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ほめたい、ほめられたい

 あまりほめられた記憶がない。この年になったらなかなかない。それでもたまにほめられると嬉しい。欠落した俺の感性に響くぜ。
特に運動でほめられた事がない。普通に人が出来る事がなかなか出来ない。元々何もかもが不器用だが、運動も出来なかった。
 思い出は小学校のサッカー。五年生の時に、チームの何人かが先生(監督)に「何で、あいつを出すんですか?◯や△の方が上手いと思います。」と、私の起用についての抗議をしていた。私は上手くなかったが、まあまあ試合には出ていた。こどもゴコロに、残酷な事を言うなと思い聞いていたら、先生は少し考えて「あまり上手くないかもしれないけど、思い出してみろ。あいつがいてよかった、助かったと、思ったことないか?」チームの何人かは「ある、かもしれない┉」と言って、その日も私は試合に出た。
試合後半、相手の攻撃に自軍のキーパーが果敢に飛び出した。一対一でシュートはキーパーに当たった。幼稚園児でも止められるような勢いでボールはゴールに向かう。たまたまキーパーの後ろにその日、右ウィングだった私がいた。クリア❗→カウンターとなるはずだったが、私は豪快に空振りをしてしまい、点を取られた┉。その試合について、その後の記憶はない。

 高校に入り、空手部に入った。入ってすぐは基本ばかり。組手で初めて習ったのはワンツー。踏み込んで前拳→奥拳のオーソドックスな技。やってみろ、と言われやってみる。私の技を見て先輩は、
「速い。いいね。お前センスあるよ❗」と言ってくれた。それが今も空手を続けている原点。
「ベストキッド」も「コータローまかりとおる」も空手を始めるきっかけにはなったが、ここでほめられて続けられた。

 ほめるのは難しいけど、大事だと思う。寛容なこころでいきたいものです。

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