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LayerX入社後の9ヶ月間で感じた「Trustful Team」な開発環境 #バクラク決済事業のイマ
※ この記事は、LayerX Advent Calendar (概念)の記事です。特に法人カード事業部のメンバーの発信に関しては「#バクラク決済事業のイマ」をご覧ください!
バクラク事業部でバクラクビジネスカードの開発をしている清水(@budougumi0617)です。
最近の楽しみはキーボードとキースイッチの輸送状況を確認することです。空輸に関する英単語は知らないものばかりです。早く届かないかなあ…。
2023年3月に株式会社LayerXに入社していました。年末なので私がLayerXに入社してバクラクビジネスカードに携わってきた9ヶ月間について書こうと思います。
なぜLayerXに入社したのか
私が正社員として働くのはLayerXが4社目になります。仕事を選ぶ上で、「社会のインフラたるサービスを作る。人々がよりやりたいことにフォーカスできる社会を実現する」という気持ちで働く職場、開発するサービスを選んでいます。
テクノロジーで仕事や暮らしの中にある摩擦の解消を目指す「すべての経済活動を、デジタル化する。」というLayerXのミッション、そして「ハタラクを、バクラクに。」を実現するためのバクラクプロダクトは私が実現したい未来とぴったりでした。
何をやったか
キャッシュバックキャンペーン
3月に入社していくつかオンボーディングタスクを終えて最初に担当することになったタスクはバクラクビジネスカードの一律1%還元キャッシュバックキャンペーンの実装でした。3月の終わりにはすでにプレスリリースも出しました。
当時のバクラクビジネスカードは「証憑の回収」「稟議との紐付け」「仕訳」など法人カード利用後の業務工数を軽減する大型機能のリリース直後でしたが、ポイント付与や還元がないので使わないというお客様もいらっしゃいました。
そこで、金銭的なお得さ(Saving Money)の観点からも「使わない理由がない法人カード」になろうということで急遽キャッシュバックキャンペーンの開始が決まり、決めてから1~2週間後というスピード感でプレスリリースも出しました。
バクラクビジネスカードのキャッシュバックは、月初にご請求させていただいているご利用金額からキャッシュバック金額分だけ減額し請求させていただく方式です。
また、決済後に購入品の返品(返金)が発生した場合はキャッシュバック金額をお返しいただく必要もあります。5月はじめのご請求からキャッシュバックを開始するためには4月中に実装を完了する必要がありました。
正直プレッシャーもありましたが、入社間もない私に請求ロジックを大きく変更することになるキャッシュバックの設計・実装を一任してもらえることにTrustful Teamを感じました。
チームメンバーにビジネス要件の調整、既存実装の解説や設計の壁打ちをしてもらいながら無事キャッシュバックをお客様に届けることができました。
※ 「キャッシュバックは世の中をなめらかにするのか?」と言われるとキャッシュバック自体はNOでしょう。しかしビジネスの中で使われ続けるサービスになるためにはコスト面も無視できません。キャッシュバックキャンペーンを実施することでより多くのみなさんになめらかな世界を届けたいという思いがありました。
急ピッチでリリースしたキャッシュバックキャンペーンですが、5月には市場要求に応えるため一律1%還元からテナント別最大2%還元にキャッシュバックの内容を変更することが決まりました。
固定1%からバクラクシリーズの契約状況によってお客様ごとに還元率が変わることになり、ロジック的にはかなり大きな変更になりました。
LayerXの社内では毎週の全社定例で経営陣の考えていることが透明性高く共有されています。
急な方針変更でも「振り回されている」という気持ちは感じませんでした。視座の高い位置からの「プロダクトを取り巻く情勢」を共有してもらっているのでむしろ「イマやらないと!」という気持ちが大きかったのを覚えています。
こちらもBiz/Devで要件を調整しながらリリースし、7月のご請求から新しい還元率を適用させていただきました。
カード決済に関わる会計・バックオフィス業務をなめらかにする
夏からは「バクラクビジネスカード」単体の機能(決済に関する機能)ではなく、「バクラク請求書受取・仕訳」や「バクラク申請・経費精算」と連携した次のような機能開発にも携わり始めました。
カード決済に関わる保存書類(経費精算時の領収書etc)に付与したタイムスタンプの一括検証機能(電子帳簿保存法対応)
カード決済金額が更新された際の仕訳データ修正
カード明細に関するfreee API連携の拡張
これらの機能開発は複数プロダクトが絡み合うため難易度も高いのですが、カード決済に関わる会計・バックオフィス業務をなめらかにすることにチーム全員で向き合っており、それがあるからこそLayerXはコンパウンドスタートアップとして複数プロダクトを展開できています。
コンパウンドスタートアップとは
- 創業時から単一プロダクトではなく、複数プロダクトを意図的に提供
- 部署でサービスを区切るのではなく、データを中心にサービスを統合する
- プロダクト間の連携の良さそのものがプロダクトである
- 複数のプロダクトを管理、ローンチするケイパビリティを持つ
という特徴のスタートアップです。
複数プロダクトに越境して決済・経理業務・バックオフィス業務・関連法のひとつひとつを理解しながらの開発は簡単にはいきませんがとてもやりがいのある開発です。
(完全に分業することができればよいですが、複数のドメインを横切る機能で開発速度を保つには特定のメンバーが横断して開発するほうが効率的です。)
働く環境
ドメイン・課題解決にフォーカスできる開発体制
決済や会計といったドメインを理解し機能を実現することは難しいですが、LayerXにはイネーブリングチームやDevOpsチームが存在します。
非同期処理・プロダクト間連携のフレームワークが提供されていたり、インフラの自動生成方法が整えられているので偶有的・副次的な複雑さはあまり感じません。
プロダクト間のデータの整合性やドメインの本質的な難しさに向き合いながら開発ができているなと感じます。
家族ファースト文化
また、少し仕事内容以外の個人的なことを話すと、私の家庭は3歳の双子がいる共働き核家族です。保育園の送迎や少しの家事を担当していたり、夜の子供の寝かしつけを分担していて朝や夜は仕事ができません。
子供の看病で休むことも多く、スタートアップで働けるのか少し懸念していましたが、LayerXには「長時間より長期間」という羅針盤(価値観)や「家族ファースト」という文化が存在します。
チームメンバーの配慮や支援もあり、家庭の事情を考慮しながら働くことができています。
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おわりに
経理担当でなくても、経費申請で苦労した経験はみなさんあると思います。私も「これくらいの金額ならば申請をあげる苦労をするより自腹を切って開発していたほうがよいのでは???」と思ったことが何回もあります。インボイス制度が始まり、よりその面倒さは増しています。
テクノロジーによるバックオフィス業務の効率化の必要性が増している中で、その問題を解決するために社会に価値を提供できる仕事ができてとても幸せです。経費精算の時間を削減し、経理担当の皆様や経営者の皆様がより本質的な業務・管理会計に集中できるシステムをつくり世の中をバクラクにしていきたいです。
興味を持たれた方よかったらお話しましょう!
より多くの価値を社会に提供するために、LayerXではまだまだ仲間を必要としています。カード事業も1年間で20倍の成長をしており、成長痛とも日々戦っています。
ちらっとLayerXの数値も出ています。ARRはYonY4.4倍成長でT2D3を大きく超えるペースで成長しています。直近ではさらに成長が加速していて月次で15%成長を継続しています。昨年リリースしたカードは1年で20倍に伸びました。バズワードと思われがちなコンパウンドスタートアップですが、この形でかなり手…
— 福島良典 | LayerX (@fukkyy) November 9, 2023
結果的に新規受注額(new MRR)でギネス達成。カード決済額もギネスで月次30%以上の成長。とてもいい月になりました。みんなお疲れ様! https://t.co/bmhjdqvCCi
— 福島良典 | LayerX (@fukkyy) November 30, 2023
少しでも興味をお持ちになった方はぜひカジュアルにお話しましょう!
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