ドラムを演奏できるようになる魔法?

ドラムを初めて見たもののエイトビート等のフレーズが全然できないという方もきっといらっしゃるでしょう。
演奏をする際の一連の動作をすべて一度にできるのであれば問題ないのですが、初めてドラムを演奏するという方で、リズムを感じて両手足を動かすことがすべてできる方はおそらくほとんどいらっしゃらないかと思います。
一連の動作を分解して覚えこむ方法をとるとできるようになる方もいらっしゃるのですが、中には分解して覚えても合わせるとできないという方もいらっしゃいます。
そこで、今回はまるで魔法のように簡単なフレーズが叩けるようになる方法をご紹介します。

注意

今回ご紹介する練習方法は、フレーズに変化をもたらせなくなったり、アレンジができなくなったりといったデメリットもあります。
あくまで単純なフレーズを「とりあえず」叩けるようになる練習だと考えてご利用ください。

練習フレーズを準備する

まずは今回の課題としてエイトビートの譜面を用意しました。
非常にシンプルな構成で、初心者の方がまず叩くといったような譜面ですね。
楽譜を見ると4分音符と八分音符のみの構成で、バスドラム、スネアドラム、ハイハットの3つのみを使っていることがわかります。

シンプルなエイトビート

楽譜に番号を割り当てる

通常であれば、バスドラム、スネアドラム、ハイハットのそれぞれを単体で練習し、慣れてきたら組み合わせてみるといった練習を行っていくかと思いますが、今回ご紹介する方法ではまず、楽譜上の音符に対して番号を割り当てます。
縦のラインがそろっている音は同じタイミングで演奏するので、楽譜上に記載されている縦ラインの番号が対応します。
例として、1番はハイハットとバスドラムが割り当てられている状態となっています。

番号を割り当てた譜面

それぞれの番号でどの音が鳴っているか確認する

番号の割り当てができたらどの番号でどの音が鳴っているか確認してみましょう。
今回の楽譜ではすべての番号で必ずハイハットが鳴っており、バスドラム、スネアドラムは必ずハイハットと同時に鳴っていることがわかります。
また、バスドラムとスネアドラムが同時に鳴ることはないということもわかりますね。

音符に対応する手足を確認する

続いて、それぞれの音を鳴らすには両手足のどれを動かせばいいのかを確認しましょう。
ハイハットは右手、スネアドラムは左手、バスドラムは右足となっているので、左足は使わないということがわかります。
リズムキープ用に左足を使うと、リズムが安定しやすいのですが、今回左足は動かさず、常にハイハットペダルの上に置いておきましょう。
左足をペダル上に置いておくことで、ハイハットクローズの状態を維持できます。

演奏してみる

それぞれの番号ごとに確認しながら練習する

それぞれの番号でどの音が鳴っているか、音符に対応する手足はどれかを確認したら、それぞれの番号をゆっくり鳴らしてみましょう。
初めからスムーズに演奏する必要はありませんが、同時に鳴らす音符はタイミングがずれないよう気を付けましょう。
番号ごとにどの手足を動かすか確認しつつ、ひとつずつ演奏してみると体の動かし方がだんだんわかってくるかと思います。

少しずつつなげてみる

それぞれの番号で体の動かし方を把握したら、次に少しずつ繋げて演奏してみましょう。
だんだんスムーズに演奏できるようになってくるかと思います。

リズムに合わせてみる

スムーズに演奏できるようになったら、今度はリズムを意識してみましょう。
メトロノームを使うのがオススメですが、アプリ等では4分音符しかならすことができないものが多いので、8分音符のリズムを把握するために使い方に少し工夫をしてみましょう。
4分音符は8分音符の倍の長さなので、テンポを倍に設定すれば練習したいテンポの8分音符を鳴らすことができます。
例として、60のテンポで8分音符を鳴らしたい場合はメトロノームを120に設定すれば8分音符にできます。

いかがだったでしょうか。
今回ご紹介した練習方法では、エイトビートを課題として流れをご紹介しましたが、番号さえ振ればどのビートでも同じように練習はできます。
ただし、実際に楽曲を演奏する際にいちいち番号を確認しているときりがありませんし、冒頭でも触れたとおりアレンジやフレーズの変化に対応できないドラマーになってしまいかねませんので、あくまでもきっかけをつかむ程度の練習方法だとして、ある程度できるようになった段階で番号の割り振りはやめた方が良いかと思います。
魔法のような練習方法と題してご紹介しましたが、使いすぎると上達しなくなってしまうことも考えられますので、できるだけ早くこの方法は卒業するという意識をもって取り組んでいただけると幸いです。

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