マンガン

マンガンと言われると昔の人間である私などは、マンガン電池を思い浮かべてしまうが、、そのマンガンである。
体には10から20mgのマンガンが含まれている。その約半数は食事から摂取できている。健康な人であれば1日に約4mgが排出され平均的な食事では1日に2から9mgを摂取できる。
食物による供給源としてはナッツ、種子、全粒穀物などがある。

マンガン欠乏は成長不全、骨異常、炭水化物代謝における糖尿病様の変調、ひきつけや痙攣の起こりやすさと関係している。
てんかんの子供の約1/3では血中マンガン濃度が低いらしい。
統合失調症の患者に亜鉛を経口投与すると銅の排出が三倍増加し、マンガンを加えるとその排出量はさらに増えることを研究者は発見した。ジマンて滴剤を使うと統合失調症患者の治療に非常に有効であることが示されたとの研究もある。

重金属の過剰はいずれも脳の異常を引き起こす。おそらくは、、老化はアルミニウムを含むこれらいくつかの金属に対する毒物反応であるとみる研究もあるようです。

精神安定剤によりマンガン欠乏が起きることがありますが、これで発症する遅発性ジスキネジアは、主治医がマンガン投与で改善することを知らない限り回復は見込めない。
ある研究で統合失調症患者15人に対して20から60mgのマンガンを使用したところ、7人が完全に回復し全く反応しなかったのは1人だけだったということです。一般に遅発性ジスキネジアはビタミン療法によりほとんど消失する。万一消失しない場合もマンガンのサプリメントにより治療できることがほとんど。。ということです。

マンガンは最大で300mg/dayを摂取しても比較的安全。多くの場合は100mg/dayで十分です。
レアケースですがマンガンによって血圧が上がったり緊張性の頭痛が起こることがあり、その場合は中止すべきです。

オーソモレキュラー医学より抜粋。

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