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【構築メモ】非公認大会優勝アルセウスジュラルドン

【はじめに】

シャカパチしてるところすみません、Buffetです。Buffetはびゅっふぇと読みます。普段はポケカのSAなどをコレクションしつつ、環境デッキを組んで対戦をエンジョイしているオタクです。

アルセウスジュラルドンを使って非公認大会で優勝できたので、簡単なメモとして構築を残したいと思います。また、優勝時と本記事の執筆時の間で新弾(タイムゲイザー・スペースジャグラー)の発売があり、環境が進むにつれて構築内で微調整したい部分が出てきました。その改善案についても言語化したいと思います。対戦終わった後の感想戦が一番タメになるの、ポケカあるある。

相変わらずこのnoteはエアプによる考察(メモ)であり、マジで何の参考にもならないので別に読まなくていいです(!?)



【戦績】

3/30 非公認大会@シーガル泉中央店
参加者:11名
1回戦:vs アイアントLO ○6-0
2回戦:vs ミュウVMAX ○6-2
3回戦:vs うらこうさくレントラー ○6-2
決勝戦:vs ドガスダイナ○6-0
成績:全勝優勝

余談ですが、同じデッキで以前にも同店舗の非公認大会に出場しました。その戦績は以下の通りです。

1回戦:vsアルセウスジュラルドン(ミラー)×
2回戦:vsダンデリザードン ○
3回戦:vsアイアントLO ○

対戦回数こそそこまで多くないものの、負けた試合は後攻を取ってしまったミラーの1試合のみでした。一般に「アルセウスジュラルドンは安定性が低い」という声が多いようですが、うらこうさくやビーダルといったカードを採用したデッキと比較して再現性が低くなるのは当然であり、仕方のないことと考えています。むしろ、しっかりプレイングをパターン化することでどんな相手に対しても渡り合えるようなパワーと耐久力を実現できるデッキであり、そこがこのデッキの強さであると言えます。

このプレイマットを持っていくと結構な確率で「可愛いですね」と褒めてもらえます。私もそう思います。

泉シーガルさんは頭がおかしいカードゲーマー想いなので、参加費無料なのに参加賞で100円分の割引券をくれます。優勝すると1,000円分の割引券をくれます。最高。

前日の非公認の参加者が3人だったのを知り、「余裕で1,000円もらえんじゃね?行ったろ!」ってことでウッキウキで参加したら11人もいました。平日昼間の大会に11人も参加しないでください。



【デッキリスト】

大会優勝時のレシピは以下の通りです。

優勝構築

続いて、環境の変化や大会時の使用感を踏まえてチューニングしたレシピが以下になります。個人的に非常にプレイングが安定し、納得できる60枚になったと感じています。

改案


アルセウスジュラルドンというデッキはある程度軸になるカードが確立しており、プレイヤーがどこに主眼を置くかで採用枚数が変わってきます。自分なりに使ってみて感じたことなどについて、多少触れたいと思います。


・アルセウス 4-3
絶対にアルセウスVでスタートしたいので、下は4枚で確定だと思っています。上について、始めは2枚で使っていましたが、後述のアルセウスVSTARを2回押し付ける動きが非常に強力であり、ジュラルドンを2体立てるよりもそちらのプランを重視するようになったため3枚の採用です。加えて、このデッキの2ターン目の動きはスターバースによるサーチに大きく依存しているため、確実に引けるようにするためにも3枚採用すべきだと感じました。


・ジュラルドン 3-2
上記「アルセウスVSTARを2回押し付ける」と関連し、ジュラルドンVはベンチに最低1体立てば良い(2体同時に並べる事が少ない)と捉えており、加えてマスタードでジュラルドンVMAXを直接ベンチに出すことができる点から、こちらの採用枚数になりました。


・クイックボール、しんかのおこう、ハイパーボール 2-2-4
たね、進化ポケモンを持ってくる手段が6枚ずつということになりますが、使用感はかなり良いです。クイックボール-ハイパーボールが4-4の構築が多く、多少特異な点と思われます。この枚数に至った最大の理由としては、「クイックボール使って何持ってくるの?」という考えに至ったことが挙げられます。

このデッキはベンチに立てるポケモンが2体なので、クイックボールでたねポケモンを立てる機会が他のデッキと比べて少ないという特徴があります。先攻なら2ターン目まで、後攻なら1ターン目にベンチに1体(アルセウスのワザでエネ加速したいポケモン)がいれば十分です。ドローサポートorクイックボールorハイパーボールでたねポケモンが1体引ければ良い訳ですし、先攻ならそれらに加えて最悪スターバースによるサーチも可能です。よって、ベンチに1体立てる動きはクイックボールとハイパーボールが6枚あれば十分に実現可能であり、試合中盤~終盤にかけてクイックボールを使う機会が少ないため、クイックボールについては2枚の採用となりました。

代わりに、アルセウスの項で述べたように「2ターン目の動きをスターバースに依存する」ことから、より確実にアルセウスVSTARに触れるようにしんかのおこうを2枚採用しています。アルセウス、ジュラルドン共に早めに進化しておいて損はない(サイドを最速で2-2-2と取られるのを避ける)ため、進化ポケモンをサーチできる手段も多めに入れておくのは悪くないと感じます。


・ポケモンいれかえ 2
ジュラルドンスタートしてしまった際に確実に入れ替える手段が必要なので、2枚の採用です。試合中盤以降にダメージを負ったポケモンをベンチに逃がすのにも使います。


・こだわりベルト 1
採用していない人もいますが、トリニティノヴァが180点出るか210点出るかで取れるポケモンの範囲に大きな差が出てくるため、1枚採用しておくことでノヴァのバリューが大きく上がります。当然ですがベルトを貼るとおまもりが貼れなくなるため、手札に来たからといって安易に貼らずに検討する必要があります。

未だにこだわりベルトのこと「こだわりハチマキ」って言い間違えてる人は老害認定されるらしいです。怖っ。


・ふつうのつりざお 1
主に相手の「やまびこホーン」をケアする目的で、トラッシュのポケモンVを山札に戻すのに使います。また、博士の研究やハイパーボールを打つ際にトラッシュしたエネルギーを山札に戻し、アルセウスで加速するのにも効果的に働きます。


・ポケギア3.0 3
序盤はドローサポートのサーチ、中盤以降はピン積みのサポートやボスの指令をサーチするのに使います。特にチェレンやセイボリーといった強力なサポートを効果的に使うため、手札に引き込む手段として必要です。枠を削って他のカードを入れるならここかなと考えています。


・マスタード いちげきのかた 1
使う機会がそこまで多くないため、1枚のみの採用です。ジュラルドンVMAXをベンチに出さずとも、ドローサポートとして機能します。


・セイボリー 1
うらこうさく、ビーダル、ゲノセクト等のシステムポケモンを並べるデッキが多い現環境では、様々な場面でありえんほど刺さると話題に。入れ得カードです。おまけの3ドローで割と何かしら引けます。ドガスダイナに使ったら対戦相手が泡吹いて倒れてました。倒れてないけど。


・チェレンの気くばり 1
詳しくは後述します。ミラーゲームの場合、基本的にアルセウスで先に攻撃できる先攻の方が有利ですが、後攻でもチェレンを使うことでひっくり返せる可能性が出てきます。


・ダブルターボエネルギー 4
後攻時に確実にアルセウスに貼ってトリニティチャージを打ちたいため、最大枚数での採用です。3枚だと引けない場面が散見されました。すごいきずぐすりとのシナジーを考えても、4枚採用すべきだと思います。



【採用検討カード】

・あなぬけのヒモ
入れ替え札として1枚採用するか検討しましたが、「ヒモが活きた」場面よりも「ヒモじゃなくてもいい(いれかえでいい)」場面の方が多いと感じたので採用を見送りました。


・カリンの信念
このデッキの最大火力はこだわりベルト+キョダイフンサイの250であり、環境に多いVSTARポケモンをワンパンできない点がネックとなってきます。瞬間的に火力を出せるこのカードは非常に強力と言えるでしょう。

相手がサイドを4枚以上取っていればカリン+ベルト+キョダイフンサイで330点まで届くため、VMAXポケモンすらもワンパン圏内に入ってきます。枠があれば十分採用が見込める1枚です。



【このデッキの強い点】

・特殊エネルギー主体のデッキに対する完封性能
言わずもがな。対策を怠れば簡単に詰む特性「まてんろう」が強力です。


・サイドの押し付けと耐久力
2-2-3のサイドを押し付ける動きが強力なデッキタイプだと思っています。

現環境で見られるデッキは、1回の攻撃で280ダメージを出すのが難しいか、瞬間的に280ダメージを出せても2回以上出すのが難しい、といったものが多いです。そのため、アルセウスVSTARが1回の攻撃で倒されづらく、2体押し付けることで有利に戦うことができます。簡単に環境デッキを上げると以下の通りです。

・ミュウ
パワータブレットまたはこだわりベルト3枚要求。1回目の攻撃でパワータブレットを3枚使った場合、2回目以降で280点を出すのが困難。
あるいはフュージョンエネルギー4枚要求。

・パルキア
アルセウスジュラルドン側がベンチに並べるのは最大2体程なので、あくうのうねりの火力は最大200、こだわりベルト込みでも230止まり。

・アルセウス単、連撃ウーラオス
一撃で280点は出すことができない。

・ヒスイダイケンキ
こだわりベルト+むじひなやいば+ザンゲツスターで290点出すことができるが、ザンゲツスターが使用できるのは1度のみ。

「こだわりベルト+ダイランス」で280点出せるはくばバドレックスVMAXの数が減っているのも追い風であると言えます。


アルセウスが1回で倒されにくいことから、「チェレンの気くばり」というカードが非常に効果的になってきます。ダメージを負ったアルセウスをチェレンで回収し、もう一体のアルセウスをバトル場に出して戦うことで、相手の攻撃を言わば1回分無かったことにできるわけです。回収したアルセウスは再びベンチに出し、バトル場に出したアルセウスのトリニティノヴァですぐに育てることが可能です。また、この際にベンチに出したアルセウスVがボスで呼ばれて倒された場合でも、こちらの場にはアルセウスとジュラルドンがいるため、相手は少なくとも4回以上の攻撃が必要です。エネルギーが付いた状態の2体が残ることから、裏を刈られても一方的に不利な展開にはなりにくいです。

大会の上位入賞構築を見るとチェレンを入れている人はそこまでおらず、自分も始めは入れていませんでしたが、使ってみるとその強さが分かります。騙されたと思って一度デッキに入れてみて欲しいです。枠さえあれば、アルセウスが入るデッキには入れ得なカードだと思いました。入れるようアドバイスして下さった対戦相手の方に感謝します。


チェレンの気くばりだけでなく、このデッキにはすごいきずぐすりという回復手段も存在します。トリニティノヴァでワザを打つためのエネルギーを加速し終わった後は、余剰にエネルギーを付けておくことですごいきずぐすりによる回復が狙えます。特に、現環境では中打点のデッキが多く、すごいきずぐすりと結晶の洞窟を絡めた回復によって倒される確定数が変わることも少なくありません。


ちなみに、2-3-3のサイドを押し付ける場面もありますが、2-2-3ほどは多くないと考えています。

ジュラルドンVMAXを2体立てる必要があり、必然的にアルセウスで2回ワザを打つ必要があります。1体しか立てていないアルセウスで2回動こうとすると思いの外安定しません。

先攻の場合、2ターン目にトリニティノヴァを打ったアルセウスが倒されると、後続は「ジュラルドン単騎」または「エネルギーが付いたジュラルドンと付いていないジュラルドンの2体」のいずれかの状況になります。

前者については、押し付けているサイドが2-3なのでもう1体の後続を準備したいところですが、3ターン目に置いたポケモンVがボスの指令で呼ばれて倒されることも多く、せっかくの耐久力を活かすことが出来ていません。

後者についても、エネルギーの付いていないジュラルドンをボスで呼ばれて縛られてしまうと非常に動きが厳しくなります。ポケモンいれかえを要求されますが、構築上2枚しか入っていないため、引けずに数ターンワザが打てない、ということもしばしば起こり得ます。そもそもいれかえを探しに行くのにドローサポートを使う必要があるため、チェレンやセイボリー、ボスなどの効果的なサポートを使うことが出来なくなる、というデメリットも見られます。これについては、システムポケモン(クロバット、うらこうさく、ビーダルなど)を含まず、山札を掘り進めるのをサポートに依存しているデッキの弱い点であると言えます。


ここまで「2-3-3よりも2-2-3の方が良い」というような書き方をしてきましたが、絶対にその方が良いとも限りません。これはあくまで環境に存在するデッキの多くが基本エネルギー主体の構築であることに起因します。もちろん、特殊エネルギーを主体とするデッキに対してはジュラルドンを2回押し付けた方が強いので、相手によって臨機応変に対応する必要があります。


サイドプランについてもう1点述べると、他のデッキで見られるような「2-3と押し付けた後にジメレオンを取られた」「クロバットを呼ばれて2-2-2で負け」といったケースが、このデッキでは起こりません。こちらがよほど事故っていない限り、相手が最速で勝つには「やまびこホーン」などを絡めたプレイングが必要となります。アルセウスVSTARとジュラルドンVMAXのみでガチガチに固めた時の圧力は凄まじいものがあります。


・Tier1デッキに対する優位性
現環境で最も強いとされる2つのデッキタイプ、「ミュウVMAX」「オリジンパルキアVSTAR」に対して比較的有利に戦うことができます。前者は特殊エネルギーがメインのデッキであり、ジュラルドンに対して「ダイミラクル」を打つ必要があります。後者については、ワザの打点がお互いのベンチポケモンの数に依存するため、ベンチを展開しないアルセウスジュラルドンに対してはそこまで大きな火力を出すことができません。いずれもこちらのポケモンVMAXやVSTARを倒すのに2回の攻撃が必要となるため、こちらは回復したりボスの指令で裏のポケモンを倒したりすることでサイドレースを有利に進められます。

もちろん上記2つのデッキ側にも対策が無いわけではなく、上級者であればプレイングで看破してくるため油断は禁物です。


【このデッキの弱い点】

・試合運びにおけるアルセウスへの依存性
2ターン目にやりたい動きを通すこと、さらにはジュラルドンがワザを打つことなど、その多くをアルセウスの性能に依存しています。初手にアルセウスが引けない場合、ゲームプランが容易に崩壊してしまう恐れがあるため注意が必要です。


・縛られた際の弱さ
エネルギー加速前のジュラルドンをバトル場に縛られると、ポケモンいれかえを要求されます。いれかえが引けない場合、逃げエネが3であるため最低2回は手貼りする必要があり、その間他のポケモンは育てられず、相手に場を整えられ...とどんどん苦しい展開になっていきます。いれかえを安易に切らないことや、トリニティノヴァによる3枚のエネ加速を2-1に分けるといった立ち回りを心がけます。


・環境における特殊エネルギーに依存するデッキの少なさ
メロン、キバナ、ダークパッチ、スターポータルなど、基本エネルギー絡みの優秀なトレーナーズや特性が多い現環境では、エネルギーが完全に特殊エネルギーのみのデッキの方が珍しいと言えるのではないでしょうか。(多分新弾で登場したギガギガフンフンのアイツくらいです。)そのような状況から、まてんろうの恩恵を受けるデッキタイプが少なく、アルセウスジュラルドンというデッキが「割と耐久があるだけのデッキ」のような評価を受けているように感じます。ただ、それを加味してもこのデッキは先述したような優れた性能を備えており、十分に戦えるだけのスペックがあると考えています。


【プレイングで気を付けること】

・デッキの圧縮を怠らない
ドローをサポートに依存する縦引きのデッキなので、終盤にかけて欲しいカードが引けるように圧縮はしっかりと行います。並べるポケモンの枚数が少なく、使わないポケモンが多く出てくるため、それらはハイパーボールなどで切りつつ試合を進めていきます。サポートを持ってくることができるポケギア3.0は、ツツジを打たれた後の復帰に繋がる場合があるため残しておくと良いでしょう。

・トリニティノヴァのエネを2-1で貼る
デッキの弱い点の項で述べた通りです。いれかえ手段(もしくはそれに繋がるドローサポート)が手札にない場合、縛られるのを回避して次のターンに1枚手貼りできればワザを打てるという状態をキープします。

・やまびこホーンをケアする
一度倒されたアルセウスを再び呼ばれて倒されると、せっかくの耐久力を活かしきれません。やまびこホーンの採用デッキも増えており、特にうらこうさくを主軸としたデッキ相手には注意が必要です。ふつうのつりざおで山札にポケモンVを戻すことや、デッキ圧縮の際にむやみにポケモンVを切らないことが重要です。

・頂への雪道をケアする
相手のデッキに「頂への雪道」の採用が考えられる場合、まてんろうに加えてスターバースまでまとめて止められてしまいます。特に「雪道で2ターン目のスターバースを封じられて何もできない」ことが一番の致命傷であるため、スタジアムを安易に切らず、可能であれば手札に抱えておきたいです。

・スターミーVをケアする
トリニティノヴァで3エネ加速すると、こちらの場には6個のエネルギーがあるため、返しのエナジースパイラルでアルセウスがワンパンされてしまいます。2エネで止めたとしても、こちらが大きなおまもりを付けていない場合はこだわりベルトがあれば飛びます。スターミーVはメロン+手貼りですぐに起動できるため、ベンチにいなくても注意が必要です。


【おわりに】

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。試行錯誤の末、いい感じの構築に仕上がりましたのでぜひ使ってみてください。

ジュラルドンVMAX、SAとCHRあるせいでUR使ってる人見たことない。



【筆者】

Buffet(読み:びゅっふぇ)

ポケモンオタク。推しはポッチャマ。

色違いが好き。夢は全てのポケモンの色違いをポケモンHOMEに揃えること。

ルビー・サファイア以降のシリーズは全てプレイ。剣盾のプレイ時間は1,600時間。


アルセウスを使ったデッキでしか大会で勝てないことに気づいてしまいました。プレイング力の無さをカードパワーでごまかすタイプのオタク。

依存症のおそろしさ


あと最近レアリティを上げようと思ってメルカリで基本鋼エネルギーのSRを購入したところ、大口の沼が4枚届きました。なんでや。


Twitterもよろしくどうぞ。絡んでください。

過激派。


メイン垢(ポケモン全般):@Buffet_poke
ポケカ垢:@mylrcfev


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