巨神と誓女を始めてみた

ご挨拶

 ご無沙汰しております。バド・ホワイトです。
 前回の記事更新から軽く3ヶ月半経っているんですが、公私共に色々大変だったということでお察しください。そもそも、今も大変じゃなくなったわけではないのですが…。

 私の近況はどうでもよいのです。今日の主題は巨神と誓女です。(なお、面倒くさいのと著作権周りがよくわからないのでゲーム画像等は一切ありませんのでご容赦ください)

巨神と誓女とは

 『巨神と誓女』とは、DMM GAMESおよびFANZA GAMESから配信されているオンラインブラウザゲームです。一応、AndroidのDMM GAMESでも配信されていますのでスマホゲーでもありますが、現時点ではiOSから通常プレイすることはできません。
 また、FANZAをプラットフォームにしていることから分かるとおり、所謂「寝室シーン」ありの男性向けR18ゲームとなっています。

 配信前からTwitterでちらちらと名前は見かけていたのですが、タイトル名の印象から「巨女モノ…?随分ニッチなところを攻めてきたな」と思い込んで食指が動いておりませんでした。今となっては「あのとき事前登録をしていれば最高レアの星5誓女が手に入ったのに…」と若干後悔しております。(個人的に、新規ゲームは前評判を聞いてから始めるタイプなので事前登録キャンペーンに出遅れがちなんですよね。「登録ぐらいしとけばいいじゃん」と思われるかもしれませんが、少しでも手を付けたら遊ばないと気が済まなくなってしまうタチなので…。)

 そんなこんなで気付いたらサービスインしていたこのタイトルを始めるきっかけになったのがこのツイート。

 私のスケベの羅針盤こと、たじまさんがこんなツイートをしていたら、手を付けないのは失礼というもの。私がやっちゃまずいゲームとは一体どんなゲームなのか、一体どんなスケベが待ち構えているのか、否が応でも体の一部が昂ります。

ファーストインプレッション

 寝室シーンがある以上は、FANZAで始めなければ男がすたる、ということで早速FANZAの方でゲームスタート。
 既に下半身をスタンバイさせた私に、早くも強敵が襲いかかってきました。

 そう、とにかくオープニングとチュートリアルが長いのです。
 DMMのゲームは当然DMMアカウントに紐つけて遊ぶので、あまりリセマラをするものでもないのですが、多分このオープニングとチュートリアルを乗り越えてリセマラをしてやろうというツワモノはあまり多くはないでしょう。
 実際に始めてみれば分かるのですが、独特の世界観や美術をしているので、まずはそれを味わってもらいたいという意気込みは伝わってくるのですが、ここまで長いと興味本位で始めた人の中には途中で投げ出してそのままになってしまったプレイヤーも多いのではないでしょうか。
 一時間以上に渡って下半身出しっぱなしおじさんと化した私も、途中で花騎士の開花寝室埋めでも始めようかと思ってしまいましたが、このさい下半身は横に置いといて、それでも伝わってくる雰囲気に興味津々になっていました。

 スマホゲーにありがちな感じの美少女たちが、モノクロの荒野を歩いているところから始まるオープニング。
 公式のプロモーションムービーはこんな感じです。

(なぜか公式ツイッターに紹介されていた動画は非公開設定になっており、R版の第2弾のプロモーションムービーしか見つからないという)

 ダークな世界観で戦うワケアリ美少女というのは、いつの時代も良いものです。ゲームシステムが合わなかったらやらなければいいか…というつもりで少し遊んでみることにしました。

基本的なシステム

 『巨神と誓女』を紹介するうえで公式がやたらと推しているのが「スタミナ制なしの自由なゲーム」というフレーズ。
 この記事を読んでいる人には今更説明の必要もありませんが、「スタミナ制」とは昨今のオンラインスマホゲームで基本になっている「ゲーム内のミッション・クエストに参加するために何らかの資源を消費するため、それがボトルネックとなって周回回数にストッパーがかかるようになっている制度」のこと。こうすることでゲーム寿命を伸ばすと共に、そのボトルネックを外すこと自体が課金ポイントになることもあり、私の遊んでいるほぼ全てのスマホゲームでも導入されています。

艦隊これくしょん:出撃・回復時資源消費制(資源の時間回復あり)
アズールレーン:出撃時資源消費制(資源の時間回復あり)
フラワーナイトガール:スタミナ制
千年戦争アイギス:スタミナ制
御城プロジェクト:スタミナ制
Fate/Grand Order:スタミナ制
マギアレコード:スタミナ制
メギド72:スタミナ制
アイドルマスターシャイニーカラーズ:スタミナ制
プリンセスコネクト!Re:Dive:スタミナ制
アリス・ギア・アイギス:ちょっと特殊。後述

 アリス・ギア・アイギスだけは少し他と毛色が違い、出撃時のドロップアイテム所持数がボトルネックになるようになっています。
 ドロップアイテムは解析というコマンドで利用できる形に変換できるのですが、解析は一度利用すると次回利用まで一定のクールダウンタイムが発生するため、実質的にはそれがスタミナの時間回復と同じように機能します。ただし他のゲームと違うのは、アイテム所持数が限界値を超えてもドロップが無くなるだけで周回自体はできるという点です。アリス・ギア・アイギスは、プレイ自体が面白いタイプのゲームですので、例えば高難易度ミッションをどうやってクリアするか等はドロップアイテムと関係なく楽しめ、結果的にユーザ滞在時間の非常に長いゲームになっているという話しもあります。

 さて、元に戻って巨神と誓女では、出撃時のスタミナ制は完全に廃止されています。更にドロップアイテム数の制限などもありませんので、その気になれば24時間周回し続けることもできます。(実際、是非はともかく寝マクロ利用者数も相当数存在すると思われます)
 では巨神と誓女は完全に遊び放題のゲームなのかといわれると、確かに通常周回自体は本当に遊び放題なのですが、実際はいくつかの点で制限をかけています。

 ひとつは、スタミナ制とともにスマホゲームでお馴染みとなった「曜日限定ミッション」の存在。
 これはデイリーアクティブユーザー数を意識して始められた施策と思われますが、育成のストッパーになりやすい点や、仕事のシフト等で特定の曜日に遊べないユーザを無視していること等、スマホゲーム界隈の害悪と言ってもいいぐらいの制度だと思っているのですが、自分のやっているゲームでもこの制度を全く取っていないのは、マギレコ、シャニマス、プリコネRぐらいでしょうか。
 巨神と誓女では更に曜日ミッションの挑戦回数制限も設けており、回数制限を外す課金システムにも回数制限があるため、多くのキャラの育成ストッパーとして立ちはだかっています。

 そして巨神と誓女のもうひとつのユニークな制限が、デイリーミッション制限です。

巨神と誓女のデイリーミッション

(便宜上デイリーミッションという言葉を使いましたが、正確には日を跨がずとも最大6時間に一度更新されるものの、分かり易さを優先しました)

 他のスマホゲームの例に漏れず、巨神と誓女でもゲーム内の課題をこなすミッション制度があります。(オーダーと呼ばれる)
 オーダーは基本的には「Aという敵を必殺技を使って倒せ」というようなもので、何種類かあるのですが、それぞれ達成したときに得られるポイントが決められています。このポイントを一定数集めると、なんと無料で10連ガチャが回せるのです!
 更にこの10連ガチャにはランダムに設定されるいくつかのランクがあり、低ランクは簡単に10連を回せるものの低レアが出やすく、逆に低ランク30連分以上のポイントが必要となる最高ランクでは、最高レア確定(?)という素晴らしい制度になっています。(個人的には8/12現在まで最高ランクを2回引いて2回とも最高レアが出ていますが、ネット上では出なかったという話しもあるので確定なのか高確率なのかまだ真偽不明です)

 というわけで、プレイヤーは自然、オーダーの達成を目指してプレイするのですが、オーダーは一度達成すると次のオーダーが提示されるまで最大6時間のブランクが発生するようになっています。そのため、オーダー狙いという意味ではスタミナ制なしでプレイする旨味が薄れるようになっています。
 勿論、オーダーの更新も課金ポイントになっていますので、とにかくガチャを回したい人はオーダー更新にお金を使うのもあります。オーダー更新にお金を使ってガチャを回す自由も、普通にお金を使ってガチャを回す自由も、あなたには保証されています。

スタミナ制なしの弊害?としての運ゲー問題

 以上のように周回自体はプレイヤーの時間の許す限り好きなだけ出来るようになっている巨神と誓女ですが、ゲームのシステム設計が無限に周回できることを前提にしているためか、非常に運ゲー度の高いバランスになっています。

 味方である誓女のスキルは、最大6人のパーティメンバーの中から一定時間ごとにほぼランダムで抽選したキャラのものだけが、各スキルごとに抽選されて成功したものだけ使用できるようになっており、更にスキルの使用から他のキャラへ連鎖が発生するようになっているのですが、これも確率
 更に、各誓女に設定された必殺技ともいえる「想い出す」はその誓女に対応する謳を敵の巨神が使ってきて初めて使えるという仕様。各巨神は謳を8種類持っており、いつ使うのか、どれを使うのかはランダム巨神が対応する謳を使い、更に対応する誓女が抽選されて、ようやく「想い出す」が使えるようになります。そのため、強力な「想い出す」を持ってる誓女が手に入っても、必要なときに使えないこともしばしばです。

 そして巨神と誓女でもっとも悪意に満ちたシステムが「部位破壊」。
 敵である巨神には、本体のHPの他に特殊な部位のHPが設定されており、この部位を破壊することでキャラ育成用のレアアイテムが手に入るようになっています。
 ただし、部位破壊を行うためには、誓女のもつ「部位破壊」というスキルが必要となります。そもそもこの部位破壊スキルを持つ誓女が非常に限られているうえ、育成のハードルもあったりするので、初期から部位破壊を持っている高レアの誓女が手に入るかは完全にガチャ運です。
 更に「部位破壊」もスキルですので、上述したように厳しい抽選をくぐり抜けて使用してくれなければ話しが始まりません。更に巨神の部位には、部位破壊が発動したタイミングだけ攻撃ができるという仕様になっているため、部位破壊から他の誓女にスキルが連鎖するか、もしくは部位破壊を持つ誓女を複数編成して何回も発動させるか、前者は完全に運ですし、後者はガチャ運が要求されることになります。
 そのうえ、各巨神には二箇所の部位が設定されており、一箇所を破壊するともう一箇所も攻撃できるようになるというおそろしい仕様になっているのです。ここまでやってなんとか二箇所とも破壊したときに、確率でドロップする素材をキャラ育成に複数個要求されたりする。もしこれがスタミナ制ゲームだったら、暴動が起きかねない運ゲー仕様と言えるでしょう。
 そしてプレイヤーから怨嗟の声が上がり続ける部位破壊の仕様に対して、運営が出した答えがこれ!!

 「部位破壊持ち+優先的に抽選されるスキルを持ったキャラをガチャに追加したのでみんな引いてね!!!」

 「それが貴様らの答えかあああぁぁぁぁぁっっっ!!!」

それでも巨神と誓女を続ける理由

 部位破壊を除いても、一部の敵は強行動を連発されると簡単に全滅させられるバランスになっており、育成の門番になっている状態だったり、レアリティ格差が大きすぎて低レアがほぼ使えなかったり回復持ちのキャラが限られていて育成も大変だったりと、色々問題も多い巨神と誓女ですが、実は今遊んでいるゲームの中では一番モチベーションが高かったりします。(始めたばかりの一番楽しい時期というのもありますが)

 まず運営のフットワークがかなり軽い点。先程例に出したガチャはまぁアレですが、例えば冒頭で散々文句を言ったオープニングについては、現在ではスキップできる仕様が追加されているそうです。
 なので、現在バランスが悪いとされている部分も改修される可能性はあります。(既に無限にリジェネ行動をするため倒すのが難しいとされた敵からリジェネ行動が削除された実績があります。たとえウロボロスでも無限リジェネは許されなかったよ…。)

 そして何よりも続けるモチベーションになっているのが、このゲームの世界観が気に入ったことです。
 巨神を倒すごとに少しずつ明らかになっていく物語は、巨神と誓女たちの過去の関係や、その結末を断片的に示唆しておりどの巨神とどの誓女が、あるいはどの誓女同士にかつてどのような出来事があったのか、巨神と誓女が戦うこの世界はいったいどうなっているのか、まだまだ謎だらけですが、それこそFGOやメギド72と同じぐらい、ストーリーが気になるゲームになっています。
 先日入手したアイノとユミの物語は、読み進めていくうちに感極まって涙が出てしまったほどです。あと、アイノちゃんはあらゆるデバフを使いこなす最強のデバッファーなので戦闘面でも涙が出るほど助けられています
 ちなみに寝室シーンは、そもそも好感度アイテムの入手手段が非常に限られているため、解放自体がなかなか難しいです。更に好感度上げが戦力に直結するので、主力優先になってしまい、低レアの子の寝室はいつになったら見られることやら…というのが残念ではあります。というか、巨神との物語に何も関わりがない(ように見える)、ゲーム内には影も形もないプレイヤーアバターが、なぜか誓女からべた惚れされていてイチャラブ寝室シーンが繰り広げられるのが結構シュールです。あと、DMMのゲームにありがちなR版の寝室シーンに対応する一般版のデートシーンみたいなものは現状一切ありません。ストーリー重視ゲームっぽいのに一般版テキストがないのは勿体ない気もするのですが、そもそも本筋にプレイヤーの姿が見受けられないので、変に出しゃばられても不自然なだけかもしれませんね。

最後に

 という訳で、こんな文字ばかりの記事を最後まで読んでくださってありがとうございました。
 延々と6000字近く(えっ!6000字?!)巨神と誓女について語りましたが、百聞は一見に如かずという言葉もあるように、興味を持たれた方は是非始めてみてください。
 今回説明したように、無料で最低でも毎日10連ぐらいはガチャが回せるので、(今後課金ガチャ限定キャラ所持必須のバランスにならなければ)継続して遊んでいくにはちょうど良いかもしれません。今回の記事で問題として挙げた部分も今後改善されていく見込みは決して小さくはないと思います。
 巨神と誓女の今後に期待を込めて、記事を締めさせていただきます。

 新たな運命の訪れが近づいています。参りましょう。

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