重症のハント麻痺になった話(2):顔面神経原価術をしたよ
前回に引き続き、顔面神経麻痺になり1度入院。重度だと判明して転院してからのお話。
※この記事は、個人的な体験記ですので参考程度にしてください。
転院から手術まで
16日目:専門の病院へ転院
最初の病院ではもうお手上げということが分かり、私の住んでる地方では唯一顔面神経麻痺の手術が出来るという病院へ転院。
私はあまり調べず近所の病院に行ってしまいましたが(ステロイド点滴+抗ウィルス剤の治療で、間違ってはいなかったけど)、転院する必要が出てきて検査費用が二重に掛かってしまいました。よく調べてから行く事をオススメします。
何の病気でも、最初に駆け込んだ病院で質問に答えてくれなかったり、何か不審点を感じたらなるべく早く他の病院に移り、治療を始めるのがいいんじゃないでしょうか。
17日目:マッサージの指導など
専門病院に移った事で、詳しくマッサージの方法等を教えてもらいました。昔は通電などをする病院もあったらしいですが、むしろ顔面拘縮を起こしてしまう事が分かったそうで、無理に動かさず指で軽くマッサージするのが良いのだそう。
また瞼が閉じられなくなると目が乾いて、角膜に炎症や穴があく危険性もあるので、目薬を頻繁に指すこと、眠る時目が乾かないよう軟膏(タリビット目軟膏)を塗りガーゼを貼るよう指導されました。
23日目:顔面神経原価術とは?
この病院でも、筋電図の結果が0点、顔面神経麻痺評価法によるスコアも0点だったわたくし。ネットを調べても、ここまで点数が低い人はなかなか見つかりませんでした。
手術の説明では、耳の後ろを切開し骨管周囲を削って、炎症を起こして腫れている顔面神経への圧迫を取り除くことで、症状が軽減されるとのこと。
手術については賛否両論があるようなので、手術を勧める=良い病院とは一概に言えません。これも納得のいくまで調べた方が良さそう。
私は、後悔が残らないように出来ることはやろうと思い、手術に合意。
手術もなるべく早くしたほうがいいそうですが、私の場合予約がいっぱいで結構遅くなってしまいました。
顔面神経原価術
24日目:手術前
手術前日に行ったのは以下。
・手術に備えてMRIなどの検査
・入浴
・夕食抜き
・荷物や貴重品の整頓
(術後体が動かせないのに備えて必要なものを配置しておきましょう)
看護師さんがいろいろ指示してくれるのであまり不安はありません。
25日目:手術
看護師さんの指示通りに採血・血圧検査などをし、手術着に着替え手術室に入ります。
麻酔後は全く痛みも感じず、起きたら病室に運ばれる途中でした。5時間に及ぶ手術で、耳の後ろを切開し骨管周囲を削ったとのこと。
手術後1日は起き上がれないため、尿管カテーテルを膀胱に差していますが、それがちょっと痛んで気になる。とりあえず眠る、気が紛れる事を考えるなどして時間が経つのを待つばかり。
それ以外は耳の切開部分も痛まず、私にとってはあまり苦痛のない手術でした。周りの患者さんに聞いてみたら、耳が痛い、頭痛がするという人が何人か居ましたが、多くの人は手術後2,3日後から結構元気そうでした。
26日目以降:手術後の痛みなし。眠気だけある
違和感のあったカテーテルを早速抜いてもらい、トイレへ。
その他は痛みがなく、おかゆ中心の食事を完食しひたすら眠っていました。
それ以降は退院まで、ひたすら以下が続く退屈な日々でした。
・抗生剤の点滴
・抗アレルギー剤
・顔を温め、マッサージ
入院に持っていってよかったもの
重度の麻痺の場合入院が長引くことがあります。
長い入院はとにかく退屈だし、痛みのある人は気を紛らわせるためにも、準備はしっかりしておきましょう。
私の場合便利だったものは、
お箸やスプーン、コップ、洗面用具、化粧品、ティッシュ、タオル、筆記用具など身の回りのものは念入りに
→体が思うように動かない分、不便を感じるとストレスが溜まる
お気に入りのパジャマや着替え
→病院着も借りれるが、なるべくストレスフリーに過ごしたい。病院は寒かったり暑かったりするので調整できるように
余分なバスタオル
→病院の枕が合わない場合は、枕にできる
本や音楽プレーヤー
→気が紛れる
耳栓
→病室がうるさかったので、大活躍!
リップクリーム
→顔面神経麻痺は唇がかなり乾燥する
ふりかけ
→ご飯がちょっと楽しくなる?
盗難に注意
病院って結構盗難が多いらしいです。あんまり大金や高価なものは持っていかないようにしましょう。私が不注意なだけかもしれんが、昔一度、数秒ベッドから離れたスキに財布を盗まれてしまったので、みなさんもお気をつけください。
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