昔の自分に伝えたいこと・・・”ダメだし”だけを仕事にしない。次の一手が大切

いろいろな打ち合わせで、「ダメだし」をしたりされたりすることがある。「ダメだし」は大切です。そのまま実行に移してはいけない場合があるからです。

「ダメだし」をする人は便利です。例えば、報告書の誤字脱字を見つけてくれる人と同じです。後から自分で直そうと思っているとき「誤字脱字のチェック」をしてもらえて便利です。しかも、指摘して気持ちよくなっているのであれば、一見win-winです。でも、資料を作っているのでも、改善しているのでもないのです。

いろいろなダメ出しがあります。
・技術的なレビューで、間違いの指摘—強度計算の間違いや、プログラムの間違いなどです。これは、指摘しても弊害は少ないです。どんな事情があっても、直さないといけないものです。

・プレゼン資料のダメだし—説明順序、色の使い方、資料の使い方、内容の間違いなどの指摘です。説明順序のように正解のないものは直すのに少し困ります。「指摘するだけなら誰でもできる」と言われるようなものです。

指摘する人が、人間国宝レベルだったり、業界のカリスマであれば、「どこか悪い」という指摘でもいいですが、単なる先輩では、困ります。本当に直さないといけないものかもわかりません。

・報告資料などのダメだし—訂正方法がわからないと困りま仕方す。「しかたないから、言われた通りに直す」というのがオチです。

「ダメだし」には生産性がないのです。ダメ出しは「マイナス」の指摘をするだけです。「ゼロ」にはならないのです。まして「プラス」にはなりません。

「ダメだし」と合わせて対策を提案しない言い分もいろいろです。
・教育—対策を教えてしまっては成長しない。
・役割—私は、レビューに参加している。問題点は指摘するが対策は仕事ではない。指摘が私の役割である。
・遠慮—気がついたことは指摘したが、彼の仕事に口は出さない。気を悪くするだろう。

教育してもらういわれはありません。指摘は、ありがたいことですが、好きなように対策します。遠慮はいらないです。そもそも、改善するために見てもらっているのです。

「ダメだし」するなら、改善方法も提案しましよう。「ダメだし」だけを期待されている場合もあるでしょう。でも、それだけでは生産性がないので、あなたの仕事の場は広がりません。評価も上がりません。「ダメ出し」するだけでは、助けているだけなのです。便利に使われているだけです。そしてもしかすると、よく思われていません。

実は、楽しくない役割なのです。

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