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LL―バート・ストライクは本当にぶっ壊れなのか?【新カード解説】

1、はじめに

皆さんこんにちは。武神使い改めLL使いのMさんです。(twitter ID @bujin_m)



6月12日に発売する
ANIMATION CHRONICLE (アニメーション クロニクル) 2021にて、新たなLL強化カードが収録されることになりました。

LL-バード・ストライク

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①自分フィールド上に「LL」モンスターが存在する場合に発動できる。相手フィールド上の全ての表側表示モンスターの効果はターン終了時まで無効化される。



なんとも不吉な名前ですね。鳥死んでるやないか。

(バード・ストライクとは、飛行機などの人工物に鳥が突っ込む事故のことです。)

さながらLL名称の冥王結界波のような効果です。


今回はこのカードの採用価値と私の見解について、似たような役割を持つ、「冥王結界波」「禁じられた一滴」と比較しながら解説していきます。


あくまで私の持論ですので、参考程度にしてください。手のひら返しの準備は怠らず。



2、このカードの強み

まずは、私が考えるこのカードの強みは

①このカードに「LL」名称がついており、テーマ内でサーチが可能であること。
②冥王結界波、禁じられた一滴との差別化として、よりダメージが与えやすくなること

の二点です。それぞれ説明していきます。



①については、展開途中のセレスト・ワグテイル(特殊されるとLL魔法罠サーチ効果)で、コール及びサンクチュアリ、比翼の麗鳥をサーチしなくて良い場合、このカードをサーチしておくことで、盤面が返されたときの保険とすることが可能です。



②については、後攻ワンキルを仕掛けることのあるLLにはかなりのメリットになり得ると思います。冥王結界波を使用するなら、ダメージを諦めて盤面を返すか、盤面のモンスターを無視してキルを仕掛けるかの二択を迫られることになりましたが、このカードによって、盤面を処理しつつもキルを仕掛けられるようになります。
また、禁じられた一滴は、リサイト・スターリングの効果による自爆特攻ダメージを減らすことになり、結果的にダメージ損をすることになります。攻撃力の高いモンスターを残しておきたいが、効果は無効にしたい、というわがままを叶えられるのがこのカードです。



3、このカードの弱み

私が考える、このカードの弱みは

①速攻魔法ではないこと
②相手の効果のチェーンを許してしまうこと
③発動条件が厳しいこと
④そもそもサーチができるか怪しいこと

の4点です。それぞれ説明していきます。



①に関しては、禁じられた一滴との比較になります。
相手の効果の発動にチェーンできるというのは、妨害の力を上げる要素になり得ます。しかし、このカードは通常魔法なので、他の効果にチェーンができません。したがって、このカード自体に妨害を受ける可能性が高いわけです。



②に関しては、冥王結界波、禁じられた一滴両方との比較になります。
先述した通り、このカード自体に妨害を受ける可能性があります。妨害を受けた場合、単純に1:1交換が成り立ってはいますが、本来の目的からは逸脱しています。
冥王結界波なら相手のモンスター効果のチェーンを封じることができ、禁じられた一滴であれば魔法罠も含みチェーンを許さないことができます。よって、モンスターが横に並んでる展開系を相手にすれば、妨害を許さずに1:1以上の交換を期待することが可能です。



③はLLの性質上の問題です。
LLは特殊召喚効果を多用するデッキであり、効果を使わなければ展開が不可能です。鉄獣混合型のLLなら、残した召喚権を鉄獣モンスターに割くのが妥当であり、LLを先に出してバード・ストライクを発動…という無駄なムーブをする必要はありません。
純LLだったとしても、召喚権を使ってまでこのカードを発動する意味はないと言えます。本来は展開の前にモンスター効果を封じたいのですが、発動するために展開しなければならないというジレンマを抱えてしまいます。



④はそもそも、このカードをサーチする盤面といえば、既に特殊召喚効果を使っている前提であり、妨害を喰らうことが目に見えています。




4、総合評価

私が思うこのカードの総合評価は、☆5を最大として


☆2です。


Twitter上では「壊れキタ」「イカれカード」「遊戯王辞めます」などなど言われ、下馬評通りならば、このカード一枚で環境が壊れるような印象を受けます。


しかし、私個人としては、そこまで使われるカードではないと思います。



メリット、デメリットを天秤にかけたとしても、冥王結界波、禁じられた一滴に勝てない面が多く、相互互換として成り立つわけでもないように思われます。

採用するとすれば、後攻に偏らせた構築とし、ワンキルを狙うようなものにする必要があるのではないでしょうか。

今後に期待して、最低評価はつけませんでした。




まあ、環境で使われ始めたら手のひら返します。
デュエリストの手首は昔からの手のひら返しによってボロボロなのです。


感想、お待ちしております。
これを解説してほしい!みたいなものがあればリクエストもお待ちしております。理解のあるものであれば書きます。

LL使いのMさんでした。

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