昔の自分に伝えたいこと・・・クリエイティブなことはブラックリストを、ルーチンはホワイトリストを使って仕事をする。

昔の話・・・なぜだかわからないが、どの仕事もやり方が決まっていて、それにしたがって実施するものだと思っていた。やっていいことは決まっていて、それしかやってはいけないと思っていた。


やっていいことがリストになっているのが、ホワイトリストです。本当に一覧があるわけではありません。前例であったり、規則であったり、いろいろなことがどこかに書かれていて、これからやることも、調べれば、わかると思っていました。

そして、「いいよ」と書いてなければやってはいけないと思っていたのです。

でも、これは違います。経験のないことをしたり、思いもしないことが起こるのが世の中です。前例や「やっていいことリスト」を探して解決しようとするのが間違っています。そもそも、ホワイトリストはどうやってできたか、どの項目も、最初はリストになかったはずです。

役に立つのは、ブラックリストです。やってはいけないことの一覧です。これも比喩的な物で、本当に一覧になっているわけではないです。

例えば、まず、法律に従わねばなりません。実施すると火災が起こるなど、物理的に好ましくない現象を起こすからやってはいけないということもあります。宗教的な制約でダメなものもあります。

こう言う、「ダメ」なこと、つまり「ブラックリストになっているもの」以外は、試してみてもいいことです。特にクリエイティブなこと、誰もやったことがないことなどは、ブラックリストになければ、試してみていいのです。自分で制約をつける必要はありません。


ところが、絶対に失敗が許されない仕事、有人宇宙船の打ち上げなどでは、簡単に新しいことを試されては困ります。やっていいことを組み合わせて実施します。それでも、個別にはやって良くても、組み合わせたらダメなこともあり、失敗もあるのです。
一つ一つ、ホワイトリストに項目を追加していく仕事を延々と続けることになります。

それほど、クリチカルではないルーチン業務も、マニュアル化してホワイトリストに従って仕事をします。クリエイティブな改善をする時は、よく確認して、マニュアルを訂正してから実施します。

一つ一つの仕事にも、自由度の高い部分と、そうでない部分があります。自由度の高い部分は、ブラックリストで仕事をしたほうが効果的な場合が多いのです。

特に、意志と責任を持ってリスクを取りながら仕事をする立場の人は、ブラックリストで仕事をしたほうが効果的です。

自分の周りの「楽しく仕事をして大きく貢献している人」を探してみてください。思いもかけないことをしたりします。「えっ! それ、やっていいの」というようなことをします。でも、考えてもダメな理由はありません。せいぜい「いいと言われていない」だけです。

ゴール達成に向け、クリエイティブなことをするならば、「ブラックリストにあること以外」はなんでもやっていいのです。自分で、制約をつける必要はありません。

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