現れた。1回目の時期は覚えていないが、2回目は1月1日の深夜、姉の部屋にて。そして4月某日。つまり計3回、私は紛い物のマーライオン、つまりは偽マーライオンと対峙している。それは見る者を萎縮させると共に激しく動揺させる。  春休みが終わる間近、私は東京の某所で友人と遊んでいた。彼女とは高校の時からの付き合いで大学は違うものの、時々こうして2人で会ってはお互いの近況について語り合った。その時期はちょうど桜が満開時で、昼

          偽マーライオン

          マフラーみたいなバスタオル

           私は手先が不器用である。小学生の時の工作で作った作品はうまく作れた試しがないし、いくら定規で入念に測っても必ず1cm以上のズレが生じたり糊付けが甘かったりして、出来上がった作品はどれも不格好だった。  家庭科の裁縫に至ってはもはや記憶がない。作った物が手元に一切残っていないため、使用されることなど1度もなく闇に葬りさられたのだろう。無論、家庭科や技術の成績はあまり良くなかった。ああいった類のものは頭でどうにかできるものではない。生まれ備わったセンスが左右するものなのだ。  

          マフラーみたいなバスタオル

          宙ぶらソフトクリーム

           私はソフトクリームが好物である。 旅先や出かけ先で私はよくソフトクリームを貪る。時折、サービスエリア等でご当地物のそれが売られているのを見かけるとテンションがぶち上がる。  今日は今まで食べた中で1位、2位を争うくらい美味かったソフトについて書き記す。私がそれと出会ったのは、道の駅である。逆さにしても5.8秒(だった気がする)なら大丈夫と謳われたソフトで、母が以前食べたことがあるとのことでいざ実食···する前に、 「ほら!逆さにしても大丈夫だよ!!!」 と、母がおもむろに私

          宙ぶらソフトクリーム