パーム油

パーム油ときいて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。椰子の木からとれる油という位しか私は思い浮かべる事ができなかったのですが、パーム油は現代の私たちの生活に欠かせない油であるということ、身体にはあまりよくない油であること、地球環境にも良くない事などをお話してゆきたいと思います

パーム油はヤシ科のアブラヤシから採取する油で、他の植物油に比べて価格が安く、大量に生産出来て市場の供給も安定していることから、いろいろなところで使われています。具体的にはマーガリン、アイスクリーム、ポテトチップやインスタント麺などの揚げ油として使われています。マーガリンやアイスクリームの成分表示を見ると植物油脂とかかれていたり、植物性脂肪分と書かれている場合が多いです。また、食品以外でも石鹸や洗剤、歯磨き粉、化粧品などにもつかわれており、日本人は一人当たり年間に4kg~5kgものパーム油を使っていると言われています(調査団体によっては日本人1。人あたり年間で18kgも消費しているとしているものもあり)。

次に健康に対する影響です。パーム油は脂分を抽出すると直ぐに酸化が始まるため、アブラヤシの農園の近くに採油場を建設して油を摂り酸化防止剤を混ぜるのですが、この酸化防止剤として使われるのがBHA(ブチルヒドロキシアニソール)と呼ばれるものです。HBAは弱いながらも発がん性が疑われるとされています。

環境に与える影響はどうでしょうか。パーム油は食品から生活用品まで幅広い需要があるため、主な生産地であるインドネシアやマレーシアではアブラヤシ農園を作るために森林伐採が広く行われ大きな問題となっているようです。また、これは環境問題とは違いますが、安く安定的な供給をするために低賃金重労働で働く労働者が増えていることも問題とされています。自然破壊環境破壊への対策としてパーム油の使用を使わない製品の開発(XX free というやつですね)もされているようですが、自分たちの健康を考えれば添加物や農薬を避けることになり、つまりはインスタント麺やポテトチップスなどのスナック菓子、アイスクリームを摂る頻度も減るでしょう。石鹸や洗剤もオーガニックの物を選ぶようになれば、パームオイルを多用することも無くなるのではないかと思っています。




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