右膝 前十字靭帯 断裂        手術する?しない?

子宮筋腫の手術をして貧血が治ると、メキメキと元気になりました。
そこで、手術から5ヶ月後、日帰りのスキーバスツアーに出かけました。
まさか靭帯切るとも思わずに。
8年前のことなので印象深かったことを中心にお伝えします。

靭帯を切った経緯

日帰りでスキーを滑って温泉に入って帰る、という楽しげなツアーに参加しました。
スキー場に着き、道具やウエアを借り、ゲレンデへ出ました。このスキー場に来るのは5年ぶりぐらいで2回目です。
とりあえず緩やかな初心者コースを滑ろうとリフトに並びました。三人乗りのリフトです。外側は初心者用で乗れないとき係の人が助けてくれます。内側は手助けのいらない人です。外側の初心者の列は混んでいました。なので一番内側に並びました。スキーは何度も行っています。中級コースでもよちよちなら滑れます。つまり、そこそこ自信がありました。
リフトに乗り、スーっと滑ってリフトを離れた時、隣の人が制御を失ってこちらに突っ込んできました。避けようとしましたが、左に滑ると回っているリフトとぶつかります。少し進むと急な坂でリフトのポールにぶつかります。どうしようと思っているうちに転んで止まりました。

あれ?足がおかしい。やばい気がする。普通じゃないぞ。しばらくそこで佇んでいましたが、誰も助けてくれません。リフトの横なのに、係の人もいません。みんな横を滑っていきます。これは自分で何とかするしかないな。と思って立ち上がってみました。立つ途中は痛いけれど立ったら平気です。なんだ滑れるじゃないか。下まで滑っていきました。

滑ってみると滑れるんだから、さっき「これはおかしい」と思ったのは気のせいでは?という気になりました。そこでもう一度リフトに乗って滑ることにしました。その時の自分に言ってやりたい。「やめとけ」
リフトを降りるときに激痛が走り、やっぱりやばかったことを思い知りました。
それでも何とか滑り降りました。

つまりスキーに行って、滑る前に靭帯を切っていたわけです。

立ったり座ったりの途中では激痛が走りますが、それ以外は大丈夫です。こんな山奥で救急車を呼ぶほどではないなと判断しました。なので、それからコーヒーを飲んでツアーが終わるのを待ちました。せっかく来てスキーもしなくてもったいない、せめて温泉は入ろう、とケチな根性で温泉は入りました。今思えば怪我を温めたらダメですよね。ツアーバスを降りるときには添乗員さんに怪我した旨を伝えました。保険を使うと思ったからです。後で実際に使えました。

病院へ

年末だったのでそのスポーツクリニックしか開いていませんでした。
患者さんはいっぱいでした。検査まではPTさんが進めて、最後の診察を先生が行います。PTさんの説明を受けて、先生はいきなり、なんの説明もなく膝に注射をさし血液を抜き取りました。痛いのと血が苦手な私はそこで具合が悪くなりました。悪くなりながら、前十字靭帯が切れている、と聞かされました。

膝の専門の先生を紹介され、MRIの予約をし、前十字靭帯断裂の冊子をもらい、その日は帰りました。

MRIの結果やはり前十字靭帯が切れていました。

再建手術をするかしないか

前十字靭帯は保存療法では再生しないそうです。
再生するためには手術しかありません。
しかし、普通の生活なら再建しなくても過ごせるらしいのです。
スポーツ選手なら手術を勧めますが、これからスポーツしないなら手術しなくてもいいですよ。と言われました。
悩んだ結果、手術をすることに決めました。

手術をすることに決めたわけ

①手術をしないと、半月板や関節軟骨がすり減りやすいから。
歳をとって膝が痛くなるの嫌だなあ、と思ったからです。実際には手術しても何か膝がギシギシしていますが。しなかったらもっと酷かったのかなあ。わかりませんが。
②運動を楽しみたいから。
趣味でダンスをしていました。回るのとジャンプが好きです。これからも思いっきり楽しみたいと思ったからです。
私がプロではないので話さなかったのかわかりませんが、手術後、足を後ろに跳ね上げる動作ができなくなりました。バレエのルティレの動作もできなくなりました。太ももの後ろから健をとって移植したかららしいです。リハビリもたくさんしましたが戻りませんでした。
これから手術をする方はどこから健を取るのか、その後の動きはどうなるのか確認しておいた方がいいです。
プロやプロを目指している人には、きっともっと丁寧に説明したのではと思います。普通の生活を送るおばちゃんには必要ないと思われたんだな、と感じました。アスリートじゃない方は自分からどんどん尋ねて下さい。

ダンス以外にも山登りやランニングなどスポーツを楽しみたかったので、手術を決めました。リハビリ後は実際にスポーツを楽しめるようになりました。
楽しみすぎて他の筋を切ることになるのですが、、、。その話は後日。

手術するか悩んでいる方へ

考慮する点
スポーツをするなら手術した方がいいのかなと思います。
私の場合、ちゃんと走れるまで1年かかりました。若い人は数ヶ月でどんどんスポーツに復帰していきます。一緒にリハビリを始めた人はすぐに卒業し、後から始めた人も先に卒業していきました。そんな中リハビリを続けました。おかげで怪我する前より筋力が付き、敏捷に動けるようになりました。
つまり、歳をとっていると若者よりリハビリに時間がかかるかもしれない。ことと、時間をかければどうにかなることです。
あと、上記したように戻らない動きもあったので、確認が必要です。

痺れが残りました。
スネの内側と外側に痺れが残り、数年続きました。動きには影響しませんが、触った感覚がなかったり、ビリビリしたりします。年々改善していきました。8年経った今はほとんど気にならないくらいです。

右足だったので車の運転がしばらくできません
これは大変困りました。2ヶ月くらい運転できなかった気がします。

私は手術をして良かったと思っています。
手術をしなければ、リハビリであんなに筋トレをすることはなかっただろう、今頃足腰が弱っていたかも。と思うからです。

人によって状況が違うと思います。
自分のこれからの生活と照らし合わせて決めて下さい。
特に術後の動きや痺れはお医者さんに確認した方がいいと思います。

手術とリハビリにつては次回に






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