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交換できるくん【7695】の企業価値分析

企業紹介

2020年12月マザーズ市場へ上場、設立22年の新興企業です。

交換できるくんは、故障や劣化などによる住宅設備機器の交換ニーズに対して、「住宅設備機器・交換工事」をセットでネット販売するサービスです。

生活必需品である給湯器、トイレ、コンロなどの販売・交換に特化することで効率化を進めるとともに、長年培ってきた技術力を活かすことにより安心できる低価格かつ高品質なサービスの提供を実現しています。

競争優位性

ネットの検索キーワードで上位をリードするなど競争優位性を確認できます。

また、対応機器の拡充も進めています。
2021年4月に ディスポーザーを対応機器に加えたのに続き、 2021年6月より 天井埋め込み式エアコンの取り扱いを開始しました。

天井埋め込み式エアコンはメーカー系の業者が対応するケースがほとんどで、家庭用エアコンの業者は取り扱わないことが多い商材です。

その結果、本体価格、工事価格を併せると高額になっているます。

そこで、同社はメーカー品を格安で提供し、工事費も明確にして提供しています。同社の取り扱う製品の選別基準は、

・着実にニーズがある

・交換を行う事業者がいない、または扱いにくく積極的にやっていない

というもの。よって、他社が容易に手がけられるものは手がけません。

例えば、多くの家庭にある壁掛けエアコンの交換・買い替え・新規設置は行っていません。取り扱う業者は多数いるため、付加価値が低く、同社の強みを活かすことができないからです。

一方、取り扱う業者の少ない天井埋め込みエアコンを見てみると、取り扱いメーカーはダイキン・パナソニック・三菱・日立の4メーカーで価格は本体価格が最大70%オフとなっていました。

取扱い商品や価格からも競争優位性を確認できます。

参入障壁

故障や劣化などによる住宅設備機器の交換ニーズに対して、ITを駆使して「住宅設備機器・交換工事」をセットでネット販売するサービスというビジネスモデルを確立し、参入障壁を築いています。

コスト優位性

住宅設備機器の交換に特化することで、オペレーションコストを最適化し、収益化を実現しています。

業績推移

本業の稼ぐ力(営業利益)も右肩上がりで、成長性が確認できます。

ROIC

12.05%

キャッシュフロー推移

直近は、巨額の設備投資により、フリーCFは下落しています。

市場規模・動向

リフォーム市場は長期的な拡大が予想されています。

新築から中古へと需要がシフトしていく中で、さらなる需要の拡大が想定されます。

懸念事項

2021 年 10 月5日(火)のテレビ東京の番組「ワールドビジネスサテライト」で次のおとり報道がありました。

住宅設備機器の供給に関連した当社に対するインタビューにて、

住宅設備機器メーカーの部品工場があるベトナムでの新型コロナウイルス感染拡大に伴い、一部の商品供給が不安定になっている旨の内容が伝えられております。

このような状況の中、納期がかかり、注文が積み上がっている(注文から2か月待ち)とのこと。

まとめ

以上のとおり、新型コロナにより商品供給が不安定になっていることの懸念事項はありますが、競争優位性があり、市場の拡大も想定されることから今後も企業価値が増大していくと想定されます。

現在株価が4000円弱程度、長期的(5年程度)に倍の8000円程度を理論株価として想定しています。

また、超長期(10年以上)で複利の価値創造力により、100倍になる可能性も秘めている銘柄と期待できるでしょう。

参考 決算説明資料

https://finance.logmi.jp/376498


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