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加藤好洋さん「Last Song 壱」に参加して



加藤好洋さんの「Last Song 壱」に参加させていただきました。

実はその、ちょうど一週間前に、父が肺ガンでステージ4まで進んでいることがわかりました。

父は母が亡くなったあと、再婚せずに20年近く一緒に暮らしている相手がいます。
その方が看護婦をされていて、病院に行った方が良いとのことで見てもらった結果でした。


父とは普段離れて暮らしていますが、和太鼓を指導したり、畑仕事をしたりして今でも活動しています。

田舎暮らしを始めたのは、私が小学校5年生の時に3人の子供に、農薬つけの野菜を食べさせたくないということで、田舎へ引っ越しました。

今から35年前に農薬の問題を指摘している人は非常に少なかったと思いますが、それだけ体に入れるものには神経質になっていました。

それで、きっとワクチンは接種していないだろうと、かなり確信して思っていました。

一年前にワクチンは接種しない方が良いよねと、伝えようとした矢先に、衝撃的な言葉が飛び出しました。

ワクチンの予約がなかなか取れないから大規模接種会場までわざわざ行ってきたっていうんです。

その時はすでに2回も接種していました。

空いた口が塞がらないというのはまさにこの時で、頭の中が混乱し、最後に父が放った言葉が、早く打った方がいい。

半分涙が出そうになりながら、黙って頷いていました。

その時からか、父はそう遠くない未来にお別れすることになるかもしれないと思っていましたが、時間の経過とともに、気にならなくなってきました。

ラストソングの一週間前の父のガンの告知
、そして検査をする3日前に4回目のワクチンを終えていたこと、ガンの急激な進行はワクチンが問題であることは明らかですが、医師はタバコを吸っていないか、いろいろと別の原因を探していました。

そういう姿を見ていて、「明らかにワクチンでしょ」って言いたくなるのを抑えていました。

父は、ステージ4であることの宣告を受けた時、冷静に「治療はしなくて良いで」と言いました。

父らしいなと思いました。

私も治療には意味がないと思っているので、治療はしない方向で、最後の時間をどう過ごすのか、私は長男なので、父と私は意見が一致しているのですが、他の兄弟親戚関係など私が責任を取る形で、父の好きなようにさせようと思っていましたが、なんとも言えない精神状態の中、昨日ラストソングに参加させていただきました。

緊急性が高いということで、私の中で医者に対する憎悪が少なからずあったように思います。

昨日のお話を伺っていた時に、そのことを実感しました。

権威に対する憎しみを煽るやり方にまんまと乗せられていたかもしれないと、ハッと気がつくことがありました。

今は、医者に対しては、信用はしていませんが怒りの感情はほぼない状態です。

同居されている看護婦さんに対しては、ワクチンのことで意見が違ったかもしれないけれど、私が面倒を見てあげられなかった分、父親に最後まで尽くしてくれてありがとうという気持ちに変わってきました。

そして、加藤さんからの初めてのフィードバックもいただきました。

受け取ることはできているけれど、出力ができていないとのことでした。

加藤さんにいつかお渡ししなければと思っていた、ジョーの最後の姿の木彫り。

見せてほしいという人がありがたいことに結構いて、いろんな人に見せていたら、一年近く経過してしまいました。

すみません。

しかし、加藤さんにお渡しできて、とても嬉しく気持ちよく受け取っていただいた時に、私も嬉しくなり、出力って人を喜ばせることなんだなあと、実感いたしました。

最後に技能を教えてくださりました。

須藤さんと組ませていただきピリピリとした気が伝わってくるのが伝わるのが実感できて、その後の治療ではしばらく右肩の痛みが続いていたのがなくなっていました。
凄いと思うのと同時に父にはどのように使ったら良いのだろうか。

私の答えは延命ではなく、息苦しさを取り除いてあげたいなと思っています。

今朝父から電話がありました。
同居している方と今後のことで話し合ってくれないかと言われました。
私は、一言「わかったよ」と

誰も恨んではいけない、憎しんではいけない、フリでもいいので仲良くしていきたい。

ラストソングから帰った後、この清々しい気持ちになれたのは、加藤さんのあの場に参加できたからだと思います。

加藤さん、スタッフTさん、スタッフAさん、カメラマンのTATSUYAさん、この度もありがとうございました。

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