見出し画像

金鉱株投資の時代がやって来る【GDX・GDXJ】

バフェット太郎です。

ドルの時代が終わり、金の時代が始まります。

ドルの時代は終焉を迎えている

過去42年間のドル指数を振り返ると、1985年、2002年、2022年に天井をつけた一方、1992年と2011年に底打ちしていました。

これからわかることは、概ね17~20年周期で天井と底を打つ傾向があるということです。

そのため、2011年を起点にすると、次の底打ちは2028年~2031年頃になると予想できます。

そして、ドルと金は逆相関の関係にありますから、ドルの長期停滞は金の時代が始まることを予感させます。

実際、このチャートはドル指数に金先物価格を重ね合わせたものになるのですが、ドル指数が上昇している局面だけに注目すると、金が低迷していたことがわかります。

こちらはドル指数が下落している局面だけに注目したチャートになります。

2002年から2011年のドル安局面において金は急騰した一方、1985年以降のドル安局面では88年にかけて金は上昇したものの、その後93年にかけてドルとともに下落しました。

「なんだ、ドルと金は逆相関になっていないじゃないか」と思うかもしれませんが、これは当時、国際通貨制度における金の役割が大幅に後退したと見なされたことで、欧州を中心に「金廃貨論」が主流になり、IMF(国際通貨基金)や欧州各国の中央銀行が相次いで金を大量に売却したためです。

そのため、金に巨大な売り手がいた時代を除けば、ドルと金は概ね逆相関の関係にあると言えます。

ちなみに、現在の各国中央銀行は売り手ではなく買い手に回っているので安心していいです。

世界の中央銀行は積極的に金を買い増している

(出典:World Gold Council)

たとえば、各四半期に世界の中央銀行がどれくらい金を購入したかを示したグラフを眺めると、2022年第3四半期(薄紫)に399㌧もの金が買われたことがわかります。また、第3四半期までの合計購入量は673㌧に上り、1967年以降のどの年間購入量よりも多くなっています。

ただし、第3四半期に購入された399㌧のうちおよそ300㌧は購入国不明となっており、中国かロシアが購入したのでは?と様々な憶測を呼んでいます。

また、過去13年間を振り返ると、すべての年において中央銀行は金を買い増していることがわかります。

なぜ、世界の中央銀行は金を積極的に買い増しているのか?というと、それはドルに対する不信感が強まっているからです。

(出所:FRED)

たとえば、現在のFRBのバランスシートは8兆6000億ドルと、金融危機直前の2008年8月の9000億ドルから、わずか14年でおよそ10倍に膨張してしまっています。

FRBは理論上、無制限にドルを発行することができますが、ドルが爆増しているということは、ドルの価値が急激に希薄化していると言えます。

また、FRBはQT(量的引き締め)によって、バランスシートを圧縮していますが、景気後退が近づいていることを考えれば、近い将来、QTを休止せざるを得なくなりますから、FRBのバランスシートは永遠に膨張し続けたままの可能性が高いのです。

そのため、金融危機以降、世界の中央銀行はドルの希薄化に対するヘッジとして、供給量が限られている金を積極的に買い向かっているというわけです。

また、高インフレの根絶が難しいことも金が長期に渡って上昇し続ける要因になり得ます。

高インフレは世界経済に何度も襲い掛かる

(出所:FRED)

たとえば、70年代の政策金利(青)とCPI(赤)の推移を眺めると、三度のインフレの波が米経済を襲ったことがわかります。

これは、高インフレと言うのは長期に渡って持続する性質のものではなくて、波が起こるようにして何度もインフレの脅威に脅かされる可能性が高いことを意味しますから、足元の高インフレが沈静化しても、20年代半ば以降、再び高インフレが米経済を襲う可能性があります。

そして、70年代後半から80年にかけて、金が大暴騰したことを考えると、2020年代後半に金は再び大暴騰することが期待できます。

このように、①ドルの長期停滞、➁世界の中央銀行による買い増し、③インフレの長期化の三点を追い風に、金投資は人気化すると思います。

では、具体的にどうすれば金のブームに乗ることができるのか?というと、金ETFに投資をする方法もありますが、金鉱株に投資をした方がより大きなリターンが見込めると思います。

ここから先は

1,654字 / 6画像

¥ 300

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?