昔の自分に伝えたいこと・・・生産性を上げる方法は仕事によって違う。自分の仕事のタイプを知ろう。工夫で成果を上げるようにしよう

ドラッカーは参考になる。「プロフェッショナルの条件」は、初めに読む本としておすすめです。

知識労働者がいかに生産性を上げて成果を上げるか、成長するかということががテーマです。

知識労働者にもタイプがあります。生産性を考えるときに成果の質と量を考える必要があります。いくら量が多くても役に立たない職種もあれば、量が大切な仕事もあります。

量が大切なものは、仕事時間と成果の相関が高くなります。成果を上げるためには、仕事時間もある程度伸ばさないといけないのです。質が大切なものは、仕事時間との相関を低くすることができます。工夫することで、短時間で高品質な成果をあげればいいのです。

そして、自分でできることは、どのタイプの仕事をしていても、質を高めることです。量で評価される仕事でも、最低限の質は必要です。それを高品質にすることで、ファンを作ることです。そうすると、全体の質を上げるための指導などに仕事が変わります。

職業に貴賎はないと言われますが、貢献度の高い仕事はあります。貢献度の高い仕事ほど、質が大切になります。

ドラッカーによれば、知識労働は以下のように三種類あり、生産性を上げるには、仕事がどのタイプかを確認し、「分析するもの」「改善するもの」「どう変えるか」を調べることです。

========ここから 「プロフェッショナルの条件」PP60-61より

■仕事の成果が純粋に質の問題であるもの

例えば研究所の仕事では、研究成果の数は、質に比べれば二義的です。医師の診断、放送や雑誌の編集も同様。


■質と量とともに成果とすべき知識労働

デパートの店員の場合、顧客の満足度は「質」です。満足度の定義は難しいですが、「売上高」や「売上伝票の枚数」のような量的なものと同様に重要です。

建築デザインでは、質が大部分。製図では質は成果の一部で、量も成果です。同様なものは、医療技師、工場技術者など。これらの生産性を上げるには、質と量の両面に取り組むことが必要です。


■成果の評価が肉体労働と同じ仕事

質が、前提条件であり、制約条件である仕事がある。質は成果ではなくて、条件である。質は仕事のプロセスに組み込んでおくことが必要です。それにより、成果は量で測定できるようになります。

この仕事は、保険の保険金支払い業務、病院のベッドメーキング、などです。

======== ここまで 「プロフェッショナルの条件」PP60-61より、

この中で、自分の生産性を上げて貢献度を上げるにはどうするかを考えることです。例えば、三番目のタイプの仕事をしているならば、自分の品質ではなくて、チームの品質を上げる方法を考えることです。そして、自分の仕事は、チームのマネジメントに移ることです。

そうすると、自分の仕事の成果は、チームの仕事の量と品質になります。つまり、自分の作業量との相関が減ります。

「成果を上げるためには、自分の仕事時間を増やす」という状態から、「成果を上げるためには工夫する」という状態にシフトすることを考えましょう


ドラッカー 読んでみましょう。早く読んだ方がいいです。私は、こういうのは、部長や役員が読むものだと思っていました。そして、30代では、ドラッカーよりも、技術書を読んでいました。今、思うに、学生のときに読んでも早くはありません。まだ読んでいなかったら、読んで見ることを強く勧めます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?