自己顕示欲から見る創作

ノリで書いてます。思考は娯楽に成りうるから気を付けようね!

この記事はデジクリ Advent Calender 2023 9日目の記事です。
デジクリは芝浦工業大学の創作サークルです。
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創作者の皆さん、「自己顕示欲」持ってますか?
え、もってない?本当?1ミリも?恥ずかしいだけじゃない?
素晴らしい作品だ、これは評価されるに違いないと思って、その後落胆したことは?
なんであの作品が評価されるのに、自分の作品は評価されないんだと思ったことは?
ありますよ私は。同時に自分の感性が自分にとってもクソだということがわかりましたけど。
ちなみに芸術性についてはあまり触れてないですよ。自己顕示欲から見る創作ですからね。というか芸術性だけで評価される時代なんてありましたっけ?
 
まあ、とはいっても、実際皆さんがどの環境に身を置いて創作しているかを私は知りません。知らないので、自分の主観だけで勝手に語ります。仮想敵作って、叩く。ただの長いtwitterです。
 
そもそも私は、自己顕示欲を持って創作することを恥ずかしいとは思いません。三大欲求が(世の中いろいろあるけど、いったん前提として)保障され、自己を無理やり求められるようになった現代において、自己顕示欲が創作に向いたことは非常に素晴らしいことだと思います。それに、創作の道というのは「好き」だけで続けられるほどやさしいものではありません。少なくとも私にとっては。だからこそ、自己顕示欲を利用してやることでうまく「好き」を継続していきましょう。
 
さて、私が今回言いたいことは、「自分の創作欲(趣味欲+自己顕示欲)を理解し、最適な創作環境に身を置こう」ということです。私はよくある「創作」に関しては色々手を出してきました。世の中に公開もしてきました。その経験の中で、ごく一部でしかありませんし、本物かわかりませんが、評価する側の基準や、他人と自己評価の間、あるいは理想と現実のクオリティの間で精神を病み、綺麗言ほざいて消えて行く人間も見てきました。自己顕示欲が満たせなくなった人間は、次はどこに行くんですかね。怖いね。病み仲間で集まったり、病んでいることを売りにしたり、現実で何かやっちゃったり。まあ、これも想像でしかないので置いておきましょう。理想は自分が納得できる作品が作れて、それが世間から評価されることなのかもしれませんが、現実的に継続可能な環境を見つけようって話です。SDGsですよSDGs。
 
では、ここからは創作物、創作環境における自己顕示欲目線による分類を話していきたいと思います。どのぐらいの、どのタイプの評価が欲しいのか、趣味信条との釣り合いを考えながら分析してみましょう。あ、あなたが売れないアーティストとして話を進めていますよ。人気になった後は、何やってもある程度は評価されるものですから。
 
・オリジナル度
オリジナルの判定って、人によって違いが大きくて難しいですよね。極論言っちゃえばOS作れみたいな話になっちゃいます。ですがここは私の領域なので、私の基準に従ってもらいましょう。
 
例えとして、MMDのキャラが踊ってるような動画を考えてみましょう。え、最近は見ないですか?許してください、例として最適なんです。
まずは要素を分解して考えます。キャラクターの大本のキャラデザ、そしてその3Dモデル、踊るためのモーション、使う曲、シェーダーやエフェクト。。。と、作品を構成しているものは非常に多いです。
 
もし、すべてを配布や売られているもので調達し、組み合わせただけだとしたら、あなたはオリジナルと認められるでしょうか。これは別に創作性を否定するための話ではなく、重要なのはどこからあなたがオリジナルと感じられるかです。きっぱり分ける必要はないですが、これからの話に大事な部分になります。
 
なぜ大事か。ひとつ目は、どの創作でも既に人気なものは強いからです。二次創作をしろという話ではないです。例えるなら、知らない人が歌う曲より、初音ミクが歌う曲の方が初速が出る。そういう話です。だからあなたが許せるオリジナルの範囲で、頼れる部分は既にあるものに頼った方が自己顕示欲的にいいでしょう。いわゆるマーケットインの考え方ですね。
 
二つ目は、強い人に頼った方が強いからです。あたりまえです。キャラデザは人に頼もう、のようなわかりやすい頼りだけではなく、配布されてるブラシ使おうなど、細かい部分も含めたものです。
 
あなたが創作として認められる基準が見えてきたでしょうか?これを踏まえて、話を進めていきましょう。
 
・ネタ、パロディ、悪魔の力
もし自己顕示欲がバカほど強いなら、ネタパロディモノに走るといいでしょう。人はネタモノや知っているものに対して評価の基準がゆるくなります。それはそれはものすごく。だからこそ邪道と言われることも多いわけです。ネタモノも大変なんだと言われることはありますが、別に他も大変ですからね。すいません、わざと偏った書き方してます。何も思ってないです。こういうのを邪道と言ってると、次に邪道と言われるのは自分ですからね。
 
・流行もの
流行に乗るって、実際大事なことです。ネタ、パロディに近い感じもしますが、「理解できるもの」、「理解してる感が出せてかっこいいもの」は評価されやすいんです。流行を生み出す側になるべきだと簡単に言うことはできますが、実際にやろうとすればただ人に理解されないものができるだけです。自分の感性と、評価する側の感性を信用しすぎですよ。
 
・市場の大きさ
ここでの「評価」というのは、日本語圏のTwitterやYoutubeなどを基準にして語っている部分があります。そのため、市場の大きさを考えるにあたって「世界単位で見れば~」や「経済効果の大きさは~」などは一旦おいておきましょう。簡単に言えば、風景描くよりキャラ描いたほうが見る人多いよねとか、歌無しより歌ありの方が聞く人多いよねとかそういう話です。わりとそうでもない?まあ一旦置いておいて、そう、そもそも見る人がいなければ、それ以上の評価は得られないわけです。そういう意味での、市場の大きさを考慮する必要があるだろうということです。こういうこと聞いてると、なんでも邪道と言いたくなるかもしれません。思う分には大丈夫ですが、外に出しちゃだめですよ。炎上商法の出来上がりです。あぁ、現代においてはそれもありかもしれませんね。
あ、別に世間的に人気でなくとも、固定ファンがいるような界隈に打って出るのも手ですよ。最終的な伸びには制限がありますが、そういう界隈では新作品を探し回っている人がいて、初速はよくなりがちです。
 
・評価のしやすさ
目の前に、ゲーム、絵、曲があります。10秒で評価しろと言われたとき、どれが評価されやすいと思いますか?実際統計を取ったわけでもないのでわかりませんが、私は絵が評価されると思っています。皆さんはどうでしょう。じっくりと内容を見て、創作の手間を知っている人間なら変わってくるかもしれませんが、ただ流れてきたものを評価するのに10秒使ってくれる人はいるのでしょうか。10秒耐えられるほどのクオリティを確保できているでしょうか。サビから始まる曲って多くなりましたよね。パッと見て鮮やかと感じる絵って良い感じに見えませんか?ゲームのプレイ動画を見るのと、凝ったトレーラー見るのとどっちがワクワクするでしょうか。第一印象はぬぐえないものですよね。ちなみに私はトレーラーとかどうでもいいからプレイ動画見せろ派です。
 
はい、ここまでの話をまとめると、キャラ絵でパロディでぱっと見で良い感じのが評価されやすい気がしてきますね。漫画形式にしたらもっといいかもしれません。コマ割りや構成はパロディってことにすればパクれますからね。絵が客観的にうまくなくても評価されると思います。え、そんなの創作じゃない?うーーーーん、世の中、そんなに高尚なものはないって思ったほうが良いかもしれません。とはいえ、ここまでガチガチに狙う必要もないですし、これやって伸びなかった時が一番悲惨な感じしますよね。自分が気にしていない範囲で、どうせなら評価されやすい方法を選んでみないかっていう話です。自分の自己顕示欲とよく話し合いましょう。
 
以上、「自己顕示欲から見る創作」でした。すごい散文的なっちゃった気がしますが、まあいいでしょう。こんなん読んでる暇あったら創作してください。

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