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まだだ! まだ終わらんよ!

 一年に一度の人間ドックを受診。血圧、採血から始まりサクサクと進む。検査の最後は恐怖の胃カメラ。今回で3回目。「鎮静剤を利用すると寝てる間に終わっているから、全然苦しくない」との話を聞き、初めての胃カメラの時に鎮静剤を利用しようとするも、車を運転する場合は利用出来ないとのことで断念。全く覚悟も無く挑み、大変な事になった。苦しくて、5分位の検査が2時間程に感じた。(一生、胃カメラはやるまい┉)そう思って次はバリウム検査にしたが、(バリウムはマックシェイクみたいで美味しいのだが、胃カメラの方が色々といいのかもしれない┉)と思い、去年胃カメラに挑むと、初めての検査よりも何とかなった。

 そして一年後、検査室へ向かう。ここで同じく鎮静剤を使用しない人を見たら、仲間意識を持つところだが今回、私以外は皆さん鎮静剤を使用。
始まった。胃をキレイにするという薬を飲んで、ベッドに寝る。指示のもと自ら左回りに一回転する。喉の局所麻酔?を行い麻痺した感じになる。右腕に血圧計、左手指先に心拍数を測る器具を装着。心持ち心拍数が速い。喉の感覚がなくなった頃、円筒形のものをくわえる。この時点で早くも吐き気がする。?!落ち着け。これが苦しさの正体かもしれない。だとすれば、これ以上にはあまり苦しまないはず┉もちろんそんなことはなかった。
遂にカメラが入ってきた。吐き気が強まる。今はベッド左側に横向きになっているが、反対向きにカメラから逃げたくなるのをこらえる。泣きながら。
(逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ。シンジくんも汎用人型兵器に乗っている時は、神経回路が繋がっていたはず。初号機が胃カメラを飲んだら、シンジくんも辛いはず。耐えろ。)そう考える余裕も少しはあったが、気を抜くと吐きそうになる。5分位で何とか終了。しかし、終わった時の安堵と清々しさと言ったら他にちょっとないくらい。
来年も(バリウムにすればよかったと、)後悔しながら受けるのだろうな。
不思議と苦しかった初回の胃カメラから、終わってしばらくすると普通にご飯も美味しくいただける。今回もそうだった。

 多分来年も憂鬱になりながら受診する。今回の苦しみも終わってしばらく経つと、もう既に忘れかけている。
医療従事者の皆さんには感謝しかない。ありがとうございました。また、よろしくお願いします。皆さんの頑張りで私たちの生活が維持できています。

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