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米住宅市場は15年ぶりのバブル崩壊へ

バフェット太郎です。

住宅市場が著しく減速しています。

これは、来年3月か5月のFOMCで利上げが打ち止めになることを示唆していますから、投資家は足元の株安を過度に悲観する必要はありません。

また、23年はFRBによる引き締め圧力が和らぐことが予想されていますから、足元の株安はむしろ絶好の買い場だと言えます。

米住宅市場は15年ぶりのバブル崩壊へ

米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが27日に公表した10月のS&Pケース・シラー20都市住宅価格指数は前年同月比+8.6%と、前月の+10.4%から伸びが鈍化して、2020年11月以来、およそ2年ぶりに一桁台になりました。

S&Pケース・シラー住宅価格指数は、5月(316.21)にピークアウトしています。前回ピークアウトしたのは2006年で、2007年以降本格的に下落し始めると、その数カ月後の2007年12月にリセッション(景気後退)入りしました。

つまり、米住宅市場は15年ぶりにバブルが崩壊しようとしているわけです。

また、FHFA(米連邦住宅金融庁)が同日公表した10月住宅価格指数も+9.8%と、前月の+11.1%から鈍化して、2020年9月以来、およそ2年ぶりに一桁台になりました。

加えて、これに先駆けてNAHB(米住宅建築業者協会)が公表した12月の住宅市場指数は31と、コロナ禍だった2020年4月(30)以来の低水準を記録しました。

ちなみに、この指数の見方は50を上回っていれば建築業者が住宅市場の先行きに対して楽観的に見ている一方で、50を下回っていれば悲観的に見ていることを意味します。

そのため、12月の31という数字は、建築業者が悲観的になっていることを示唆しています。

また、1985年以降の37年間を振り返ると、40を割り込んでリセッションを回避できたことはただの一度もありませんでしたから、今回もリセッションは回避できないと考えた方が自然です。

そして、リセッション入りが迫っているということはインフレ圧力が和らぐことを意味しますから、利上げの打ち止めは大方の予想通り、来年の3月か5月FOMCになると思います。

この表は、市場参加者が予想する将来の金利見通しを表したもので、2月と3月にそれぞれ0.25%の利上げが、そして下期には0.25%の利下げが予想されていることがわかります。また、5月に「少なくとも0.25%の追加利上げがある」とする確率は49.1%、「追加利上げはない」とする確率は50.9%と拮抗していることがわかります。

そのため、今後発表される経済指標次第では「5月の追加利上げ」をシナリオから排除することはできません。しかし、いずれにせよ3月か5月にも利上げが打ち止めになるほか、下期には0.25%の利下げが予想されていることには変わりありません。

つまり、23年以降は引き締め圧力が和らぐことによって株高が期待できますから、足元の株安は絶好の買い場だと言えます。

ただし、2020年代は米国株ではなく、新興国株と金の時代になりますから、積極的に買い向かうのはこれらのアセットクラスにするようにしてください。

グッドラック。

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