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売れたい!と好き!のハナシ

こんにちは。就労継続支援ビルドの秋田です。
ビルドは札幌市でデザインやイラストの作業をメインにしている就労継続支援B型事業所です。

利用されている方の中には、デザインやイラストで収入を得たい、と考えている方もいらっしゃいます。
特にイラスト。受注の仕事ではなく発信することで対価を得たいと考えたとき、「ウケの良さ」を重視するか、「自分の世界観」を活かすかは難しい問題です。

ビルドは先週まで、オリジナルポストカード販売イベント+P18に参加していました。
売り切れになって追加納品したポストカードもありました。販売結果はまだ出ていないのでわかりませんが、中には1枚も売れなかったものもあったかもしれません。

素材販売サイトやリアルイベントで反応があると、やはりうれしいものです。一方で全く売れないと落ち込みます。自分がやっていることがこれで合っているのか?存在して良いのか?と。
ぱったりやめてしまうこともあるでしょう。

世の中の売れている絵、同じグループ展に参加していた売れていた作品などの真似をしてみたりして、なんとかウケの良いものを追い求めてしまったりもして
なんだかどんどん迷走していってしまったり。

たまたま自分が好きなものが世の中の流行と合っているなら、それはそれでいいのですけれど、そうじゃなかった場合は表層をなぞるだけで人に響くものを作れない可能性が高いです。

どこかの誰かに刺さればそれでいい。
という言い方がありますが、これはあくまで「自分が好きなもの、いいと信じているものが」という前置きがあってのものです。
なんとなくこの絵が売れているから似たような方向性で描いてみよ~といった動機では、誰にも刺さりません。

トレンドを追いかけるなら徹底的に分析して、ユーザーのニーズも把握して研究し尽くすくらいのエネルギーが必要です。
そして流行はどんどん変わっていくので追いかけ続けます。
仕事にすると考えたら、そのくらいはやらないといけないし、疲れますね…。ときどき、ビルドでも指導の都合で最近の絵柄を研究する時間があります。大変だな~と思います。

売るための努力としては、こんな感じでしょうか。ある程度の正解?やセオリーがあるので、もしかしたら人によってはこちらのほうが簡単かもしれないですね。向き不向きの問題です。


では「自分の世界観を伝えたい」場合は?
ハマればハマるし、ウケなければ自分の好きそのものを否定されるイバラの道です。しんどいですね。
でも、何かをずっと突き詰めて突き詰めて突き詰め続けていたら、特に誰に見られていなくても自分で自分を認められる日が来そうです。世界の隅っこで発信し続けていたら、誰か一人くらいは気に入ってくれる可能性があります。
食べて行けるかは別の話。誰かに認められるかも、別の話。
でも、やめなければ、いつか何かになるかも…っ!
という感じです。
いろいろつまみ食いして方向性がバラバラだと難しいかもしれません。もちろん、色々模索する時期は必要なのですけれど、一度決めた方向性で1年でも続けていけば「○○の人(食べ物イラストとかかわいい女の子描くとか動物とか…)」と認識されるはずです。色々やっていると、そのあたりがブレてしまうので何か一つ芯を持っておけるといいですよね。芯がある上で他に手を出すのはアリだと思います。

ちなみに以前のnoteでもお話しましたが秋田と代表が参加しているワンダーフェスティバル、ディーラー活動としては今年で7年目です(代表は、それよりももっとずっと昔から参加しているのですけれど)。

お金のことや承認のことを避けておけば、ただ楽しく!できて、一応それなりの売り上げにはなる、という状況。お仕事が忙しくなると、活動がけっこう圧迫されます。
ビルドでも業務メイン(その代わり工賃はけっこう発生する)の働き方をしていると、個人活動の時間をなかなか取れなかったりします。
最初に出したトレンド追っかけて研究して仕事にしている場合は、けっこう忙しいので個人活動をするヒマが無くなってしまって、ちょっと大変かもしれないです。
ビルドでやっていることで実践するなら、ストックイラストで小銭稼いで+αとして個人活動するのがちょうどいいバランスかな?と思います。
イラスト素材も流行や時事ネタありますけれど、ある程度普遍的なものが多いし、2年前の素材もダウンロードされたりするので資産ですよね。
ストックイラストでも反応あればそれなりに承認欲求が満たされますし、心の余裕をもって個人活動は個人活動として割り切っていけるかなと思います。

一人でやっていると、視野が狭くなってこのような考え方に至るのは難しいかもしれません。
選択肢を持つためにも事業所を利用するのはイイと思いますよ。

いろいろ書きましたが
まずは自分が何をやりたいのか、好きかを明確にすることが第一歩ですね!
一緒に探していきまよう。

いただいたサポートは利用者さんの工賃に!素敵なヘッダーイラストを描いてくださった皆さんに還元しますね。