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みんな、すごい力を持った特別な生き物なんだと思うんんです

こんにちは、ボジュです。私は、森で暮らしています。最近、森の事を伝えるのに少し忙しくて(人みたいな発言でおかしいですよね)ちょっと時間が空いてしまいました。

 すごくザックリとした言い方になってしまいますが、人という生き物は、二足歩行をすることで大脳が発達し今の生活を手に入れたんだということでいいですよね。

 人の特別なところの一つに、「道具を使える」ってことがあると思います。自分の身体だけでは走れない速度で移動できる道具…例えば、自転車、バイク、車。空を飛ぶことができないのに、飛行機に乗って空も飛んでしまう。そうするとなんとなく、自分ができているように感じてきてしまうのかもしれないなぁ。なんて(ごめんなさい)でも、人という生き物は、森の中に入るとかなり動きが制限されてしまう生き物のように思うのです。

 例えば、背丈ほどあるササ藪があるとすると、かき分けながら進むわけなんですが、ササが顔にも当たるし、足元もふらついたりして結構進みにくいですよね。目にもササが入ったりすると痛いし「ああ、もう!」なんて言いながら進むんですが、その中で暮らしている生き物もいますよね。例えば小さいけれど、ネズミ。ネズミは、ササ藪の中を自由に動き回れるし、ササからササへと移っていくこともできる身の軽さを持っています。それも自分の身体だけでやっています。

 他に、森の生き物で有名どころといえば、クマでしょうか?人は、森でクマに会いたくないと思うと思いますが、クマも同じです。人には会いたくないですよ。身体の大きなクマですが、実は木登りが上手です。樹上で枝を折りながら若葉を食べたりします。上るのは得意なんですが、下るのはちょっと苦手です。下向きに下りれないのでお尻から落ちていきます。クマは肉食のイメージが強いのかもしれませんが、雑食です。木の実も大好きですし、朽ちた木を壊してその中に暮らすアリを食べたりします。あの大きな身体でチマチマとアリを食べるんですから可愛いですよね。ハチに刺されながら、ハチの巣を掘って食べたりと…すごいと思いませんか?ハチに刺されてもアレルギーにならない。人って気をつけていないとハチに刺される回数が増えるほどアレルギーを起こしやすくなるんですよね。

 他には、鳥たち。小さな、鳥も大きな鳥も空を飛ぶんですよ!びっくりじゃないですか?動力なしで、自分の身体だけで空を飛べるんです。木の実を突いたり、虫を食べたり。枝から枝を渡りながら毎日を過ごしています。

 そして、みんな森で暮らしているんです。寒くても暑くても、雨が降っても、雪が降っても、森の中。大樹に身を寄せたり、洞に入ったり。サルなどは身を寄せあったりして寒さをしのぐことがあります。

 他にも沢山、沢山の動物たちが森で暮らしています。それぞれが、それぞれむやみに出会わないように気をつけながら。

どうですか?確かに、人は道具を発明し使うことができるのですが、人だけが特別な力を持っているわけじゃないんだと思うのです。どの生き物たちも、それぞれがそれぞれの力を持って「森の中で、自分の身体だけで」暮らしている、生きている。みんなが特別な生き物なんです。

 夜の森に来てみてください。結構、賑やかなんですよ。電気がなくても森の中を歩けてしまう。真っ暗闇も森の動物たちに取っては生活の場所です。

 どうぞ、一度森においでください。お待ちしてます。

 

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