ブング・ジャムの文具放談・完全収録版～2019年Bun2大賞を斬る！～ ③

『Bun2』では毎年、読者の投票でその年のベスト文具を選ぶ「Bun2大賞」を実施しています。今回は、2018年10月号から2019年８月号まで掲載した文具の中から、読者に人気の高かった文具など45点を選出し、読者の投票によりベスト文具30点を決定。2019年12月号で結果を発表しました（弊社で運営している文房具のwebマガジン『文具のとびら』でも結果を発表しています。記事はこちら）。

同じ号では、文具王・高畑正幸さん、イロモノ文具コレクター・きだてたくさん、ブンボーグＡ・他故壁氏さんの３人による文具トークライブユニット「ブング・ジャム」による恒例の鼎談「文具放談」を掲載し、Bun2大賞に選ばれた文具たちについて激論を繰り広げています（＊写真は左からきだてさん、高畑さん、他故さん）。

ここでは、本誌に掲載しきれなかった長時間にわたる激論を、４回連続で完全掲載します。文具をここまで掘り下げて、熱く語れる人たちは、この３人をおいて他にありません。今回も白熱した激論を繰り広げています。面白くてためになる「文具エンターテインメントショー」をお楽しみ下さい。

３回目は、個性派文具がずらりと並ぶ11位～20位の文具について取り上げています。

11位・磁ケシ

鉄粉入りの消しゴムで、消しクズがケースの底に内蔵されているネオジウム磁石にくっつき、消しクズを瞬時に集めることができる。ケースに付いた消しクズは、ケースのつまみを押し出すと落ちる仕組みなので、消しクズを触らずに片手で捨てられる。（クツワ）

【高畑】11位は「磁ケシ」、またまたきましたよ、きだてさん。
【きだて】何だろうね、今日は勝ちっぱなしだな(笑)。
【他故】それだけみんな楽しみたいんだよ。
【高畑】これもまた中途半端に使える感じを出しているんだよ(笑)。
――きだてさんがイロブンに入れていいかどうか迷ったという。
【きだて】そうなんだよ。普通に消しゴムとしても優秀でさ。２Ｂぐらいの鉛筆で書いた濃い字を消すのにいいチューニングなんだよ。
【他故】ちゃんと消えるしね。