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あ、夕陽

※本記事は
ヨルシカライブツアー2023
「月と猫のダンス」
4/27大阪公演のネタバレを含みます。

はろーどうも、ぱやです。

先日ヨルシカのライブに行ってまいりました!

月と猫のダンス

ヨルシカは最近すごく聴いている
アーティストでして。

最新感を漂わせるメロディーラインを
あくまでバンドサウンドの範囲で
シンプル爽快に仕上がってる曲が多く、
ピコピコ電子音無しでこんなに
新しい音楽を作れるのかという感動。
n-bunaさんの、
「おれは絶対ギターごりごりサウンドでいく」
感がとてつもなく好き。
(本人がそう思ってるのかは知らない。
でもヨルシカを聴いたら、この曲作った奴
絶対ギタリストだなってわかる。わかる。)

歌詞も小説を読んでいるかのような
日本語の美しさフルコンボ、
そして曲と曲が繋がっていくように
リンクするワードが散りばめられる。
(エルマ、エイミーが歌詞に出てくる頃の
アレは本当にすごい)

そしてボーカルsuisさんの
あどけない少年と透明感溢れる華麗な女性
の間ぐらいの声質、
そこにゴリゴリパワー系中低音を
自由自在にミックスできるという
喉にプリアンプ飼ってんのか
っていうチートボイスが魅力。

とまあ思いつく限りはそんな感じだが、
正直言語化はしきれない。
「なんかすげえ」
それぐらいでまとめる方が圧倒的に伝わる。


さっそく感想述べたいところだけど、
いつもは暇なのにこの日は
仕事が終わらない終わらない、
走って走って走って走って
会場に着いたのは開演10分前。
汗だくでホールに駆け込む。

ヨルシカファン、
みんな美男美女だしオシャレだし、
あと若い!みんな二十歳ぐらい?
男子はみんなマッシュ(n-buna?)で
落ち着きつつもカジュアルな感じの服装、
女子はみんな赤系の茶髪ボブ(suis?)で
ゆるっとふわっとな服装なのはあれですか?
もしかしてドレスコード指定ありますか?
あの、ほんとに僕ここにいて大丈夫ですか?
ダサパンツにダサシャツですが?
前髪オールアップ激ださサラリーマンに
人権はありますか?一応ネクタイだけ締めて
人権の切れ端だけ掴み取ったことにする。


というわけで席につき本編スタート。

ヨルシカのライブは誰も立たない。
(今回だけ?いつもなのかな)
MCもないし、
コール&レスポンスもないし
一緒に歌うみたいなのもない。
観客の拍手も暗転かつ間が空いたときだけ。
まさに演劇を観る感じ。
ステージもそれ専用のセットが組まれている。

ひとりの画家役の俳優さん?が出てきて
本(に見えるタブレットが正解かも)を片手に
舞台を歩き回りながら
語り口調で朗読をする形式で物語が進む。
合間でヨルシカにチェンジし
ライブパートが行われるというような感じ。

ざっくりとだがあらすじとしては、

売れない画家が部屋で絵を描いている。
たまに息抜きでピアノを弾くのだが
弾ける曲は「月光ソナタ」のみ。
だがある夜、一羽のカナリアが窓辺にとまる。
そのカナリアはどれだけ近づいても
逃げようともせず、身動きひとつ見せない。
だが、ピアノを弾いている間だけは
羽を広げたりと動きを見せる。
まるで奇妙な踊りを踊っているかのように…

その後もぽつぽつと、さまざまな動物が
夜な夜な部屋を訪れるようになる。
カエル、コウモリ、フクロウ、シカ、ネコ…
彼らは基本的には身動きをせず、
ただじっとこちらを見ている。
そして決まってピアノを弾いているときだけ
奇妙に踊るのである。

最初は少し気味悪がっていた画家。
しかし、次第にそこに面白味を見出し、
彼らをモチーフに絵を描くことにした。

それまでスランプ気味だったが、
初心を取り戻し、ただ絵を描くことの楽しさや
芸術の魅力を思い出していく。

それまで「あなたの絵は面白味がない」と
元恋人から言われていたが、
動物をモチーフにした絵で
個展を開くところまで
こぎつけることができた…

だがあの動物たちは本当に踊っていたのか?
元恋人に言われた一言が引っかかる。
『あの動物たちはなんだかあなたに似ていたわ』
彼らは自分の真似をしていた?

『本当は、あいつらもピアノを
弾きたかったんじゃないのか?』



いや、文学的すぎるわ。

理系にもわかるように誰か解説してくれ。
絶対もっと解釈とか色々あんだろ。
気になって夜も眠れない(寝てる)

で、ライブパートといえば、
生のヨルシカはすごい。
すごいでしかない。
音源聴いてるかのように正確な演奏と歌声、
でも確かに生音なのである。
バスドラの低音は腹殴られてるくらいに
響いてたな…

もちろん演奏中は照明が絶妙に暗いので
顔はほとんど見えないのだけれど
suisさんは仕草だけで、
感情がすごくよくわかるし
ニコニコ笑ってるのが伝わる。
顔見えてないのに目が離せない。

そしてn-bunaさんも
圧倒的なパフォーマンス力よ。
451やってたけど、動くわ踊るわ、
めちゃくちゃ迫力あった。
(上着脱ぎ捨ててた)


セトリ的にはブレーメンから始まって、
基本的には「幻燈」の曲を
やってくわけだけど、
ちょいちょい知らない曲が出てきた。

さすがにコアな過去曲までは
わかんないなーとか思ってたが、
その割には聴き覚えがなさすぎる。
それなりに聴いてきたつもりなのに
こんなに聴き覚えない曲が
たまたま何曲も並ぶか…?

種明かしをすると、
なんと「幻燈」のデジタルリリース版は
フルアルバムになっていないのである。

ハード版の画集アルバム(約8000円)にしか
収録されてない曲が5曲ぐらいある。

ほんとそれぐらい気付け自分。
これだから僕は…
まだまだファンは名乗れそうにない。


曲の感想を思いついた順に
ばーーっと偏差値30ぐらいで言うと、

又三郎、かっこよさが半端ない。ロックすぎる。
チノカテ、グっっっとくる。好きだ。
路傍の月、思った以上の追い上げを見せる。
靴の花火、靴の花火?!?!え!?嬉し…
左右盲、泣く。それは泣く。
アルジャーノン、演出がずるい。
電球降ってきた←過剰表現

とまあ舞台を見る感覚で
十二分に楽しませていただいた。
芸術も文学もとんとわからない僕だが、
音楽と融合することで
ちょっと興味出てきた感ある。
次のライブも絶対応募しよう。

終演直後のステージと並べられた10枚の絵


終演後はグッズを観に行ったが、
全部かわいくて欲しかった。
だがしかし、勢いで買ってもな…
既にBUMPもTシャツばっかだし…
と、しばらく眺めた結果
その場での購入はこらえて帰宅した。


帰って2秒でポチった。

いや、その場で買え馬鹿が。

ヨルシカのTシャツ

失礼。
文学的とは程遠い表現をしてしまった。
だってこのTシャツの猫さ…
よく見たらうちのくろにそっくりなんだもの…
ぼてぼて具合とか…

うちのくろ。

というわけで色々愚行を繰り返しつつも
すごく良いもの見せていただいた、
ありがとうヨルシカ。
これからも応援します。

またね!


【今日の一曲】

チノカテ
ヨルシカ


ラ後のラ。天一。

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