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「大陰線」は売りなのか?

ローソク足チャートのシグナルとして「大陰線」がある。この「大陰線」が出ると、その後も売りの勢いが続くことが示唆されるという。これは本当だろうか?
本記事では、過去のデータを用いて「大陰線」について徹底的に検証した。


大陰線とは?

まず、大陰線とは、ローソク足チャートのシグナルの1つで、「ローソク足の実体が際立って大きい陰線」である。
大陰線が出ると、基本的には買い方の勢力が弱まっており、その後も売りの勢いが続くことが示唆されるようであるが、果たして本当にそうなのだろうか?

大陰線の例

大陰線の出現確率

2024/1/15現在のTOPIX500銘柄(498銘柄)を対象に、2000年から2023年までの14年間分の株価データを用意した。この中に大陰線はどの程度出現するのだろうか?
まず、498銘柄の14年間分の株価日足データは合計で2259964本存在した。その中で単純に陰線は1107155本(約49.0%)である。
過去50日間の値幅の平均よりも2~5倍以上の大きさの実体を持つ陰線をそれぞれ大陰線として計上したところ、以下のようになった。

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