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2021/1/21 虎ノ門ニュース 有本香 ✖︎ 丸山穂高 ✖︎ MC 居島一平

2021/1/21 虎ノ門ニュース 有本香 ✖︎ 丸山穂高 ✖︎ MC 居島一平

【 バイデン 大統領就任「結束取り戻すことに全霊」】

【ワシントン共同】昨年11月の米大統領選で勝利した民主党のジョー・バイデン氏(78)が20日(日本時間21日未明)、首都ワシントンの連邦議会議事堂で宣誓し、第46代大統領に就任した。就任演説で「米国民に結束を取り戻すことに全霊を注ぎ込む」と表明。新型コロナウイルス対策に最優先で取り組み、国際協調路線に回帰してトランプ政権下で進んだ孤立からの脱却を図る考えを示した。上院議員だったカマラ・ハリス氏(56)も就任宣誓して女性、黒人として初の副大統領となり、多様性を前面に打ち出す。
トランプ大統領は就任式前にホワイトハウスを離れ、別荘があるフロリダ州に移った。(共同通信)

【 トランプ氏がお別れのメッセージ 次期政権にエール 】

【ワシントン=黒瀬悦成】20日に1期4年の任期を終えて退任するトランプ米大統領は19日、国民に向けて「お別れのメッセージ」をビデオで発表した。

およそ20分間の演説で、この4年間は「最高の栄誉と誇りだった」とした上で「新政権が今週発足する。米国の安全と繁栄、成功を祈る。幸運とご多幸を」と述べ、バイデン新政権にエールを送った。ただ、バイデン新大統領の名前には一度も言及しなかった。

6日に自身の支持勢力が連邦議会議事堂を襲撃・占拠して5人が死亡した事件に関しては「政治的な暴力は決して許される行為ではない」と非難した。

トランプ氏はさらに「私たちが起こした運動は始まったばかりだ」と述べ、退任後も政治活動に関与していく可能性を示唆した。

有本氏
いろんな意味で歴史的な日ですよね。今居島さんが読んで下さった最後のメッセージは、退任する前日のビデオメッセージなんですけれども、ホワイトハウスを去る時に、直接肉声でスピーチされているんですよ。「今までたくさんのことをやってきたよ」ということをおっしゃると同時に「We will be back in some home」っていってるんですよ。「(in some)day」じゃなくて。つまり「なんらかの形で戻ってくる」と言っている。要するに「いつの日か」っていうんじゃなくて「どんな形かで」ってことですから、「なんだろうな」ちょっと示唆的だなぁという風には思いました。

ただ私がトランプ政権を振り返って、バイデン氏の政権がこれからスタートする、で、どうやら「就任式」と同時に相当多くの「大統領令」を連発するだろうという風に予告されているわけですけど、その第1弾が「マスクの着用の義務化」、まあ私ねこれを全米で「義務化する」ということになると、相当な反発が起きてくるんじゃないかな、という気がしますね。
まだわからないことだらけなんですけど、トランプさんについて是非ともこの番組では振り返りたいシーンがあるんですね。

本当に前代未聞の4年間だったんですけれども、(今日発売の夕刊フジのコラムにも書きましたが)日本とアメリカの交流の歴史160年余りの中で、これだけ『日米関係』が良かった、これだけ日本に寄り添ってくれた大統領もいないと思いますね。
この写真(拉致被害者のご家族と安倍元首相とトランプ氏)でも(わかるように)本当に拉致被害者のご家族の方のお話を身を乗り出すようにして聞いているっていう。で、前にテーブルを置いていないからかなり近い距離なんですね。で、これ2回目なんですよ。2017年に初来日した時と、これは一昨年です。この親身さ。
そして国連演説でも、「13才で北朝鮮によって拉致されて」ということを言ってくれた。

これだけこの日本人の問題に寄り添ってくれた大統領というのは、まずいなかった。

対照的にもう1枚の写真があるんですね。(オバマ氏と拉致被害者のご家族の写真)
これはオバマさんがきた時の拉致被害者のご家族とのシーンなんです。この時は、裏話なんですけれども、日本側は「再三にわたって」アメリカ側に「拉致被害者のご家族と面会してほしい」「話を直接聞いてあげてほしい」と、再三アメリカ側にお願い下にも関わらず、「迎賓館」で、最初「10分」だったかな?だけ、時間をとりましょう、と。で、「椅子は置かないでください」ということが条件で、「高齢者の方もいらっしゃるので、壁側に椅子を置かせてください」と言ったら、直前にスーザンライス補佐官がチェックにきたそうです。椅子を置いて長くならないように、と。

だから私ね、この2つを比べるとね、日本にきた時のワンシーンでしかないんですけども、メディアが伝えてきたトランプさんの像、あるいはオバマさんの像、があまりにも「ギャップ」があるなぁ、と、私は日本人の一人として、トランプさんに「本当に4年間ありがとうございました」と伝えたいですね。

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有本氏
トランプ大統領の場合は、むしろ最初から「メディアと対決する」形で出てこられましたよね。「フェイクニュース」とか言ってね、それはそれでご自身の「売り」にしていたのでいいんですけど、若干言いづらいんですが、『政治家』って本当にその「メディアによって作られてしまう」っていうところがすごくあって、トランプさんの場合は、「それを自分の方が利用していた」ってところがあるから、「メディアにとってのヒール」をやることによって自分の存在感を高めてきた人でもあるんですけれども、やっぱりね、この「4年間」というのは、特にアメリカですね、アメリカの「メインストリームメディア」というのは、一体どういう存在だったんだ?と、そういうことが問われた4年間でもあったのではと思うんです。

【 中国 米前政権に報復 ポンペイオ氏ら28人に制裁 】

【北京共同】中国外務省は21日、ここ数年にわたり中国の主権を深刻に侵害したとして、トランプ前米政権で国務長官を務めたポンペオ氏ら28人に制裁を科すことを決めたと発表した。米国の政権交代に合わせ、香港や台湾、貿易摩擦などの問題を巡り対中強硬策を連発してきた前政権に異例の報復措置を取った。バイデン新政権が対中強硬路線を継続しないようけん制する狙いもありそうだ。
28人はトランプ政権で補佐官を務めたオブライエン、ナバロ、ボルトン各氏ら。中国、香港、マカオに入ることが禁じられ、関わる企業や機関が中国側と接触したり商取引をしたりすることが制限される。

有本氏
これはね、前段もありまして、『「トランプ大統領の政権」の間に色んなことをやった「対中強硬派」の人たち』の名前がずらっとあるんですけれども、ギリギリにですね、19日(日本時間)、一番最後の一週間もトランプ大統領はものすごい重要な策をバンバン打ってきて「大統領令」も出してるんですよね、その中で中国側が最も激しく反動するだろうなと思ったのは、中国の新疆ウイグル自治区における「ウイグル人」と「ムスビ」に対する弾圧、「これはジェノサイドだ」という認定をしたわけですね。
まあ、これにどういう反発をしてくるかな、と思ったらこの直後こういうことになったわけですけれども。

中国側も「弱腰だな」と思ったのはトランプさんの政権が終わってバイデンさんの就任する日になったと同時に、これを発表したんですよ。発表するならすぐ発表すればいいじゃない。「あ、バイデンにうつったな」と安心したところでこう、やってるんですよ。うんだから、露骨なんだけど、「ちょっと弱いな」という感じがしました。

ポンペイオ国務長官は退任までの2週間あまり、ずっとご自身のTwitterで、まず1日に1回は「アメリカファースト」っていうパネルをあげて、中国共産党というのは自分たちにとってお友達じゃないんだ、敵なんだ、と(言っています。)それはなぜかというと、これだけのことをやっている、っていうのをずっとあげていました。

最後の最後、鯔のつまりは『ジェノサイド認定』(虐殺認定)ですけれども、それに対して、亡命ウイグル人の代表する組織、ドイツにある「世界ウイグル会議」の総裁の「ドルクン・エイサ」さん、私の友人でもあるんですけれども、彼は「ポンペイオ、ありがとう。アメリカ政府が応援してくれている、ウイグル人のことを色々やってくれていることについて感謝する」と、いう風にTwitterで直接やりとりしていましたよ。

その後本人に聞いたんですね、ポンペイオさんと面識はあるの?と。彼がベルリンにきた時に「フォーラムに招待される」という形だったけれども、話をする機会を「ドイツ当局」が設けてくれた、その時に会話をした、と。

この辺り日本政府にもうちょっと色々やってほしいと常々私も思っているんですよ。今回もこの「虐殺認定」が出た後に、加藤官房長官に官房長官会見で「こういうようなことをアメリカは発表しましたけれども、どうですか?」と聞きましたら、いつも通りのお答えで「中国の人権問題には注視している」と。「憂慮」までも言ってないです。
得意の「注視している」?という世界なんです。

私はこの辺りは、まあ「虐殺認定」までは言わなくていいですけれどもね、節目節目でもうちょっと中国に対して「非難的なメッセージを送る」ということを、「どうしてそこまで避けるのか?」と思うんですけど。


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